お笑いコンビ『爆笑問題』太田光、TBSの小川彩佳アナウンサーが3月12日に東京・渋谷の東京カルチャーカルチャーで『TBSドキュメンタリー映画祭2026』開幕宣言イベントに登壇した。
TBSテレビおよびJNN系列局の記者・ディレクターたちが現場で起こったことを世に送り出してきたドキュメンタリー『TBSドキュメンタリー映画祭』。6回目となる今年も明日3月13日より東京・大阪・京都・名古屋・福岡・札幌の全国6都市にて順次開催していくこととなった。太田はチェアマンを、小川アナはスペシャルサポーターを務めていることからゲストとなった。
太田は6回目のチェアマンを迎え、「年々『これを撮りたい』っていうTBSの中でも、立候補する人も、たぶん増えてるんだと思う。本当にいろんな視点で、世界情勢もかなり複雑というタイミングで、今見る価値がある作品がそろったと思います」と、アピール。
小川アナは本映画祭にスペシャルサポーターとして参加することへ、「この映画祭の監督の多くは私が普段報道の現場で一緒にお仕事をさせて頂いているみなさんでもあるんです。普段からみなさんの苦悩だったりお見せしたい映像があるけれど、時間が足りなくてお見せできない。載せたい思いがあるんだけれど、載せきれないっていうところでみなさん悩みながら日々、放送に向き合っていらっしゃるお姿を見ています。そのあたり、たっぷりと時間を使って熱量や、思いを届けられる。そうした映像としてみなさまにお見せできることを、私もとても嬉しいと思います」としみじみ。
本映画祭へ小川アナは「ドキュメンタリー作品の可能性を感じさせてくださるイベントだと思っています。コスパ・タイパと言われる世の中で私も1.7倍速で眺めたりすることもあります。そういった時代ですが倍速の時間の中では描けない余白や余韻、息遣い、眼差しをあらためて感じています。こういう人がいるんだ、こういう日常があるんだ、こういう展開が人生には待ち受けているんだという発見が毎回あるんです」と、自身が感じる特徴とともに話した。
今回16作品が公開。そのなかから自分のオススメを発表するコーナーが開催。小川アナは萩原豊監督の『強制沈黙~殺される記者たち~』を勧める。「タイトルからまずドキッとさせられます。メキシコで踏み込んだ取材をする記者の方々が次々と殺害されていくと。その背景には権力の腐敗と暴走があって……。異国の物語ではあるんですけれど、実際にこうしたことが起きているということにまず戦慄します。そこから記者のみなさんが、それでもペンを持つ手を諦めないで立ち向かっていく。その姿には同じその報道に携わるものとしては、背筋が伸びる思いがしました。私たちの手元に届いている映像の一瞬だったり、文章の一行を持ち帰るために命を懸けた人だっているかもしれない、ということを想像させる映画です。この映画を見終わったあと、ニュースの見方も変わるのではないか。そういうきっかけにして頂けるんじゃないかな、って思う作品です」。
太田は病気で半身まひになったことを「ラッキー」と語るフルート奏者で建築家・畠中秀幸氏を追いかけた時崎愛悠監督の『矛盾に抱かれて 音楽 建築 哲学 悲哀 循環』。「世界的な音楽家であり、建築家でもあり、で哲学者でもある畠中さんが(メインビジュアルで)持ってる、フルートっていうのが、右手しか使えないように、特別に作った笛だそうです。素晴らしい演奏をするんですけど、そこに哲学も入っていて、なおかつ、その、建築も入っていて。哲学の道の元祖となった西田幾多郎っていう京都大学の哲学者の人に感銘を受けて、そっから、自分のハンデキャップっていうのをマイナスじゃなくて、芸術家としてはこれはプラスなんだって捉えて音楽活動、それから哲学、建築を、前に押し進めて、世界観を作っていく。この姿、ちょっと感動しましたね」。
ほか次世代に受け継ぎたい作品として小川アナは、少年院を出てケーブルTV局で働き始めた17歳の少年を描き出す柳瀬晴貴監督の『劇場版 盗るな撮れ~罪と少年とケーブルTV~』を挙げる。「シンプルに引き込まれて作品として面白い……面白いという、言い方は相応しいか分からないんですけれども、すごく心掴まれる作品だったんです。感動ドラマなのかな?と思いきや見ていくと……って作品です」とのこと。
太田へはリーダーを務める人に観てほしい作品へ、今林隆史監督の作品『特攻の海 ~3Dが語る80年目の真実~』を。「第二次世界大戦、太平洋戦争の時の特攻隊の機体がいくつか見つかって、それを3D解析しているんです。どういう角度からアメリカに、あの、突っ込んだのかとかね、そういうのを考えながら。生き残りの方はもう数はかなり少なくなってますけども、特攻隊であって、特攻せずに帰ってきた人、おじいさんになりますけども、90代ぐらいの人たちかな。そういう人たちへのインタビューと重ねながら、当時の特攻作戦っていうのは一体どういうものだったのか。どのくらいの戦力を日本が持っていて、その攻撃にどのくらい効果があると思って行かせたのか、っていうことも考えさせられる。そういう意味で言うと、今、世界情勢がこうなってますけど、どこでブレーキ踏むんだ、っていうのを感じて……だから本当に世界中のリーダーに、実はブレーキを踏まないこともあるんだよっていう、どんだけ攻撃してもここまで行くこともある、っていうようなことも考えさせられる。本当に。もう一個『ブルーインパルス』と、作品があるんですがこれなんかは、今のその自衛隊の、飛行機乗りたちの、ものすごい技術なんです。ブルーインパルスのあの技術。だけど、彼らは何を考えてあの空を飛んでるのか、っていうのと、この時の日本軍の技術との違いと、それから、どこで止めるか、っていうのはブルーインパルスの中でも出てくるんですけど。そういうのを時代を超えて、両方見て考えると、よりなんか、ちょっと深い感じになる、んじゃないかなと思います」。
■開催概要※一部の作品は上映されない会場があります。
●東京
ヒューマントラストシネマ渋谷 3月13日(金)~4月2日(木)
●大阪
テアトル梅田 3月27日(金)~4月9日(木)
●名古屋
センチュリーシネマ 3月27日(金)~4月9日(木)
●京都
アップリンク京都 3月27日(金)~4月9日(木)
●福岡
キノシネマ天神 4月3日(金)~4月16日(木)
●札幌
シアターキノ 4月4日(土)~4月10日(金)








