愛知県豊橋市で実施した英語イマージョン教育の公開授業と教員向け講演会の内容を取材した記事を公開

ワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所では、グローバル化社会における幼児期からの英語教育の有効性や重要性に関する情報を、IBSのホームページ上で定期的に発信しています。今回は昨年11月に愛知県豊橋市立八町小学校開催された、英語イマージョン教育の公開授業と早稲田大学 原田 哲男教授による教員向け講演会の内容を取材した記事を公開しました。

八町小のイマージョン教育、言語学習と教科学習を統合させたプログラム・指導法

一般的に「英語イマージョン」は「英語の環境に浸す」という意味ですが、実は、ただ英語の環境に浸すだけでは「イマージョン教育」とは言えません。イマージョン教育とは、全学年においてカリキュラムの50%以上を母語以外の言語で学び、それを5年間以上継続する言語学習と教科学習を統合させたプログラム・指導法のことです(Center for Applied Linguistics)。また、児童・生徒にとって母語ではない言語を教員ができる限り使い、たくさんのインプット、アウトプット、やり取りなどを通じて、言語学習だけではなく教科学習をさせる指導法です。(–中略–)原田教授は、八町小のイマージョン教育が本来の定義通り、言語学習と教科学習を統合させたプログラムと指導法であることを解説しました。

豊橋版イマージョン教育の「日本語使用の尊重」が英語学習と教科学習に良い効果をもたらす

「トランスランゲージング」の実践が学習内容(教科内容)の理解を深めることにもつながっている八町小のイマージョン教育において重要な成果は、従来のイマージョン教育よりも母語の使用を尊重する授業実践によって、英語学習と教科学習の両方に良い効果が見られていることです。従来のイマージョン教育では、二言語の使用場面をはっきりと分けることが成功の秘訣だとされてきました。例えば、「いつでも日本語を話してもいい」というふうにしてしまうと、これから学ぼうとしている英語のインプットやアウトプットの量を十分に確保できないからです。しかし近年は、「いまは、この言語しか使ってはいけない」というふうに二言語を厳しく区別することは問題視されています(Ramirez & Faltis, 2021)。

日本人教員とNETのチームティーチングにより、八町小の成果に重要な役割を果たしている

原田教授によると、日本人教員とNETのチームティーチングは、八町小の成果において最も重要な役割を果たしているとのこと。まず、児童たちが教科の概念を英語でも理解できるように、NETがジェスチャーや表情などを巧みに使っています。日本人教員は、必要に応じて日本語を使いますが、意識的に英語で言い換えたり、英語での言い方を児童たちに確認したりします。そして、児童が日本語を使って発言した場合も称賛し、そこから英語で言い換えることで、さらなる英語のインプットやアウトプット、やり取りにつながっています。

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