「第8回AKB48紅白対抗歌合戦」が開催！
『第8回AKB48紅白対抗歌合戦』が16日、東京・文京区のTOKYO DOME CITY HALLで開かれ全58曲で、満員の2000人を前に174人のメンバーたちが歌唱合戦を繰り広げた。
通算成績はここまで紅組3勝、白組4勝。今年の紅組は『AKB48』＆『SKE48』＆『NGT48』のメンバーたちで構成され横山由依がキャプテン。白組は日本の西側寄りの『NMB48』＆『HKT48』＆『STU48』のメンバーで構成され小嶋花梨がキャプテン。進行は向井地美音、総合司会の堺正章と司会を内田恭子務めることとなった。
ステージには今回のイベントのための生バンド『橋本しん音楽団』がスタンバイ。そして開演時間になると、岡田奈々が影ナレーションを務め注意事項を読み上げたかたと思えば、そのまま壇上に登場自身のセンター曲でスローテンポにアレンジされた『ジャーバージャ』をメンバーたちとともに披露。岡田はひときわキレのいいダンスを見せて、本イベントにかける思いが伝わってくるような幕開けとなった。
『ジャーバージャ』から『センチメンタルトレイン』まで、14曲立て続けに披露しMCへ。まずは堺が、向井地へ話を振ることとなり先日、横山から次期総監督への指名をされたということですでに「次期総」と、メンバーたちからイジられ浸透している様子も垣間見えるものに。
さらに、『NMB48』から卒業した山本彩の後を継いで今回のキャプテンに抜てきとなった小嶋は日本の西側の『AKB48』を率いているものの「埼玉県出身なんです」と、告白して場内を沸かせる。とはいえ、本イベントは初出演ながら「白組勝つぞ！」と、勢いよく声をあげると、白組のメンバーたちが手を全力で振り上げて応じるなど、しっかり鼓舞しており気合は十分といったようだった。
MC開けには『僕らの音楽のテーマ』の生演奏へ。こちらは森保まどかがまず1人でピアノ演奏をはじめ、そこから瀧野由美子、浅井七海、古畑奈和、神志那結衣、山本彩加、道枝咲、山根涼羽、谷口めぐ、大竹ひとみが1人1人現れて音を足していく、ボレロのような印象的な演奏。終わった瞬間、万雷のような拍手が会場を包んだ。
『僕らの音楽のテーマ』以降は本格的な紅組と白組の対戦へ。そのなかで、紅組の『法定速度と優越感』では、向井地がエレキギターを生演奏して曲に華を添えるという演出がありその最後にはピックを客席に投げ入れるという目を引くアクションが。白組は『STU48』による『暗闇』、『夢力』、ピアノを兵藤葵、瀧野がアルトサックスを担当するムードいっぱいの『瀬戸内の声』と、聴かせる楽曲構成で魅せた。
紅組・白組と白熱する歌唱の間には、後輩が先輩を指名してコラボするというコーナーがちょこちょこ挟まれる。中井りか×須田亜香里による『オネストマン』を手始めに、古畑奈和×佐藤杏樹による『Blue rose』や、横山由依×小栗有以の“Wゆい”による『君は僕だ』を一緒に歌唱してほおを寄せ合って笑顔を見せ、客席から「ゆいゆいはん！」と、声が飛ぶ一幕もあった。
後半の『HKT48』の歌唱部分では、森保がピアノ伴奏、指原莉乃×田島芽瑠による『それでも好きだよ』のしっとりした感じの歌唱。指原といえば、前日の15日に同所での『HKT48』コンサートで、来春に卒業することを発表していただけに、田島は歌唱中に思わず落涙。しかも、歌終わり近くに指原が「♪そんな私が…いいっていう人だって『いる～！』」との台詞のところでは、『HKT48』たちが舞台袖から駆け寄ってくるというエモーショナルな演出もあり、涙ながらに歌唱するメンバーたちが続出し、指原も思わずもらい泣きする展開となった。
