立川志らく名作「シャイニング」は「記憶に残る恐怖の映画」!最近のフラストレーションとは?

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立川志らく名作「シャイニング」は「記憶に残る恐怖の映画」!

 落語家・立川志らく(56)が22日、東京・西新宿のワーナー・ブラザース内幸町試写室で映画『ドクター・スリープ』公開記念『シャイニング 北米公開版』特別試写会に登場した。

 モダンホラーの名手スティーヴン・キングの作品『シャイニング』。1980年にはスタンリー・キューブリックにより映画化もされホラー映画の金字塔とまでいわれるほどとなったが、映画『ドクター・スリープ』ではその40年後を描いた続編となる。『ドクター・スリープ』が11月29日より日本公開されることとなったことを記念し、今回の試写会となる。『シャイニング』で惨劇を生き残り、心に深い傷を負ったまま孤独な大人になった40年後のダニーが主人公。児童連続殺人事件を特別な力を持つ少女とともに追っていき、再び『シャイニング』の舞台となった呪われたホテルに戻るというホラーに仕上がっている。

 “REDRUM”との、奇声の交じったおどろおどろしい楽曲とともにおなじみの和装で登場した志らく。「この音楽だと私も何かやらないといけないみたいな空気ですね」と、笑いノリノリな様子でスタート。

 最近はバラエティー番組などで見ることの多くなった志らくだが、もともとは映画好きで「近頃はねぇ、(昼の情報番組)『ひるおび』の着物着たコメンテーターだと思われているんだけど、もう20年前から『キネマ旬報』のコラムをやって、読者の人気投票のベスト10で5回読者賞を受賞しているんですよ。映画は子供のころから観るときは年間300本から400本くらい観ていた時代がありますね」と、相当数を観て育ったという。

 海外ドラマも大好きで『24』シリーズもSeason5までは2度観ているというほど映像作品好き。しかし、最近はTV出演など多忙を極め「本当に観れてないんですよ。私、いま自分がフラストレーションなのはそこですね。昔は夜中に映画を2、3本観るくらいだったんですけど、いまは時間がなくて。『ひるおび』は朝6時起きだし、この秋からはTBSで『グッとラック!』という新しい情報番組で月曜日から金曜日まで帯をやりますし。これから朝4時起きですよ。映画観る時間がないのが1番つらいですよ。お昼の試写会も時間が合わなければいけなさそうだし。映画を年間200~300本観ていた人間からするとちょっとつらいですね。だから時間のなかで大事にするようにしてますよ」と、とにかく時間がないそうだ。

 『シャイニング』への感想として、志らくは、「『シャイニング』のすごいところはこけおどしじゃないんです。いきなり出てきてワッ!と驚かすのではなく、来るぞ……来るぞ!で驚かすんです。シャワーシーンで殺人鬼が映って、ワーッ来る!って来てくるんです」と、演出面のことを。

 さらに、志らくといえば、映画好きが高じて、『E.T.』をはじめとした名作映画の舞台を江戸時代に置き換えた“シネマ落語”を生み出したほど。そこで『シャイニング』に触発されたものはないかと質問も飛んだが、もともと古典落語には鰍沢(かじかざわ)という作品があると前置きしつつ、「花魁や幽霊の出てくる噂のところにバカな八っつぁんみたいなのが行って、だんだんおかしくなって斧を持って女房を追っかけ回す落語にしました。面白いんだか怖いんだか分からないですよね」と、笑っていた。

 トーク後半には『ドクター・スリープ』の話題へ。作品はまだ全貌が公開されていないが現在公開されている情報から、志らくは、「キューブリック色よりもスティーヴン・キング色が当然強くなるでしょうね。『シャイニング』はホテルに入ってジャック・ニコルソンがなんでおかしくなってしまったのかが、ちょっと分からない。原作からすると、ホテルそのものがおかしいから気が狂っていくという。キューブリックではなく、スティーヴン・キングの世界になるでしょうね」と、予想していた。

 ほかにも、キング作品へ『キャリー』、『ミスト』、『スタンド・バイ・ミー』、『ショーシャンクの空に』など作品名を挙げ思いを披露し、あらためてキングの魅力へ「三文小説の一流のやり方をしていて、お高く止まった人が読むだけではなく、普段読まないような人も思わず手にしてしまう。少年の旅を描くというとよっぽど好きな人しか読まないと思うけど、『スタンド・バイ・ミー』はそこに死体を見つけるというテーマが1つあると、えっ!?と思うでしょ」と、解説。

 そこで司会がバラエティー番組などにも出演する志らくへ「志らくさんがTVに刺激をメディアに与えているのでは?」と共通項を出そうとしたが、「それはないですね(苦笑)。私の活動とスティーヴン・キングを無理やり結びつけようと思った努力は買いますけど、なんとか結びつかないかなと思ったけど、結びつきませんでした」と、きっぱりとした返答で、会場をの笑いを誘っていた。

 そして志らくから、「記憶に残る恐怖の映画だと。そういう気持ちで観てもらえれば嬉しいですね」と、呼びかけていた。

 『シャイニング 北米公開版』は6345円(税別)で10月30日より発売で、映画『ドクター・スリープ』は11日29日より全国ロードショー!

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