伊藤沙莉、主演のビッケ役!映画「小さなバイキング ビッケ」公開アフレコ!小さい頃に警察に連れて行かれた過去告白

伊藤沙莉、主演のビッケ役!映画「小さなバイキング ビッケ」公開アフレコ!小さい頃に警察に連れて行かれた過去告白

 女優・伊藤沙莉(26)が29日、都内で行われた映画『小さなバイキング ビッケ』の公開アフレコ&記者会見に登場した。伊藤は、主演のビッケ役を務める。

 原作はスウェーデンの作家ルーネル・ヨンソンによる児童文学の『小さなバイキング』シリーズ。半世紀に渡り世界70か国以上で愛され続け、日本ではドイツとの共同製作のテレビアニメが1972年から1974年にかけて放送され、最高視聴率20.5%を記録。漫画家・尾田栄一郎作『ONE PIECE』のモチーフにもなった名作。

 今作は、何でも黄金に変えてしまう魔法の剣の秘密を解き明かす物語で、原作にはない全く新しいオリジナルストーリー。ビッケが愛する母イルバを救うために、海賊の父ハルバルと仲間とともに、大冒険を繰り広げる。

 6月1日に発表された第57回ギャラクシー賞では「テレビ部門個人賞」を受賞。現在、映画のみならずテレビやCMと様々な場で 大活躍しており、TVアニメ『映像研には手を出すな』における声優としての仕事でも、「キャラクターの魅力を最大限に引き出す見事な『声』の演技を見せてくれました」と高い評価を受けたばかり。そんな伊藤が、体は小さいけれど、知恵と勇気なら誰にも負けないビッケに、新たな魅力を吹き込む。

伊藤沙莉、主演のビッケ役!映画「小さなバイキング ビッケ」公開アフレコ!小さい頃に警察に連れて行かれた過去告白

 公開アフレコでは、弓矢のコンテストの準備をするビッケが、ハンマー好きな不思議なリスと出会い、話しかけるシーンを披露。笑顔も見せていたが、実は“初”の公開アフレコにかなり緊張して、「やりづらかったです」と苦笑い。

 「(たくさんのマスコミのみなさんに)来ていただいたのに本当に申し訳ないんですけど、緊張しました。普通にアフレコするだけでも緊張するのに、みなさんに見られているので。普段の撮影やお芝居とは違って、(声優は)顔が映らないお仕事、声で表現するお仕事なので、そういうときの私は顔がオフというか、見られちゃまずい顔をしているんです(笑)。今日はそれが出ないように気を付けました」と、照れ笑い。

伊藤沙莉、主演のビッケ役!映画「小さなバイキング ビッケ」公開アフレコ!小さい頃に警察に連れて行かれた過去告白

 ビッケ役に決まったときは、「いつかは、男の子の声のお仕事をやらせていただきたいと思っていたんです。なのですごく嬉しかったです。海賊というのも夢がありますし」と感想を。さらに「私の母が(かつてのアニメ作品に)ドンピシャ世代なので、母に話したときが一番緊張しました」と、話した。

 作品については、「すごく勇気をもらえる作品だと思いましたし、心からビッケを応援したくなりました。ビッケは、『まだ早い』『まだそこまでじゃない』と、まわりから言われるんですけど、これって、一般的にも置き換えられることだと思うんです。決めつけられてがんじがらめになっちゃう。でもビッケはそこをパンって解き放って成長に繋がっていく。すごく温かい気持ちになれる作品だと思いました」と語り、「私は3 兄弟の末っ子なんですけど、私もいつまで経っても子供扱い。自分はもっと成長してるのにというもどかしさを感じることがあるので、ビッケに共通するものがあるなと、自分の家族がよぎりました」と、自身とも重ね合わせたという。

 伊藤の家族というと、実のお兄さんであるお笑いコンビ『オズワルド』の伊藤駿介と、普段からSNS などでも仲の良い関係を見せている。そんなお兄さんに、「昨日、ビッケの会見をしてくる」と伝えると、「え!また声やるの!? 吹き替えるねぇ~」と、言われたそうで、「何言ってるんだろうと思いました」と、兄弟らしいやりとりに素顔を覗かせました。

 子供役ということで、伊藤自身の少女時代について質問がとぶと、「今考えると、ぞっとするくらい怖いもの知らずでした。気になったら一直線でした」と振り返りながら、「今は変わった。今は真逆です。“石橋を叩いて渡らない”タイプです。なんですかね。失敗することを知って、怖くなっていったんじゃないですかね」と分析しながら、今までで一番危機だったこととして、「警察に連れていかれたこと」と耳を疑う告白を始めた。

