アイドルグループ『櫻坂46』四期生の浅井恋乃未、稲熊ひな、勝又春、佐藤愛桜、中川智尋、松本和子、目黒陽色、山川宇衣、山田桃実が6月2日と6月3日に千葉・LaLa arena TOKYO-BAYで単独公演『櫻坂46 四期生LIVE』を描い愛した。
以下、公式レポート部分。
昨年4月にグループ加入が発表され、同年6月20日に東京・有明アリーナで行われた『櫻坂46 四期生 First Showcase』でステージデビューを飾った四期生だが、期別ライブは昨年11月の『新参者 二〇二五 Live at THEATER MILANO-Za』以来約半年ぶり。デビュー2年目に突入した9人は堂々としたパフォーマンスで、会場のBuddies(櫻坂46ファン)やインターネット生配信の視聴者を圧倒させた。
台風6号の影響で開催可否が懸念された6月3日(水)の2日目公演だったが、午後には雨足も収まり始めたことで無事に開催。会場に集まった大勢のBuddiesを前に、浅井恋乃未と松本和子が影アナで元気よく煽ると、いよいよ「Overture」が大音量で響き始める。そこから緩やかなBGMとナレーションに合わせて、ステージを覆う真紅の幕がゆっくり上がると、青い衣装とハットで身を包み、ステッキを使ったダンスで四期生が姿を現す。浅井恋乃未を筆頭にひとりずつ個性的なダンスを見せていくと、最後に全員ハットを投げ捨て息の合ったパフォーマンスを展開。“櫻坂46”というグループのDNAを感じさせるエンタテインメント性の強い演出の数々で、早くも観る者の期待感を大いに高めていく。
「死んだふり」のイントロが高らかに鳴り響くと、会場の熱気は一気に上昇。センターで最年少の山田桃実を筆頭に、この1年間の成長を随所ににじませたパフォーマンスを展開し、メインステージのみならずアリーナ後方に設置されたエンドステージや、2つのステージを繋ぐ花道も活用して観る者を魅了していく。続く「夜空で一番輝いてる星の名前を僕は知らない」では曲冒頭でセンター松本のしなやかなソロダンスをフィーチャーしつつ、前曲で見せた元気さとは異なる繊細さでこのダンスチューンを表現してみせた。
フィンガースナップが会場中に鳴り響く中、山田がトランプマジックを披露。最後に引いた3枚のカードにそれぞれ「MAKE」「or」「BREAK」と記されていることが明らかになると、そのまま「Make or Break」に突入する。オリジナルでのフォーメーション以上のダイナミックさで気迫に満ちた歌とダンスを届けていく。また、次曲のセンターを務める勝又春による英語での語りの導入から「I want tomorrow to come」へ繋げると、繊細さと豪快さを織り交ぜた難易度の高いダンスを、全身全霊で表現してみせた。
最初のMCでは、浅井がこの日の天候に触れつつ「四期生一同、皆様に素敵な時間をお届けできるよう頑張ります」と挨拶。続いて佐藤愛桜、中川智尋がライブへの意気込みを口にしたあと、ステージに用意された試着室を通じて、山川宇衣がいろいろな装いでファンを楽しませる。そして淡いカラーで統一された新衣装に着替え終えると、「Alter ego」にてライブを再開。シャボン玉が飛び交う中、メンバーは2つのステージに分かれてパフォーマンスを繰り広げる。
その後、勝又や佐藤、中川、松本という布陣で「標識」を披露。四期生がこれまで行なってきた期別ライブにはなかったユニット曲に、客席からは歓喜の声が湧き起こる。続く「真夏の大統領」では浅井を中心に、稲熊ひな、目黒陽色、山川、山田の5人で歌い踊り、メンバー1人ひとりにスポットが当たる見せ方で観客を喜ばせた。さらに、佐藤のトイピアノ演奏に合わせて中川がバルーンアートを披露すると、その流れから「UDAGAWA GENERATION」へ突入。曲間にパントマイムや側転、トランポリン、一輪車などを用いた演出を交えるなど、さまざまな形でBuddiesを楽しませ続けた。
2度目のMCでは、勝又が「『新参者』が9人で完走できなかったので、今こうして9人でいられることが本当に嬉しいんです」と伝えると、「みんなで『ただいま!』って言いません?」とメンバーに呼びかける一幕も。昨年11月に開催された『新参者 二〇二五 LIVE at THEATER MILANO-Za』では、体調不良のため稲熊と山田が後半の公演を欠席をし、7人で幕を下ろしていたのだ。ついに全員が揃い、9人の「ただいま!」という声に対し、客席からは盛大な声で「おかえり!」と返り、場の一体感を高めていった。
MCで和んだあとは、稲熊が扉を開ける演出から始まり、その先には9つのメイクルームを模したセットが用意されており、ミュージカル調のダンスパフォーマンスへ。艶やかな表情とともに客席にアピール。そのまま稲熊をセンターに据えマイクスタンドを用いて「港区パセリ」を披露する。曲ごとに異なる演出、異なる表現を用いて、今まで見せたことのなかった一面を観客に届けていく9人は、その後も目黒が不適な笑みを浮かべながら豪快なダンスを見せる「I will be」、『新参者』から引き続き佐藤がセンターを務めるも、半年前よりもさらにスキルアップしたパフォーマンスを繰り出す「承認欲求」と続き、曲を重ねるごとに会場の熱気は高まり続ける。