その直後のMCでは、堺から卒業を発表してから一夜明けての感想を求められ、「意外とスッキリしているんです。これからが楽しみだなって」と、さっぱりとした表情。歌唱中に先に泣き出した田島へ指原は「目の前にいるのに追悼くらいな感じだった」といえば、田島は「泣かないと決めていたんですけど、泣いちゃっいました。でも、いい思い出になりました」と、笑顔を見せる。
堺からはアイドルを辞めた後はどうするのかと質問も寄せたが、指原は「なんかの番組のアシスタントはありませんかね？」と、ちゃっかり“営業”をかけつつ、今後へ「頑張りたいと思います」と、意気込み。そんな壇上はしめっぽい雰囲気だったが、ここに『ダチョウ倶楽部』が乱入し、上島竜兵が指原にキスを迫ろうとして「止めろよ！」と、直前でキャンセルして沸かせつつ、しっかり指原に3人で花束を渡し、締めるところは締めていた。
終盤は今年10月のじゃんけん大会で優勝した2人組『Fortune Cherry』がデビュー曲『ひまわりのない世界』や、同大会で上位に食い込んだ、『ザ・イーズ』、『火の国熊本 三銃士』がそれぞれパフォーマンスして楽しませた。
ここまで3時間超の大ボリュームとなりいよいよ審査へ。この日は、審査員に田中将大投手、古市憲寿、大森靖子、菅本裕子、奥華子が起用。歯に衣着せぬ発言で知られる古市は今回のイベントに「びっくりしています。昨年は知りませんが、今年のAKB48紅白はみんな上手じゃないですか？」と、唸るほどのものだったが、結果は紅組が勝利！
沸き立つ紅組へ、田中投手から優勝旗が授与されキャプテンの横山は「嬉しいです！」と、会心の笑みで小嶋は「秘めたるものをぶつけられたと思います」と、敗戦の弁。田中投手は「58曲歌って、48グループの魅力が伝わったのではないかと思います。本当に素晴らしいものになったのではないかと思います」と、総評を寄せ観客達の拍手に包まれるなかラストは全員で『Joyful Joyful』を熱唱して、約4時間にわたるイベントは終演を迎えた。
※記事内写真は（C）AKS
■セットリスト
M1：ジャーバージャ
M2：無意識の色
M3：早送りカレンダー
M4：世界の人へ
M5：ペダルと車輪と来た道と
M6：僕だって泣いちゃうよ
M7：ここがロドスだ、ここで跳べ！
M8：NO WAY MAN
M9：波が伝えるもの
M10：ひと夏の出来事
M11：ある日、ふいに…
M12：友達じゃないか？
M13：サンダルじゃできない恋
M14：センチメンタルトレイン
M15：僕らの音楽のテーマ
M16：プライオリティー
M17：☆の向こう側
M18：47の素敵な街へ
M19：考える人
M20：法定速度と優越感
M21：オネストマン
M22：Blue rose
M23：暗闇
M24：夢力
M25：瀬戸内の声
M26：僕らのユリイカ
M27：夜風の仕業
M28：みどりと森の運動公園
M29：青春時計
M30：春はどこから来るのか？
M31：ドローンジェラシー
M32：君は僕だ
M33：思い出のほとんど
M34：Which one
M35：ジャングルジム
M36：真夜中の強がり
M37：クサイモノだらけ
M38：女の子だもん、走らなきゃ！
M39：コップの中の木漏れ日
M40：ここで一発
M41：Stand by you
M42：初日
M43：てもでもの涙
M44：空耳ロック
M45：12秒
M46：それでも好きだよ
M47：ひまわりのない世界
M48：もっと、きっと。
M49：ウィンブルドンへ連れて行って
M50：アメイジング・グレイス
M51：ヘビーローテーション
M52：1！2！3！4！ヨロシク！
M53：まさかシンガポール
M54：最高かよ
M55：Maxとき315号
M56：思い出せてよかった
M57：GIVE ME FIVE！
M58：Joyful Joyful
