高田文夫「ラジオビバリー昼ズ」な明治座東京喜劇公演へ向け会見で集まってくれたゲストへ「ひとえに私の人柄」と言いつつ「友情にも感謝」!脚色担当の宅間孝行「重責だな」

高田文夫「ラジオビバリー昼ズ」な明治座東京喜劇公演へ向け会見で集まってくれたゲストへ「ひとえに私の人柄」と言いつつ「友情にも感謝」!脚色担当の宅間孝行「重責だな」2

 女優・田中美佐子(61)、俳優・宅間孝行(50)、前川清(70)、落語家・立川志らく(57)、放送作家でタレント・高田文夫(72)が9日、都内ホテルで『よみがえる明治座東京喜劇―ニッポン放送「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」全力応援!!―』製作発表会見を開き、司会は上柳昌彦が務めた。

 ニッポン放送のラジオ番組『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』が公演タイトル通り明治座をフィーチャーしまくる舞台。二部で構成され、第一部では芝居『こちとら大奥様だぜぃ!』となり、こちらは過去で明治座で上演した喜劇作品を宅間の脚色によりさらにパワーアップさせて送るというもの。第二部では、落語、浪曲、講談、漫才、モノマネなど脂の乗った多彩なゲストが日替わりで登場する『ラジオビバリー昼ズ』寄席を楽しむことができる。笑いとアドリブ満載の抱腹絶倒な時間をお届けする。

 番組の音楽に乗せて登壇した面々。本作を企画した高田氏は、「こういう時代だから、せめていっときでも楽しい時間を過ごしてもらいたいと。明治座さんからお話がありまして、何かできないかと。そこで、東京の喜劇をやりたいと。三宅裕司さんも『熱海五郎一座』とかで頑張っているので、たくさんの喜劇をやる集団ができたらと思って。明治座というは喜劇の甲子園みたいなところでね。そこで喜劇をやろうと。僕が学生のころには明治座の近くの人形町に、寄席があったので、喜劇と寄席が一緒にやれたら最高なんじゃと思って。俺しか考えつかないだろうなというのでやらせてもらうということですね。お客様は1度で2度美味しいので」と、本公演の狙いを。

 第一部の舞台の演出に宅間を起用した理由として「この男でしょ、宅間しかいないと。白羽の矢を立てようとしたら、避けてますけどね(笑)」と、話す。あらためて記者からほかの演出家もいるなかなぜ宅間なのかという問いかけに、「その場ではこう言うしかないでしょ(笑)。そこが私のトンチですよ」と、ぶっちゃけて爆笑をさらいつつ、表情を引き締め「何人か候補はいましたよ。でも、宅間くんを信用してますから」と、信頼を寄せた。

 当の宅間は「先生がなにか言ってくれないとほかの理由で政治でそうなったとか言われるじゃないですか!」と、具体的なものを引き出そうとしたが高田は「いやもう思いつき!」と言い出し、これには宅間も苦笑いしながら「重責だなと思っているので、先生の期待に応えていきたいなと思っています」と話し、「笑いに包まれた劇場にやってきて頂いて、免疫力を高めて頂いて、つかの間、心の癒やしになってもらえればと思います」と、神妙に話した後に、「……と、真面目なことを言っていますが、中身は非常にくだらなくて、僕は明治座には初めて立たせて頂きます。明治座が汚れるんじゃないかというくらい、なかなか激しい、ちょんまげコメディーになっています」と、笑いを意識したものにするよう。

 田中は芝居の主人公を演じるが、「私、絶対に頑張らなきゃというプレッシャーもあります」「絶対、絶対、観てほしいです!」と、言葉に力を込めていたが、対照的に特別出演で“バカ殿”を演じることとなった前川は、「私セリフ覚えるの大嫌いなんですが」と言いつつ、かなりの量のセリフがあるそうで、「セリフで悩んでおります」とボヤキついには、「結構、自分では観に来てくださいというより、観に来てくださらなくて結構でございます」と、弱気になってしまうほど大変なのだそうだ。

 これを聞いた宅間は、「前川さんは先程初めてごあいさつして、こんなに今回の出演を嫌がっていると思わなくて、衝撃を受けているんです。明治座が汚れるんじゃないかというお話をしているのですが前川さんの役がぶっ飛びまくって、お手の物だと思うのですが、かなりぶっとんだお殿さまで」と言いつつ、では、前川のセリフを削ったりするのかへと「けいこをやりながら足していこうと思っています」と、スパルタで知られる宅間ならではのコメントも飛び出し、前川も負けじ(?)と「俺のセリフの前後の人に2、3万円お払いして、お願いしてしまった方が……」と、冗談を飛ばしつつ襟を正して、「自分的に一生懸命セリフを覚えていままでにない、びっくりするようなものにしたいと思います」と、意気込んでいた。

 ちなみに、本作には松村が全日ではないかが出演する。そんな松村に期待することはないかととの問いかけに高田は「期待はしてませんね。宅間くんがいい演出で料理してくれると思うので」とのことだった。

 続けて第二部についての質問があがり、今回の豪華出演者はどういう狙いがあって起用したのかと質問が飛ぶと、高田は、「私の人柄と裏口で、長い付き合いですから。『爆笑問題』とか、ナイツとか、おれがやるよというと、来てくれて。ひとえに私の人柄です(笑)」と、軽口ながらも的を射たコメントで報道陣を沸かせた。

 第二部に登場し最終日にトリを飾る志らくとしては、「高田先生が聞いているのが、私にとってプレッシャーがかかるんです。当日は高田先生に向けて喋っていると思います」と話す。それを受けて高田へ志らくに期待していることはとの問いかけに、「ありません。大丈夫です」と言いつつも、信頼の視線を寄せていた。

 そしてあらためて、高田から、「こういう時代になったので、せめて心の中だけでも元気に、陽気になってほしいと思って喜劇という形で。みんな出てくれる人たちの友情にも感謝で、笑顔でお返ししたいなと思います。2021年の1月の終わりから、2月14日まで東京を明るくしたいなと思ってやりたいと思います」とコメントを寄せた。

 『よみがえる明治座東京喜劇―ニッポン放送「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」全力応援!!―』は2021年1月29日から2月14日まで明治座にて上演予定!

 ■第一部出演予定者
 田中美佐子、宅間孝行、原田龍二、磯山さやか、東貴博と『ハマカーン』浜谷健司(Wキャスト)、辻本祐樹、岩田華怜、大薮丘、やまもとまさみ、平田裕一郎、天真みちる、松村邦洋(特別ゲスト)、前川清(特別出演)

 ■第二部出演予定者
 MC:立川志らら、上柳昌彦(日替わり)
 サンドウィッチマン(1月29日昼)、ナイツ(1月29日昼、2月11日昼)、柳亭市馬(1月30日昼)、林家たい平(1月30日夜)、玉川奈々福(曲師:沢村豊子、1月31日昼)、春風亭一之輔(2月1日昼、2月3日夜、2月9日)、三遊亭小遊三(2月2日昼)、春風亭昇太(2月3日昼、2月10日昼)、林家彦いち(2月4日昼)、玉川太福(曲師:玉川みね子、2月5日昼)清水ミチコ(2月6日昼・夜、2月7日昼・夜)、神田伯山(2月10日夜、2月12日夜)、立川志らく(2月12日昼・2月14日昼)、立川志の輔(2月13日昼)、爆笑問題(2月13日夜)

高田文夫「ラジオビバリー昼ズ」な明治座東京喜劇公演へ向け会見で集まってくれたゲストへ「ひとえに私の人柄」と言いつつ「友情にも感謝」!脚色担当の宅間孝行「重責だな」1