【平昌五輪】ノルディック複合 渡部暁斗選手5位!「残っている力振り絞って仕掛けたけど、少し足らなかった」

ノルディック複合 渡部暁斗選手5位!「残っている力振り絞って仕掛けたけど、少し足らなかった」1

平昌オリンピックは20日、ノルディック複合 個人ラージヒル・クロスカントリーを行い、渡部暁斗選手(29=北野建設)、山元豪選手(23=ダイチ)、永井秀昭選手(34=岐阜日野自動車)、渡部暁斗選手(29=北野建設)が出場。

 ノーマルヒルジャンプで銀メダルを獲得した渡部(暁)選手は、134.0mを飛び、得点138.9点のトップで後半のクロスカントリー(10キロ)をスタート。山元選手は8番目、永井選手は13番目、渡部(善)選手は、20番目でスタートした。

 なお、渡部(暁)選手のライバルでノーマルヒル金メダリストのエリック・フレンツェル選手(ドイツ)は、トップと24秒の差4番目、ヨハネス・ルゼック選手(ドイツ)は、同31秒差の5番目、ファビアン・リースレ選手(ドイツ)は同34秒差の6番目でのスタートとなった。

 渡部(暁)選手が、前半のジャンプが終わってから、「かなり厳しい戦いになると思います。彼らは同じチームですし、しっかり共闘してガンガン僕のこと追い上げてくると思う」と、展望を話していたように、ドイツ勢3人が先頭を入れ変わりながら、トップの渡部(暁)選手との差を1周で約半分となる約15秒縮め、2周めでさらに約半分となる8.9秒差にまで迫ってくる。

 強い横風を受けながら必死に逃げる渡部(暁)選手だったが、ついにドイツ勢に追いつかれてしまい、3周目に入った頃には、6~7人ほどの集団になる。渡部(暁)選手は2番手に下がり、体力の温存を計る。

 渡部(暁)選手は、「積極的なレースをしたい」と語っていたとおり、ラスト1周の半分まできたところで、スピードを上げる。ところが、緩やかな上り坂のところで、板を取られ、バランスを崩して遅れてしまう。

 そのままラストの急な上り坂でさらにスパートかけていくドイツ勢。そこから、ゴールに向かっていく下り坂でも、もはや渡部(暁)選手の姿が一つの画面の中に捉えられることがないほど遅れてしまい、メダル争いから脱落。

 ドイツ勢がワン、ツー、スリーと表彰台を独占。渡部(暁)選手は5位でフィニッシュすると、ゴールと同時にバッタリと倒れ込む。ノーマルヒルのときには見られなかった姿で、相当、体力を奪われていた事がわかる。

 また、永井秀昭選手は12位、山元豪選手は16位、渡部善斗選手は20位だった。

 渡部(暁)選手は、「(レース内容、レース運び、実際のレースはどうだったでしょうか?)厳しかったですね。前半、とりあえず逃げてみようとハイペースで入ってしまったというのもありましたし、そこで力を使ってしまった。追いつかれたときに、もう少し、ドイツの3人もガンガン行くかなぁと思ったら、僕もハイペースで飛ばした分、かなり彼らも疲れていたのか、僕の後ろずっと離れないで。ノルウェーの選手も、今日は、彼のほうがかなりスキーが滑っている感じで、前に行ってほしいなぁと思ったときもあったんですけど、行く素振りもなかったので、とりあえず、自分のリズムをキープして、自分が仕掛けようと思ったところで、最後、残っている力振り絞って仕掛けてみたんですけど、少し足らなかったという感じですね。
 (4周目のところ、少し接触があったように見えたんですけど、あの影響はどうだったんでしょうか?)少しバランスを崩して、立て直すのに時間がかかった分、ちょっと離れて下りに入ってしまったのが、それが良くなかったとは思うんですけど、あの接触がなしで入っていたとしても、かなり体力消耗していたので、結果はあまりかわせなかったのかなぁと思います。
 (まだまだ、戦いは続きます。明後日は団体ですが?)今日はあまりいいレースできませんでしたけど、みんなそれぞれ反省点あると思うので、しっかり修正して、団体戦ではメダルが取れるように僕もいい仕事をしたいなぁと思います」

 渡部(善)選手は、「(レースを振り返っていかがでしょうか?)ジャンプにしてもクロスカントリーにしても、まだまだレベルがたりてないかなぁというか、差を感じるレースでした。
 (どのあたりに差を感じたのでしょうか?)ジャンプにしても条件がバラバラと言うのは元からわかっていましたけど、その中でもシッカリ飛んでいる選手は、条件悪くても飛んでいるので、クロスカントリーのレースにしても、早いペースで4周走りきるというのが、この競技に必要な能力なので、その点も足りないかなぁと思いました。
 (日本勢として、明後日には団体もあります。そこに向けていかがでしょうか?)(渡部)暁斗もすごい調子よくて、頼りになる存在ですし、僕としても、今日あまりいい出来ではなかったので、そのぶんをしっかり明後日で晴らせるように、いい試合したいと思います」

 山元選手は、「(ノーマルヒルから大きく順位上げましたが、いかがでしょうか?)辛かったです。内容はノーマル(ヒル)に比べたら集団の中で粘れたかなっていう感じはありましたね。
 (やはり、前半のジャンプでいい位置に付けられたのが大きかったですか?)そうですね。いつも通りのジャンプすればこのぐらいの位置でスタートできるし、条件さえ噛み合ってくれれば、もっといい位置でスタートできるので、団体でも続けて出せればいいかなぁと思います。
 (初出場で、どんどん勢いが出てきたようにみえるんですけど、ご自身手応えはいかがでしょうか?)初戦の感じだと、少し不安があったんですけど、この2戦目、ラージヒルはいつもの調子に戻ってきたかなという感じがあるので、この調子、この流れを切らさずに、次の試合に向けて準備していきたいなぁと思います。
 (充実感感じられていそうですが、どうですか?)ちょっとホッとしている部分もあるし、まだまだイケるという反省も見えたので、次に向けて準備するだけだなと、シンプルな心の状態なので、次が楽しみですね」

 永井選手は、「(レース振り返っていかがですか?)後半苦しくなっちゃって、そこから粘れなかったのが、ちょっと残念なところですけど、いまできる力は出したほうじゃないかなぁと思います。
 (ノーマルヒル、ラージヒルともにソチ大会より順位上がりましたが、このあたり、ご自身いかがでしょうか?)今シーズン、あまりよくない状態でwはい戦ってきてて、不安とかもあったんですけど、うまくオリンピックという舞台で戦えるイチまで、調子戻せたことを自分にとって満足しています。
 (ノーマルヒル、ラージヒルとジャンプからいい流れできていますよね?)ここにきて状態も上がってきているので、そのいい流れをこの後も続けたいと思います。
 (団体戦の思い聞かせてください)まだ。メンバー発表とか先なんですけど、選ばれたら個人戦以上に自分の力を発揮して、チームに貢献したいと思います」


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