映画『星の教室』(総監督:角川春樹/配給:NAKACHIKA PICTURES/フライフリーエンターテイメント)完成披露舞台あいさつが10月6日に東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され俳優・桜田ひより、仙道敦子、小林虎之介、真木よう子、小泉孝太郎、中尾ミエ、山本學、中川龍太郎監督、角川春樹総監督が登壇し、司会はタレント・赤ペン瀧川が務めた。
映画『犬神家の一族』(1976年)、『セーラー服と機関銃』(1981年)、『時をかける少女』(1983年)、『Wの悲劇』(1984年)など数々の日本映画史に残る作品を世に送りだしてきた角川春樹氏総監督作品。さまざまな事情で義務教育を修了できなかった人々が学ぶ夜間中学が舞台。年齢や国籍を超えて集まった生徒たちが、それぞれの悩みや葛藤と向き合いながら、学ぶ喜びや希望、仲間との絆を育んでいく姿を描く。中学を中退しアルバイト生活をしながら映画『学校』を観たことで夜間中学に興味を持ち出す主人公・さやか役を桜田ひより。主人公の両親役に仙道敦子と萩原聖人、夜間中学の教員役に真木よう子、生徒役に浅野温子、中尾ミエ、山本學、小林虎之介、夜間中学を取材する漫画家役に小泉孝太郎、主人公のバイト先の店長役に原田泰造、常連客役をおいでやす小田が演じる。
イベントの終盤に登壇した角川総監督。本作へかける思いなどを滔々とスピーチを始めた。以下、全文。
「『犬神家の一族』から、もう50年目に『星の教室』っていう映画が生まれました。もう亡くなった人なんですが、親しい紀伊國屋書店の2代目社長がこういうこと言ったんです。『人生には3つの出会いがある』と。『1つは本との出会いである』、『2つ目は人との出会いである』、『3つ目は自然との出会いである』。この3つの出会いがあるんだってことをよく私にも言ったんですが、私はこの映画を通じて、4つの出会いがあるなと。それは“映画との出会いである”とこう感じたんですね」
「映画を作る50年の中でアニメーションを含めて76本作りました。その中で完成披露試写をやったという記憶にないんです。これまでの映画の中で、その自他共に認める代表作っていうのは5本あって、一番最初の市川崑さんとの『犬神家の一族』から、2本目は大林宣彦さんとの『時をかける少女』。3本目はその、澤井信一郎さんと一緒にやった『Wの悲劇』。4本目が深作欣二さんとの『蒲田行進曲』。5本目が21年前に作った佐藤純彌さんとの『男たちの大和/YAMATO』っていう作品なんですね。その過去の5作品、過去の5人の監督はすべて亡くなってしまいました。ところが今回、中川龍太郎監督の『星の教室』っていう作品は私にとっては、その5人の監督の5作品と比較して少しも遜色がないというのが自分の感想なんですね。これからの、中川監督との作品は非常に興味が、というか、非常に充実した映画になるんではないかというふうに思います」
「今回の映画を作るテーマの1つはAIとの戦いっていうふうに思ったんですよ。映像っていうものはもうかなりAIでできてしまう。これはビジネス的にも成功してるんですよね。それからコミックなんかもAIがもう絵を描いてしまう。そういう中にあって、この映画を作る時にスタッフを集めて言ったことは『今回の作品はAIとの勝負である』と。AIには命も魂もない。だから魂を込めて命のある作品を作ろうというのがテーマでした」
「私は今回の作品がAIには当然打ち勝ったと思ってますし、これから見ていただける人たちに、この映画に対してもし感動してくれるならば、ぜひ個人のSNSに立ち上げてほしいんですよね。私はこの作品がこの出演者の人達、それから映画のスタッフ、今回も中川監督をはじめとして、わずか3週間で撮るということで、もう助監督の方が『ひどい!3時間寝れなかった』というふうに文句が出ましたけども、でも、出来上がった作品を見て、その助監督は『5回泣いた』って言うんですよね。試写会で上映しますと、感動して立ち上がれないという光景も目にしました。こうした反応は初めてです。この感動してもらえる先ができたっていうことが、まさしく魂の込めた映画であったという証明だろうと思うんです。きょうは皆さんありがとうございました」
映画『星の教室』は11月6日より全国公開予定!
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ




