写真展『ねことじいちゃん』レセプションが開催！
女優・柴咲コウ（37）が8日、東京・日本橋三越本店 新館7階の特設会場で写真展『ねことじいちゃん』レセプションを岩合光昭監督とともに開いた。
本展は今年2月22日より全国公開となる、猫がいる島を舞台にした映画『ねことじいちゃん』（配給：クロックワークス）を記念した写真展。映画は世界的な動物写真家として人気の岩合氏が初の映画監督に挑戦していることでも話題だが、本展では岩合監督が監督と並行して撮影した写真約160点が楽しめる、いわば、映画の“予習”も可能なものだ。柴咲は島でカフェをオープンしたマドンナ的存在の美智子役で出演しており、主人公の春山大吉（立川志の輔）が料理を習いに来たりして触れ合う役どころで、3年ぶりの映画出演にもなる。
イベントのスタートは、大吉の飼い猫・タマを演じたベーコンがくす玉を割るというものに。しかし、ベーコンはなかなかくす玉に興味を示さず約2分ほど、“ベーコン待ち”状態……。それでも、愛くるしい姿に、会場は和み、柴咲も何度もベーコンをなでて笑顔の花を何度も咲かせた。
猫については、小さい頃から猫好きだったという柴咲は本作の話が来た時のことへ「2つ返事でお返事させてもらいました。タイトルにも猫が出てくるし、岩合監督の初監督作品だし、監督として初作品に出して頂きたいと思って」と、喜び勇んで参加したといい、「毎日学びだなぁって。岩合さんの撮り方の柔軟性というか、スタッフの方と相談して1番最善の撮影を選んでいて」と、感心することばかりだったという。
しかし、撮影中に岩合監督が柴咲から、「画がOKならOKと出すんですけど、柴咲さんから『監督は猫しか見てなかったんですね』と言われて、そうしたらかわいい仕草で『お芝居見てください』と言われて」と、チクリとやられたと証言。しかも、柴咲は、「『人間のお芝居も観てください！』と言いました（笑）」と、正確に言い直して笑いを誘ったり、岩合監督へ「人間にも興味が湧いてもらいましたか？」と、詰め寄る一幕もあった。
さらに、撮影へ柴咲は、「お芝居とまた違う経験をさせて頂いたかなと。岩合さんも準備段階で、『芝居をしないでください』と言われて、どうすればいいんだと。なので、そこで起こる本音を大切にして着飾らずやろうと思って」と、普段とは違うアプローチになったという話や、「ハプニングが可愛かったり美しかったりするので、それを使ってもらいたいと思って。人間の動作でNGになるのは極力避けたいなって」と、猫を引き立てるように気をつけていたという。
柴咲が猫を立てたエピソードはさらにあり、今回の撮影のための“エキストラ猫”のトイレを柴咲が率先して掃除しスタッフがそれについてきたのだとか。これに岩合監督も心を打たれたようで、「率先して猫のことを考えてくださったのはキャストの中ではナンバー1でしたね」と褒めると、柴咲は、「こっちの都合で待ってもらっているのに少しでも心地よく過ごしてほしいなって思って。綺麗にしたら多少は気が晴れるかなって」と、どこまでも猫目線。
そうしてもらった猫たちからは癒やしをたっぷり受けたようで、柴咲は撮影中の気持ちとして「こんなににやけてていいかなって思うくらい、オンとオフの境目がなくて。セラピーを受けているような気分で島ぐらしさせて頂いたような気がしています」と、話していた。
写真展『ねことじいちゃん』は9日から20日まで日本橋三越本店 新館7階の特設会場にて。映画『ねことじいちゃん』は2月22日より全国ロードショー！
人懐っこくカメラマンに近づいていくベーコンに会場内もほっこり
