舞台「笑う巨塔」公開ゲネプロが開催！
舞台『笑う巨塔』公開ゲネプロが29日、都内で開かれ篠田麻里子、松本享恭、石井愃一、梅垣義明、かとうかず子、鳥居みゆき、片岡鶴太郎、演出で俳優・宅間孝行らが熱演で笑って楽しませる舞台で報道陣や関係者を魅了した。
“タクフェス春のコメディ祭！”として、2012年の劇団・東京セレソンデラックスの最終公演作品にして映像化もされていない“幻”の作品『笑う巨塔』が6年ぶりに帰ってきた！病院を舞台に、とび職の親方、代議士の秘書などさまざまな思惑がぶつかり合い、思わぬ方向へと話が進んでいくドタバタコメディ。作・演出はもちろん宅間が務める。
キャスト陣は一癖も二癖もあるキャラクターを演じ、それぞれ熱量も高く額に汗をしながら演じていく。しかもアドリブの箇所も見受けられるところが多々あり、宅間の無茶振りに本筋から離れてしまいそうになる舞台をどう立て直すのかで笑わせる観ているこちらもハラハラ・ドキドキして笑える緊張感もある仕上がりとなっていた。
終演後には囲み会見が開催。宅間は「お客さんの笑いがあってなんぼなんで笑いがあって完成するので」と、早くも初日のこっとを見据えている姿も。
25年ぶりの舞台に立つ片岡は、「新鮮で楽しみにやっていますね。宅間さんと絡むところはだいたいアドリブです。何を振ってくるかわからない。舞台上でファイトしていますね」と、キャスト陣にとっても1回1回の真剣勝負で2度と観られないものとアピール。
篠田はこれまでの役とは違いはっちゃけながら、舞台上を元気よく走り回ることが多い役。“アイーン”や“ヒゲダンス”のようなものも入れるコメディでの引き回しも多いが「鶴（太郎）さんなり、（鳥居）みゆきちゃんなりコメディーゾーンの方々がいるなかなので、そのなかで自分の姿を出す難しさを感じています」と、意識することも多いようだが、「観客のみなさんの楽しんでいる姿を観て、私も楽しみたい」と、負けない熱量を放つことをアピール。
さらに、篠田は「鶴さんはいろいろ言っていますけど、セリフを間違えるんですよ。どうフォローするかなんです。でも、すごいのがいろんなところから修正していくのは凄いんですよ」と、片岡から学ぶ部分も多い様子を見せていた。
一方、松本も、「目茶苦茶エネルギーをいるなって思っているんです（苦笑）。けいこ場で『テンション上げろ！テンション上げろ！』と、怒られていたんです。怒られて悔しくて、それでテンションが上がっていっての繰り返しで」と言うと、隣にいた宅間が「すげー俺怒ってるみたいじゃん」と、ぼそり。これに焦る松本だったが後ろにいた梅垣と、鳥居が「いま言っとけ！」「言っちゃえ」と“暴露”をそそのかしたが、「いやいやいや（苦笑）。優しいというか、いろんなことを的確に言ってくださって」と、守り切る姿も見せていた。
そんななか、以前開催した製作会見で、鳥居の存在を危惧していた宅間だが、「思ったより頼りになるんですよ。記者発表のときはこの人、ちゃんと言うこと聞いてくれるのかなって思っていたんですけど」と、始まる前とは180度見方が変わったようで、「これ作ってるキャラなんですよね？」というと鳥居は焦りながら「キャラじゃないよ～！」と、即否定していた。
最後に宅間から「総勢16人で一生懸命空間を作っています。劇場で待ってます！」と、呼びかけていた舞台『笑う巨塔』東京公演は29日から4月8日まで東京グローブ座、愛知公演は4月13日から15日までウィンクあいち 大ホール、兵庫公演は4月17日から22日まで兵庫県立芸術文化センター阪急ホール、愛媛公演は4月24日にひめぎんホール サブホール、福井公演は4月30日に越前市文化センター大ホールにて上演！
