永瀬正敏 エドモンド・ヨウ監督から東京国際映画祭の舞台上で初めて「カメレオンのような存在」と役どころ明かされビックリ!水原希子 映画「Malu 夢路」出演の決め手とは?

永瀬正敏 エドモンド・ヨウ監督から東京国際映画祭の舞台上で初めて「カメレオンのような存在」と役どころ明かされビックリ!水原希子 映画「Malu 夢路」出演の決め手とは?3

 俳優・永瀬正敏(54)、女優・水原希子(30)が8日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで映画『Malu 夢路』(監督:エドモンド・ヨウ/配給:エレファントハウス)東京国際映画祭内舞台あいさつとQ&Aをエドモンド監督とともに開いた。

 日本・マレーシア合作作品。心を病んだ母のもと、幼い自分に決別した姉妹ホンとラン。母の死を機に20年ぶりに再会。他人も同然になった姉妹の奇妙な同居生活が再び始まる。ある朝、姉のホンが目を覚ますと、そこにランの姿はなかった。数年後、ホンのもとに知らせが届く。日本でランの遺体が発見される。居てもたっても居られず、仕事も家庭も放りだして日本へ旅立つホン。初めて訪れる街を彷徨いながら亡き妹の姿を思う。ある男、ある女、残された日記、懐かしい白のサマードレス……謎めいた詩情とともにマレーシアと日本を往還する、美人姉妹の永年の確執を描いたヒューマンドラマとなっている。

 マレーシアという国へ、水原は「10年くらい前に堤幸彦監督の『トリック劇場版 ラストステージ』という映画で行きました。マレー語でセリフを言わないといけなくて苦戦したという感じで……」と、役のセリフをマレー語でしゃべりだし「まだ覚えてるくらい、必死だった思い出があります」と、体に染み付いている様子を。一方の永瀬は「90年代初頭にアジアンビートという企画がありましてマレーシアにも伺いまして、それが初めてです」と、回顧していた。

 役どころの話題となりエドモンド監督は永瀬の演じる役でエンドクレジットで謎の男となっていることへ、「実は脚本には名前が書いてあったんですけど、映画のなかで呼ばれることがなくて、謎の男になったんです」と、経緯を話す。そんななか観客から、永瀬の役どころが父親不在の映画における父親のようなものなのではと、質問が飛び、エドモンド監督が「永瀬さんというのは父親のような存在というか、カメレオンのような存在だと思います」と、解説する。

 これに永瀬は、「いま父親のなんとかって初めて聞きました(笑)」と、驚きつつも撮影では、「監督を100%信頼して余白を大切にしているので、考えすぎないで、監督に預けるのを第一に考えていましたね」と、監督を信頼して乗り切ったよう。

 本作への出演の決め手はという問いかけには、水原は「この映画に出演したいと思ったのが、エドモンド監督からオファーを頂いて作品を拝見させて頂いたときにショートフィルムも映画よりも面白いものができるんじゃないかなと思ったんです。それと、私の役は英語と中国語と日本語をしゃべるというもので、中国語も練習していましたし自分の語学が生かせるかなと思ったのと、このチームだったら素敵な物ができるのではないかなと言思ったのがきっかけです」と、琴線に触れるものがあったようだった。

 新型コロナウイルスがいまだ世界で猛威をふるう中でもこうしてイベントを行える現在の心境を問われ、エドモンド監督から「パンデミックに関係なく観てもらえるものなんだなと感じています。こういう映画館という大きい会場のなかで見知らぬ者同士が映画を観るということは、日本ではかなっていますがかなわない国もありますので、こうして見知らぬ同士一緒に映画を体験できる日が戻ってくればいいなと思います」というと、水原もうなずき「エドモンド監督の言っていることに共感しています。コロナが起きて、Save the Cinemaとかすごい大きなムーブメントが起きて、こういうことが起きているので、より愛というものを感じることができてます。これからも頑張っていこうと思います」と、思いの丈を。

 永瀬も「2人のおっしゃるとおりで、映画は僕たちが作っただけでは完成しなくて、お客さんに観て頂いて、持って帰って頂いて進化させるものだと思っています。それがあらためて感じられたのは、この映画ではないのですが、奈良の方でやられている映画祭なんです。僕が久しぶりに登壇したときに、お客さんの顔を見て言葉が出ないくらい感激してまして。そのときに、登壇していた俳優たちと話すと、みんなんそう思っていて、お客様に観て頂くことというのがどれだけ力になっていなたのかというのを感じられた瞬間でした。きょうも来て頂いて本当にありがとうございます。そのために、僕たちもいい作品を作り続けていきたいと思います」と、今後への心境を伝えていた。

 そして、エドモンド監督から「『Malu』をみなさんに観て頂けたことはあらためて良かったです」と、笑みを浮かべると、水原は「これは彼女の妄想なのか現実なのかというので、そこに細野晴臣さんの音楽が合わさることによって世界に引き込まれるという体験ができるとても不思議な悪夢なのか夢なのかという映画です。たくさんの人に没頭してもらえたら」と、呼びかけ、永瀬は「エドモンド監督の余白の美学を体験して頂ければと思います」と、アピールしていた。

 映画『Malu 夢路』は13日より全国公開予定!

永瀬正敏 エドモンド・ヨウ監督から東京国際映画祭の舞台上で初めて「カメレオンのような存在」と役どころ明かされビックリ!水原希子 映画「Malu 夢路」出演の決め手とは?2

永瀬正敏 エドモンド・ヨウ監督から東京国際映画祭の舞台上で初めて「カメレオンのような存在」と役どころ明かされビックリ!水原希子 映画「Malu 夢路」出演の決め手とは?1