『竹久夢二 時代を創る表現者』が東京・竹橋の東京国立近代美術館で10月23日から2027年1月11日まで開催。その内覧会が10月22日に開催された。
竹久夢二(1884-1934)は、画家、詩人、ジャーナリスト、デザイナー、イラストレーターなどマルチな表現者として活躍。江戸の面影や異国への憧れた夢二は、西洋の要素を取り入れた和服姿などの特徴を持つ美人画の『夢二式』と呼ばれた女性像や、レトロモダンなデザインによって、大正ロマンを象徴する人物を描き出したと言われている。
一方で暮らしを彩る日用品のデザイン、子どものための本や雑誌作り、流行歌「宵待草」の作詞、関東大震災を記録したスケッチと言葉なども注目を浴びている。
本展では全国のコレクションから集められた絵画、日本画、デザイン、資料など総数約500点を5章立てで展示。多岐にわたる夢二の仕事の一端に触れることができる。
第1章『夢二式のはじまり』と題して夢二の美意識を感じられるもの。
第2章『夢二式のデザイン』として、デザインや刺繍などが数々展示。夢二が千葉県の銚子で出会った女性との実らぬ恋をきっかけに書いた流行化「宵待草」の歌詞とともに楽しめる一角もある。
第3章『レトロモダンの創出』では円熟期に達した夢二の数々の作品や風景画などが展示。最高傑作といわれる肉筆画《黒船屋》も約40年ぶりに東京公開がされているが、空間も凝ったものとなっており、周囲の壁も黒で包まれている。その中に、格子戸があり、猫が横切っているような影が映っている。その猫が女性に飛びついたような物語性を感じるような演出となっている。
第4章『生活の美の理想郷を求めて』では夢二人気の終焉に向かう中、関東大震災の街を描いたものも。本コーナーで展示されている《榛名山賦》《立田姫》の2点は14年ぶりにそろって展示されているところも見どころの1つ。
そして第5章『着物のモダンガール』では、夢二が生み出した着物と洋服のモダンガールで展覧会を締めくくっている。
また音声ガイドの声は、声優・石川界人が務めるものとなっている。
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ

































