俳優・木村多江、味方良介、光嶌なづな、中井智彦、坂口涼太郎、猫背椿が7月2日に東京・新宿の紀伊國屋ホールで紀伊國屋書店創業100周年記念舞台『わたしの書、頁(ページ)を図る』(作・演出・美術:小沢道成)ゲネプロを前に囲み会見を開いた。
「静かな図書館を舞台にした“華やかな”物語が観てみたい」という小沢氏の構想から誕生したオリジナル作品。図書館職員として何の変哲もない毎日を繰り返すだけの主人公・柳沢町子(木村)が、突如現れた自主映画を撮る年下の青年・岸口慶太(味方)に心を揺さぶられ図書館の常連利用客たちの真の姿や想いを知って変化をしていく……という笑いと涙と音楽が融合したヒューマンエンターテインメント作品となる。
第一声から「もう明日、初日なんですけれど、いまだに不安がいっぱい残っていて、ちょっとドキドキが止まらないんです」と漏らしていた木村。
作品のキャラクターは小沢氏の当て書きなのだそうで、木村演じる町子は“ロックな人”だったという。それだけに、「最初に台本を読んだ時に、この人はどうロックなんだろうって。当て書きを聞いた時に、『木村さんのロックな姿が見たい!』っていうことで、どういうふうにロックになってくんだろうって全く想像がつかなくて。なんか分からないけど、なんとなくそう見えたらいいなあっていうところに今たどり着いています。それをお客さまがどう感じていただくのか、ちょっとまだ分からない」と、不安な面の具体的な部分を窺わせた。
それでも、町子という役は「等身大でもあり、私と違う人間なんですけど、けいこをしていくたびに私が町子になってきているんです。だから、人付き合いがちょっと下手になって、上手くいかなくなってくるところが出てきたりとかして(笑)。なんとなく町子という人をとても愛おしいと思いつつ、私と町子が心の中で戦う状態に今なってる感じです」と、役になりきっているそうだ。
そんな木村の舞台上での姿を坂口は「荒れ狂う木村多江さん!」と表現。「私たちが見たかった木村多江さんが全部詰まってます!薄幸から、鬼みたいな木村多江さんまで。荒れ狂った木村多江さんを浴びて頂きたいです」とポイントを話せば、猫背は「木村多江さんの歌声は涼やかです」と木村の歌唱シーンもあることを窺わせる。
さらには、味方が木村のけいこ場での様子について、「木村さんって穏やかな時間が流れてらっしゃるイメージを持ってたんですけど、けいこ場に行く木村さんを目撃したときに、すごい大股で早歩きで、颯爽と歩いてて『こんな木村多江見たことない!』と思って」と、証言。本当に普段からそうなのか味方は確かめたそうで、「いつも早歩きなんですか?って聞いたら、木村さんは『この作品のために心拍数を上げるためにそうやって歩いてる』って。あの早歩きを見れたのはすごい幸せでした(笑)」と、役作りのためだったとも明かし、木村は「普段はゆっくり歩いているから」と付け加えていた。
ほかにも町子が妄想癖があるという設定にあわせて、妄想することはある?という質問が飛ぶと、木村は「私は妄想癖があって道を歩いてる人にアフレコしたり、木々にもアフレコしていたりとかしています。声には出さないですが(笑)」と、照れ笑いしながら告白して一同を和ませていた。
また、本作の公式サイトなどでのあらすじにある共演陣の職業は町子が勝手に想像してそうだと思っているものが書いてあるそうで、本当の職業などは観てのお楽しみなのだとか。しかし、会見中猫背は自身の役の職業を自然に漏らすネタバレをしてしまい、キャスト陣から総ツッコミを受けて、和気あいあい。そんな様子を見ながら、木村は「本当に素晴らしい共演者の方たちで、あの、もう“みんなでワンチームで行きます!”という気持ちでおります!」と、あらためて気合を入れていた。
舞台『わたしの書、頁(ページ)を図る』は7月3日から7月19日まで紀伊國屋ホールにて上演予定!
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ






