『なにわ男子』長尾謙杜と俳優・山田杏奈がW主演し俳優・醍醐虎汰朗、中井友望、中川翼、上原あまね、小林桃子、井本彩花、『AmBitious』真弓孟之が共演し10月24日に全国公開を予定している映画『恋に至る病』(監督:廣木隆一/配給:アスミック・エース)。本作の新場面写真が8月13日に公開となった。
作家・斜線堂有紀氏の小説『恋に至る病』が原作。2020年3月末に発売され、TikTokの書籍系アカウントによる紹介動画の再生回数が200万回を超え30回を超える重版を繰り返している話題作となっている。内気な男子高校生・宮嶺望役を長尾、宮嶺が出会い、初恋に落ち、彼の人生を大きく変えることになる寄河景役を山田が演じる。
公開されたのは、山田演じる寄河景の清廉さと危うさの二面性を切り取った場面写真4点。
普段の景は誰とでも明るく接する学校のヒロイン的存在で、転校してきた宮嶺(長尾謙杜)とは正反対の性格。だからこそ自身には無い魅力を感じ、興味を持ち、「どんな私でも守ってくれる?」という約束を交わして恋が始まる。一途に関係を育んでいたふたりだが、同級生の不審死をきっかけに、宮嶺の心に“景が殺人犯かもしれない”という疑念が生まれる――。
教室で宮嶺に対して優しい眼差しを向ける景のカットと、打って変わって印象ががらりと変わる陰りを帯びた横顔のカットからは、内面を簡単に明かさない景の純粋な恋心と疑念への余白がそのまま表情に現れ、ただ佇むだけで強い存在感を放っている。
教室から離れた場所でクラスメイトとふたりきりの空間でじっと手を見つめる景のカットは、淡々とした冷静さと、支配するような不穏な雰囲気が漂う。“景の本心は一体どこにあるのか?”と観客に思わせるようなミステリアスさが、この瞬間の視線に凝縮されている。
宮嶺を見据えるカットでは、景に対して疑念とわずかな恐怖を抱く宮嶺に対して「好きだからこそ信じてほしい」と言わんばかりの景の凛とした強さが眼差しから感じられ、瞳の奥に悲しみが見え隠れする表情から宮嶺への純粋な恋心も汲み取れる。
廣木隆一監督からの山田への評価も公開され、「不安定さと強さを併せ持つ景という役を、自然に演じている。本当に今の映画界が求める役者さんだと思います」と話している。
映画『恋に至る病』は10月24日よりPG-12で公開予定!
※記事内画像は(C)2025『恋に至る病』製作委員会