舞台「文豪ストレイドッグス」ゲネプロが開催
舞台『文豪ストレイドッグス』（演出：中屋敷法仁）公開ゲネプロが22日、神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオで開かれ、その仕上がり具合をメディア向けにお披露目した。
古今東西の文豪たちを現代風にキャラクター化し、架空の都市[ヨコハマ]で異能力バトルを繰り広げる同名のアクションバトルアニメが原作で“文スト”の略称で親しまれている作品。探偵集団・武装探偵社とヨコハマの港を縄張りにする兇悪なマフィア・ポートマフィアとの戦いなどが描かれる。
怪演時間になると、長江峻行演じる江戸川乱歩が客席の間を縫って登場。観客とゼロ距離で乱歩として会話を繰り広げたりしながら、携帯電話の電源OFFといったアナウンスも盛り込むなど、コミカルな注意事項が展開。それだけに、時間より少し早く客席に着くことがオススメな様子を見せる。
とくにバトルシーンなどは、漫画やアニメとは一味違っており、アンサンブル・キャスト陣全員キレがよくスタイリッシュなダンスのような演出となっており目が離せない。物語はシリアスとコミカルをほどよく織り交ぜ、テンポを生み出すなど、楽しめるものに仕上がりを見せた。
ゲネプロ終了後には中島敦役・鳥越裕貴、太宰治役・多和田秀弥、国木田独歩役・輝馬、芥川龍之介役・橋本祥平、中原中也役・植田圭輔が囲み会見を開催。ゲネプロへ、鳥越は演出の中屋敷氏の笑い声が聞こえたことに胸をなでおろしたという話とともに「あとはお客さんも入ればよりマシマシで届けられるんじゃないかなって」と、手応えも感じたよう。
見どころについて、鳥越は敦の成長していく姿を挙げるなか、多和田は「太宰は登場人物のいろいろから感情をぶつけられるので、“モテモテ具合”を観てもらえれば」と茶目っけたっぷりの発言や、植田は「新しいジャンルの“チビ格好いい”というのを言い続けているので自分の体を使って広めたい」と、前のめりに話して笑わせる。
そんなコメントが出るほど、稽古場はいい雰囲気だったようだが、鳥越は「ボケばっかで天然が多いんですよ！振り回されることだったり」と、ひたすらツッコミに回ったそうで、意外な“苦労”があったのだとか。
ほかにも、作品にちなんで何か欲しい特殊能力はないかと質問が飛ぶと鳥越は「スベリ知らず」というと、橋本も「言ったことがどっかーんって受けるの」と、お笑いの方に走る。輝馬は「台本を見ただけで全部覚える」というものや多和田も「普段眠りやすくて、眠気が吹っ飛ぶ能力」と、こちらは実生活に使えそうなものをチョイス。そして植田が「みんなのことが大好きなのでみんなが幸せになる能力」と、ほんわかさせるコメントでキャスト陣も沸き返った。
そして、「愛を持ってやっているので文ストのファンの方にも届くのではないかなと思っています」（多和田）、「いい意味でお客さんの想像を裏切りたい」（輝馬）、「ポートマフィアとして叩きのめす！」（橋本）、「演劇という表現を使って文豪ストレイドッグスを伝えられたら」（植田）「本当に全力でみんなでぶつけて新たな魅力を伝えられたら。お客様の文スト愛を僕らの愛でマシマシで返せるようにと思っています！」（鳥越）とそれぞれ意気込みを語りPRしていた。
舞台『文豪ストレイドッグス』神奈川公演は22日から24日に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場にて、大阪公演は2018年1月12日、13日に大阪・森ノ宮ピロティホールにて、東京公演は2018年1月31日から2月4日に東京・AiiA 2.5Theater Tokyoにて上演！
■出演キャスト
◯武装探偵社
中島敦役：鳥越裕貴、太宰治役：多和田秀弥、国木田独歩役：輝馬、江戸川乱歩役：長江峻行、谷崎潤一郎役：桑野晃輔、宮沢賢治役：堀之内仁、与謝野晶子役：今村美歩、谷崎ナオミ役：齋藤明里
◯ポートマフィア
芥川龍之介役：橋本祥平、梶井基次郎役：正木航平、泉鏡花役：桑江咲菜、樋口一葉役：平田裕香、中原中也役：植田圭輔
◯アンサンブル
岡村樹、帯金遼太、ジントク、鈴木凌平、田中博士、エリザベス・マリー、栗原沙也加、竹井未来望