 「幼稚園くらいのときに、スーパーで売っていた『Dr.スランプ アラレちゃん』のノートがどうしても欲しくて、1枚だけ破いちゃったんです。まだ判断能力が欠けていたので。そしたらお母さんに見つかりまして。そのノートをすぐに買ってくれたんですけど、そのまま警察に連れて行かれて、『もうあなたとは二度と会えない。牢屋に入ることになるから』と言われました」と、「いけないことをしたら牢屋なんだと勉強しました」と、人生最大の危機と、お母さんからの教えを明かした。

伊藤沙莉、主演のビッケ役!映画「小さなバイキング ビッケ」公開アフレコ!小さい頃に警察に連れて行かれた過去告白

 またコロナの自粛期間中は何をしていたか聞かれ、「一生(分)、家にいました。ネットのコンテンツや映画を観たり、自宅にカラオケを搭載しまして、マイクも買って、家で一生(分)歌ってました」と話すと、会場からは笑いが。さらに「あとは料理をしたり……」と続けると、思い立ったように「花嫁修業のような期間でした!」とコメント。「ヒゲのおじさん(お兄さん)とずっと一緒だったんですけど、かなり鍛えられました」と振り返ると、すかさず記者から「花嫁になる予定はあるんですか?」と切り込まれるも、「ないんです。悲しいけれども!」と即答。「だいぶ鍛えられたので、これから出会う人とはうまくいきそうです」と希望的観測を語り、笑わせた。

 最後に「第57 回ギャラクシー賞」並びに「日本映画批評家大賞助演女優賞」受賞を祝福され、満面の笑みを見せた伊藤は、「頑張っていれば誰かが見ていてくれるんだなと実感しました。また新たなスタートだなと感じています。ここからまたもっともっと頑張っていきたいと思います。ビッケでの男の子役もそうですが、やったことがないことができるのが毎回楽しいです。自分にはこんな役こないだろうと、想像もしていなかった役が舞い込んできたりする瞬間がすごく嬉しい。これからも伊藤沙莉の、また違った一面を何かの役で表現させていただけることが出来たらいいなと思っています」と目標を語った。

 監督・脚本を2013年にヨーロッパでリメイクされ人気を博したテレビシリーズ『Vic The Viking』に参加したエリック・カズが務め、作画監督に『SING/シング』『ペット』『怪盗グルーのミニオン大脱走』のティモ・ベルクが名を連ねました。

伊藤沙莉、主演のビッケ役!映画「小さなバイキング ビッケ」公開アフレコ!小さい頃に警察に連れて行かれた過去告白

 【ストーリー】
 ビッケはバイキング・フラーケ族の族長ハルバルの息子。ハルバルは元気な力持ちだがどうも頭の回転が鈍く族長としては頼りない。そんな父とは正反対にビッケは小さくて力もないが、知恵は誰にも負けませんでした。ある日、母のイルバが魔法の剣の力で黄金に姿を変えられてしまいます。ハルバルは案内役のレイフと船員たちと海賊船で剣の秘密を解く旅に出発。おいてきぼりを食らったビッケはそっと樽に隠れ海賊船に乗り込みます。知恵と仲間の力で困難を乗り越え、ビッケたちが辿り着いたのは謎の島。人間界に追放されたアズガルドに住む神、ロキが待ち受ける。ビッケたちの運命とはーー!?

 【監督】エリック・カズ『Vic the Viking』(TVシリーズ)
 【アニメーター】ティモ・ベルク『SING/シング』『ペット』『怪盗グルーのミニオン大脱走』
 【出演】伊藤沙莉(ビッケ)
  2019/ドイツ、フランス、ベルギー/77分/英題:Vic the Viking and the Magic Sword
 【クレジット】© 2019 Studio 100 Animation – Studio 100 Media GmbH – Belvision
 【配給】イオンエンターテイメント、AMGエンタテインメント

 【公式サイト】vic-movie.com
 【公開表記】10月2日(金)よりイオンシネマ他にて全国公開

伊藤沙莉、主演のビッケ役!映画「小さなバイキング ビッケ」公開アフレコ!小さい頃に警察に連れて行かれた過去告白

フラーケ族の仲間たち


伊藤沙莉、主演のビッケ役!映画「小さなバイキング ビッケ」公開アフレコ!小さい頃に警察に連れて行かれた過去告白