舞台『スイートホーム ビターホーム』(作・演出:藤井清美)プレスコールおよび囲み会見が12月25日に東京・シアターHで開催された。
以下、公式レポート部分。
本作は、とあるハウスメーカーで起こった欠陥住宅の課題に立ち向かいながら、日々の生活の中で、見失いがちな「信頼」とは何かを問う物語です。作・演出は、2019年に新橋演舞場他で上演された『ブラック or ホワイト? あなたの上司、訴えます!』、そして2022年に御園座、サンシャイン劇場で上演された『行先不明』に続き、本作がお仕事コメディシリーズの第三弾となる藤井清美。「家」をテーマに、誰もが抱える未来への希望と不安を、ユーモラスかつ深く描きます。
主演は様々な舞台作品をはじめ、ドラマや映画でも活躍する中山優馬。出演に、秋元才加、藤野涼子、井上拓哉、舞羽美海、瀬戸カトリーヌ、駿河太郎、そして佐藤アツヒロと、豪華なキャストが揃いました。
プレスコールでは、ハウスメーカー・松波キラリホームのモデルハウスに不具合が発生し、さらに主人公・努力良介(中山優馬)の元恋人・佐久間紀子(秋元才加)と、そのパートナーという怪しい男・山田(佐藤アツヒロ)が内覧に訪れるという場面を披露。コミカルなやりとりを見せるシーンとなりました。
すでに大阪、金沢での公演を終えており、カンパニーのチームワークは抜群。秋元は座長・中山優馬について「年齢は私の方が上なんですが、常にどっしり構えていらっしゃる姿がすごくかっこいいなと思っていて。お芝居でも日々すごく新鮮に相手役をさせていただいています」と信頼を寄せます。秋元は、佐藤についても「公演を重ねていくたびに、心が通い合っている気がするというか。お互いの感覚が噛み合ってきて、舞台って生もので楽しいなというのを感じています」とコメントしました。
佐藤も、中山について「優馬は、本当にすごくしっかりしていて。なんでも簡単にやっちゃうんですよ。本当はすごく膨大なセリフで、大変なことをやっているのに」と絶賛。「本当に努力家で、こうして一つ一つお仕事をクリアしていって、これからどんどんまた素晴らしい役者になっていくんじゃないかなって、すごく楽しみにしています」と期待を寄せ、「大阪でも金沢でも、優馬が率先して食事に誘ってくれたりもしていて。どんどん信頼が厚くなっています。そういうのは、やっぱり舞台に出るものなので。東京公演はより温かい、アットホームな舞台になると思います」と自信を見せました。
中山も「チーム力が上がってきている」と同意します。「アツヒロさんも大先輩ですし、最初はどういう方なんだろうと、探り合っていたんですけど、駿河太郎さんがいきなりアツヒロさんのことを結構いじったりしていて(笑)。アツヒロさんも笑って返しているのを見て、『あ、このぐらいの距離まで入っていいんだ』と。金沢では、本番前日の夜にもう打ち上げみたいになっていました。お互いの距離感が縮まっていると感じる瞬間はたくさんありました」とこれまでの公演を振り返りました。
秋元も「年末最後の舞台観劇となる人もいらっしゃると思いますが、より温かい気持ちで劇場を出てもらえる作品になっているんじゃないかなと思います」と語り、東京公演までに絆が深まった様子です。
最後に、2025年の振り返りと2026年の抱負について聞かれると、中山は「今年は、お世話になった会社からの独立がありましたので、本当に周りの人々に恵まれた年だったなと思っています」と述懐。「お仕事をいただけるありがたさを十分に感じた1年でした。目の前のお仕事に全力で取り組むことの積み重ねでしか信頼は得られないと思うので。来年もそういう一年にしたいなと思います」と意気込みました。







