グローバルボーイズグループ『JO1』の白岩瑠姫が8月26日に公開記念舞台挨拶で新作長編アニメーション映画『アズワン/AS ONE』(監督:静野孔文/配給:ギャガ)公開記念舞台あいさつを脚本家・西田シャトナー氏とともに開いた。
アーケードゲーム『星と翼のパラドクス』が原作。原作の設定と世界観を踏襲し、静野監督のコンセプトを元に制作陣・脚本家とともに完全オリジナルストーリーとして作り上げている。登場人物も新たに設定された。白岩は主人公・ヨウ役を、ヨウが出会う、宇宙に浮かぶ星<巡星(めぐりぼし)>でロボット整備士として暮らす少女・ラコ役に白石晴香、物語の鍵を握る謎の研究員・キザナ役を日笠陽子が務めている。
以下、公式レポート部分。
満員御礼で開催されたこの日、8月22日(金)に公開されて以降の反響について白岩は「公開日は海外にいて日本にはいなかったのですが、映画を観てくださった方々の温かいコメントだったり、凄い量のメッセージがあって、22日は安心してホッとした気持ちになったのを覚えています」と嬉しそう。声優初挑戦だけに「僕の中では覚悟をしていた事もあったし、声優初挑戦にプラスして映画の軸になる主題歌も担当したので、それに対しても責任やプレッシャーが公開するまであったのでホッとしたというのが一番にあります」と好評に胸を撫でおろしていた。原作のアーケードゲーム「星と翼のパラドクス」にリスペクトを込めながら、没入感あるSF的世界観を創造した西田は「SFというとその世界観を描くことに集中しがちになるけれど、そこは当然頑張りながら、登場人物たちの心の動きを忘れないように大切に描きました」と述べた。
白岩による作詞・作曲の主題歌『巡星』も話題。白岩は「JO1としてワールドツアーと並行して作っていたので、聴いてくださった皆さんからの感想を読んでその時の状況が蘇りました。皆さんからの感想や笑顔を見るために自分は頑張っていたんだと思い出して、幸せな気持ちに浸っています」と反響にしみじみ。西田も「初めて楽曲を聴いたときは、凄すぎて無言になりました。僕は5年間本作に関わってきたわけですが、瑠姫さんも最初から関わっていたのかなと思うくらいの曲でした。もう完成形として出来上がっていると思いました」と絶賛していた。
本作には登場人物たちが正義や美学を持ちそれを信じて突き進む姿が描かれる。それにちなんで「絶対に譲れない信念」を発表。白岩は“信念”を“美学”と解釈し「僕は終わりがある事に美学を感じています、何事も。人間もそうで、生まれて来て終わりが来るからこそ、儚いし魅力を感じます。今回『巡星』という曲を出させていただきましたが、自分は今後何曲の曲を残せるのか?『アズワン/AS ONE』という素敵な作品に関わらせてもらいましたが、あとどれくらいの作品に関わることが出来るのか?それがわからないからこそ、そこに美学を感じます。だからこそ、いただいたお仕事や目の前の事には全力を出し切りたいと思います。いつ自分が終わりになってしまっても、後悔しないように人生を生きようという事が美学になっています」と熱弁した。これに西田は「なんだかお寺で和尚さんの話を聞いているみたい…」と白岩の掲げる美学に痺れていた。
また声優初挑戦となった白岩は、今後挑戦してみたい事を聞かれると「新しい姿をどんどん見せていきたいという気持ちは常にあります。僕としてもJO1としてもやっていないことにどんどん挑戦していきたい」と宣言。その新たな挑戦について詳しく聞かれた白岩が返答に詰まると、すかさず西田が「白岩さんは昆虫が苦手ですよね?ならば僕と虫取りに行きませんか?(笑)」と助け舟を出して、白岩は「ウワー!それは結構きついですね…」と苦笑いだった。
舞台挨拶終盤には、本作のキャラクターデザイン・貞本義行氏直筆の白岩の似顔絵が描かれた色紙が白岩にサプライズプレゼントされた。これに白岩は「え?本当に?もらえるんですか!?部屋に飾ります!」と喜色満面で「こうやって見ると僕が演じたヨウにも似ていますね。本当に嬉しい。宝物にします。嬉しい!最高!」としみじみと眺めていた。最後に白岩は「これから作品をご覧になる方は、実際に映画館に足を運んでいただき『アズワン/AS ONE』の世界観に浸っていただきたいです。僕自身一生懸命取り組んだ大事な作品なので、皆さんも一緒に大切にしてもらえたら嬉しいです」と呼び掛けていた。
■ストーリー
現代の地球。ミュージシャンを目指す高校生のヨウは、反対する親とバンド仲間の人間関係に悩み、自らの将来を決めかねていた。ある日、渋谷の交差点を歩くヨウの脳内に「助けて!」という声が響き、白い光に包まれる――。
一方、宇宙に浮かぶ巡星(めぐりぼし)。
エネルギー源の「星血(ほしのち)」をめぐる長い戦争状態にあったヴ・レード惺王国と轟ア・スレッガ国との休戦の調停式が行われてようとしているまさにその時、巨大軌道デブリが落下、プルガード隊のヴィーゴが必死に対処していた。
ヴィーゴを助けるべく、ロボット整備士・ラコは整備途中の機で飛び立つが、危機一髪の状況に陥っていた。
一瞬の閃光ののち、破損激しいラコの機はデブリを海面まで移動させ事なきを得るが、ラコは意識を失ってしまう。
昏睡状態のラコは、意識の中でヨウと出会う――。
ヨウとラコの出会いの意味とは
そして、ふたりでひとつ、のヨウとラコに待ち受ける運命とは
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