ダンス&ボーカルユニット『新しい学校のリーダーズ』のKANON、SUZUKA、RIN、MIZYUが6月6日に東京・新宿バルト9でライブ&ドキュメンタリー映画『青春イノシシ ATARASHII GAKKO! THE MOVIE』(監督:清水恵介/配給:エイベックス・フィルムレーベルズ)公開初日舞台あいさつを開いた。
2015年に当時中高生のメンバー4人で結成された『新しい学校のリーダーズ』。その活動は日本のみならず、世界デビューや、『第74回NHK紅白歌合戦』への出場、世界で開催される音楽イベントなど、グローバルに活動している。本作では2024年12月22日の国立代々木競技場第一体育館で開催された『Nippon Calling Tour 2024』千秋楽公演のライブの模様を大スクリーンで楽しめるうえ、バックステージや単独インタビュー、ファンへの
サプライズライブや、各地を巡りながらのパフォーマンスなど新撮ドキュメンタリー映像に仕上がっている。彼女たちが掲げている言葉『エンドレス青春』の答えも伝わってくるような仕上がり。
上映後に司会が「最高でしたよね!」と客席に声をかけると「最高!」と、出来に大興奮の観客が続出と、映画館がライブ会場のような盛り上がりを見せる。そんな熱気あふれるなか、4人がステージに現れ自己紹介をして、ポーズを決めるとより大きな声で「最高!」の声が飛び交った。
SUZUKAは作品の公開とこの盛り上がりに「始めての感情でどう処理していいか分からない!いま歌いたいくらい!」と、ウキウキといった様子を見せる。対照的にRINは本作を鑑賞したときに、「冒頭から涙が出てきて。どれくらい泣くのかなと数えてたら、合計33回泣きました」と話しつつ、「いまこうして出てきた瞬間、フレッシュな歓声を感じて34回目になってます」と、胸を打たれていることや、KANONは「いま泣いている方が見えて、もらい泣きする~」と、瞳を潤ませた。
KANONは「日本でも世界でもライブしていて。4人で過ごす中でいつも幸せだなと思って活動しているんです。あらためていまが当たり前じゃないんだということと、ほかの場所で見てくださっているみなさんも私達を愛してくれているんだなと感じています」とあいさつした。
好きなシーンの話題へ。MIZYUが「ツアーが全部終わった後の一番滾(たぎ)ったままの状態でインタビューを受けているのが、自分も他のメンバーもにじみ出るオーラが青春そのもので、温かくて生々しいドキュメンタリーが好きでした」と挙げれば、SUZUKAは、「ライブ前、ライブ後の準備している姿に興奮しすぎて、(気持ちを)どこに行ったらいいか、わからんというのを、ファンのみんなに見てもらえるというか、観られると言うか(笑)。みんながどう感じ取ってくれているんだろうって。いつも私たちはライブをあんな感じで準備しているんですよというのを感じ取ってほしいです!」。
RINは「ファンのみんなに会いに行けた瞬間のと、感慨深い気持ちになって。ファンの方も1人1人に物語があって一緒にライブを作ってくれて、いろんな応援してくれているパワーが1つになって作り上げてられていていて」という部分がポイントと語った。
さらにSUZUKAが「10年前にはこんなみんなとなると思ってなくて、自己満で終えるのかなと思うくらいだった」と漏らすと、MIZYUは「それでもよかったよね」とうなずく。続けてSUZUKAは、その自己満からファンが1人また1人と「全力でライブで青春してくれてるんやとか、具体的なディテールを知って、部長としてのあり方というのが始めて知れて、こちとら“部長”やらせて頂きますよ、猪突猛進でという気持ちになって」と、前のめりになっていたとジェスチャーとともに表現。
『新しい学校のリーダーズ』にとってのファンは?という問い掛けがされた際に、KANONは、先程のSUZUKAのコメントを引き合いに、「何年か前は自己満で私達が楽しいことをやってきたんです。けどその自己満から輪が少しずつ広がって、みんなにも楽しんでほしいというのができてきて。私達から出るエネルギーを感じて、その循環で成り立っています」と、ファンに感謝していた。
SUZUKAにとってはファンは「快適なベッドであり、エクスタシー原点です!」と、ファンの盛り上がりによって自分の頭の中が「バーン!」と弾けてしまうようなウキウキした気持ちになりそれがパフォーマンスに出ると早口にまくしたていた。MIZYUは「青春の仲間みたいな感じ」やRINは「光の細胞という感じで、その細胞を共有してるんじゃないか。遺伝子レベルでつながっていると感じて」とのことだった。
ほかにも映画のタイトルにかけて猪突猛進したいことは?という問い掛けには、「チョコに向かって猪突猛進!」(KANON)、「ファンにダイブするとき猪突猛進!」(SUZUKA)、「リーダーズが好きです!リーダーズに向かって猪突猛進!!」(MIZYU)、「姉さまが素敵なことを言ってくれましたけど、食欲です(笑)」(RIN)と、それぞれどこかに突進しそうなポーズもまじえてコメントを寄せた。
あっという間にイベント終了時間となり、SUZUKAのあおりから観客たちが「アンコール!」や「はみだし!」なるコールの大合唱。すると作品を手掛けた清水監督が壇上にあらわれ、「時空を超えてずっと語り継がれる映画になっていくんじゃないか」など思いを話してしめくくるなか、5人で走ってステージを降りていた。
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