波瑠 映画「ホテルローヤル」主演発表!撮影で「仲良くなりたいなと思いながら我慢」や原作者から「苦しくなるほどリアル」との声

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本作スチールも解禁

 女優・波瑠(28)が2020年冬公開予定の映画『ホテルローヤル』(監督:武正晴/配給:ファントム・フィルム)を主演することが2日、発表された。

 本作は作家・桜木紫乃氏が、2013年の第149回直木賞を受賞した作品。電子書籍を含む累計発行部数85万部を超える桜木氏の自伝的な物語。桜木氏の生家でもある北海道・釧路湿原に立つラブホテル「ホテルローヤル」が舞台で、ホテルを訪れる人々や従業員、経営者家族それぞれが抱える人生の哀歓をやわらかく描いた人間ドラマに仕上がっている。

 波瑠は美大受験に失敗し、居心地の悪さを感じながら家業のホテルの仕事を手伝うことに経営者の一人娘・田中雅代を演じる。ひとときの“非日常”を楽しみ、安らぎと寂しさを胸にホテルを後にする客たちを、少し冷めた目線で眺めながら仕事に励むという難しい心情を繊細に表現した。

 本作を主演することへ波瑠は、「ラブホテルで働く人と訪れる人がいて、そこにうまれる微妙な温度差を役者さんたちがどんな風に表現するのかととても楽しみになる脚本でした」と、脚本をもらったときのインスピレーションを。

 撮影は「素敵な共演者のみなさんでとても楽しかったです。私が演じた雅代はちょっと周りに馴染めないところがあるので、もっとみなさんと仲良くなりたいなと思いながら我慢していました。雅代はどこかいつも傍観者というか、起こる状況の中心にはいない人で。それも自覚していてどこかコンプレックスだったりもして。いつも所在なさげで可哀想にも思えるけど、悲劇のヒロインにはなりきれないような曖昧さだったり、中途半端にも見えるところが彼女の人間味になればいいなと思って演じていました」と、演技プランも語った。

 原作者の桜木氏は「波瑠さんに、ホテルローヤルのひとり娘、雅代を演じていただいた。誰にも心を見せず開かず、無表情を貫き、黙々とラブホテルの掃除をする彼女の姿は、苦しくなるほどリアルでした」と、その姿を描写している。

 映画『ホテルローヤル』は2020年冬、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー予定!

 (c)桜木紫乃/集英社 (c)2020映画「ホテルローヤル」製作委員会

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