ライブも佳境に突入すると、ステージにひとり登場した山川がSNSを通じて炎上する様子が描かれていく。最初はニコニコしていた彼女の表情から笑顔が消えると、「流れ弾」でBuddiesの盛り上がりは沸点に到達。センターの山川はこれまで見せたことのない狂気じみた表情を浮かべながら、メンバーとともに圧巻の歌とダンスを届け、ライブをこの日何度目かのクライマックスへと導いた。
暗闇の中、“光源”を手にした浅井が登場すると、それまでの空気は一変。涙を浮かべながら“光源”を高く掲げる姿は、まるで未来への光を見つめるようだ。その流れから始まった「光源」では情熱的な歌とダンスで、この曲のメッセージをBuddiesに伝えていく。曲後半には、浅井がひとりエンドステージへと移動してエモーショナルなダンスで観る者を惹きつけ、そのドラマチックな演出に客席から盛大な拍手が送られた。エンドステージから花道を歩き、メインステージへと戻っていく浅井の一歩一歩には、決意や覚悟など様々な感情が表現されており、会場全体が息をのむほど、凛としていた。
ついにエンディングが近づき、佐藤が堂々としたソロダンスで再びライブの流れを変え、四期生の最新楽曲「We got your back」(6月10日リリースの15thシングルに収録)をライブ初披露。感情を爆発させるように吐露される佐藤のセリフを筆頭に、9人は現在の彼女たちを投影した歌詞も相まって、限界を越えるパフォーマンスとともに櫻坂46の一員としての矜持を示していく。歌詞の「全力でぶつかれ」を文字通り体現する、この1年間の成長を感じさせる迫真のパフォーマンスで、会場を圧倒した。
盛り上がりが最高潮に達したところで、1人ひとりの個性が際立つ挨拶とともに、見どころ満載のショーを締め括った。
会場内に「櫻坂 四期生」コールが鳴り響く中、ライブTシャツに着替えた9人が再登場すると、メンバーを代表して松本が「こうして9人で最後まで走り切ることができたのも、皆さんのおかげ。感無量です」と挨拶。そんな中、稲熊は「『新参者』で最後、体調不良で出られなくなってしまったときから、こうやって戻ってこられる場所を空けておいてくれたメンバーのみんな、ずっと待っていてくれたBuddiesの皆さんと、ずっと支えてくれたスタッフさん……本当に大切で」と告げると、稲熊と山田は感情がたかぶって涙する一幕も。続けて、山川も「(こうしてライブができる環境は)当たり前じゃないと思うので、ライブを完走できたことも嬉しいですし、これから四期生みんなでもっと頑張るので、見守ってくれると嬉しいです」と感謝を伝える。
そして、浅井が「この歌を歌わせていただくことに、私たち自身もいろんな思いを抱いてきました。私たちが歌う意味を考えながら届けていきたいと思います」と告げると、9人が肩を組んで円を作ったところから正真正銘のラストナンバー「マモリビト」に突入する。これまでさまざまな場面で披露してきた「マモリビト」も、この特別な環境も相まってか、センターの勝又は歌詞を噛み締めながら歌うことで感極まりつつも、未来を見据えながら笑みを浮かべる。
曲のクライマックスでは、浅井が「加入から約1年、私たちが櫻坂46の一員になってから、数えきれないほどの経験をさせていただきました。その中で、いろいろな思いを抱き、たくさんの感情と向き合ってきました。私たちの桜はまだ満開とは言い切れないからもしれませんが、先輩方が強く根を張ってくださった桜の木に、9つの桜をしっかりと咲かせられるように、櫻坂46の一員としてふさわしく咲き続けていきたいと思います」と新たな決意を告げる場面も用意され、メンバー1人ひとりの個性が際立つダンスを交えながら、それぞれの形で覚悟を提示してみせた。
こうして、9人で最後まで走り切った『櫻坂46 四期生LIVE』は大成功のうちにフィナーレを迎えた。櫻坂46のメンバーとして活動2年目に突入した四期生が、ここからどんな花を咲かせていくのか。そして、グループをどんな未来に導いていくのか。ここからも彼女たちの活躍を見守ってほしい。
(文/西廣智一)
セットリスト
M0. Overture
M1. 死んだふり
M2 夜空で一番輝いてる星の名前を僕は知らない
M3. Make or Break
M4. I want tomorrow to come
M5. Alter ego
M6. 標識
M7. 真夏の大統領
M8. UDAGAWA GENERATION
M9. 港区パセリ
M10. I will be
M11. 承認欲求
M12. 流れ弾
M13. 光源
M14. We got your back
アンコール
EN1. マモリビト
※記事内写真はⒸSeed & FlowerLLC

































