バンド『THE SPELLBOUND×BOOM BOOM SATELLITES』が8月24日に東京・東急歌舞伎町タワー前シネシティ広場にてフリーライブ『ブンブンサテライツ “川島道行生誕祭” 新宿歌舞伎町野外フリーライブ』を開催した。
以下、公式レポート部分。
この日は2016年10月9日に逝去したBOOM BOOM SATELLITES川島道行(Vo, G)の誕生日。10周忌の節目の年に中野雅之と小林祐介で始動した「THE SPELLBOUND×BOOM BOOM SATELLITES」としてのライブは、数々の伝説的な瞬間を作り上げてきたバンドの「新たな物語の幕開け」を実感するような場だった。
会場には約3000人の観客が詰めかけ、開演前から並々ならぬ熱気が漂う。開演時刻になると、中野と小林、そしてサポートドラマーの福田洋子がステージに登場。1曲目に披露したのは「KICK IT OUT」。先日公開された『THE FIRST TAKE』でも披露され大きな話題を呼んだ、彼らの代表曲だ。強靭なギターリフに大歓声が湧き上がる。ボイスサンプルとして川島の歌声が響く。
「ありがとう、THE SPELLBOUND×BOOM BOOM SATELLITESです」と小林が告げ、続いて「MOMENT I COUNT」へ。四つ打ちのビートに乗ってオーディエンスが心地よく身体を揺らす。歌舞伎町の真っ只中で、陶酔感のある爆音が鳴り響く。
続いて披露されたのは10年ぶりの新曲「Brand New Drive」。小林が攻撃的なシャウトを畳み掛ける、パンキッシュなナンバーだ。ゲストボーカルにはXAIが登場し、楽曲の勢いとパワーを増幅させる。“川島道行生誕祭”と銘打たれたこの日のライブだが、彼らの視線の先にあるのは過去だけではない。中野と小林によるTHE SPELLBOUNDの活動開始から5年を経て、BOOM BOOM SATELLITESの音楽表現にも新たな扉が開いているのを感じる。
後半はアグレッシブなビートのダンスナンバー「MORNING AFTER」、ソリッドなロックナンバー「PILL」と続けざまにプレイ。新宿の雑踏の真っ只中にいるのを忘れてしまうような没入感だ。ラストの「BACK ON MY FEET」では、ステージ前方に2人が歩み出てギターとベースをかき鳴らし、会場の興奮が最高潮へと上り詰めていく。30分強があっという間に感じられるようなライブだった。
演奏を終え、メンバー紹介の最後に中野は川島の名前を呼び、小林が高々とギターを掲げる。この日小林が弾いていたギターは、川島が生前愛用していたチェリーレッドのギブソン・フライングVだ。拍手と歓声の中、中野は「今日は本当にいい日になった。ありがとう」と感謝を告げ、小林は「川島さん誕生日おめでとうございます」と笑顔を見せた。最後はそのフライングVを中央に置き、メンバーとオーディエンスで記念撮影。メモリアルな瞬間を写真に刻んだ。
9月2日には、この日初披露された新曲「Brand New Drive」が配信リリースされる。そして川島の命日にあたる10月9日(金)には、SGCホール有明にてツアー「THE SPELLBOUND×BOOM BOOM SATELLITES presents 川島道行10周忌LIVE “FRONT CHAPTER” -DECADE- Tour 2026」のファイナル公演が開催される。
きっと、また、特別な瞬間が生まれるだろう。そう確信させられる夜だった。
(柴那典)
セットリスト
M1:KICK IT OUT
M2:Moment I count
M3:Brand New Drive ★新曲初披露
M4:Morning after
M5:PILL
M6:BACK ON MY FEET
カメラマンクレジット:タカギユウスケ










