ディーン・フジオカ 松永大司監督から次回作は「上半身裸で馬に乗る」を提案!?蒔田彩珠へ「『お姫様抱っこゲット~』みたいな感じだったよね(笑)」や映画への熱い思いも

ディーン・フジオカ 松永大司監督から次回作「上半身裸で馬に乗る」を提案!?蒔田彩珠へ「『お姫様抱っこゲット~』みたいな感じだったよね(笑)」や映画への熱い思いも6

 俳優ディーン・フジオカ(41)が6日、東京・新宿バルト9で主演映画『Pure Japanese』(監督:松永大司/配給:アミューズ)復活!!Pure Japanese・公開御礼舞台あいさつを俳優・蒔田彩珠(19)、松永監督(47)とともに開いた。

 ディーンが企画・プロデュース・主演の“三刀流”で臨んだオリジナル作品。過去のトラウマを抱えながらアクション俳優として生きる主人公が、両親のいない孤独な女子高生を救うという、クライム・サスペンス。主人公の持つ二面性も浮き彫りにするバイオレンス・アクションとしても楽しめる。

 ディーンは第一声から「私事ながらコロナに感染して寝込んでおりました。3年半かけて、企画から立ち上げた作品で、初日にコロナで舞台あいさつをキャンセルしました。こうして健康的な形で公開にたどり着けたことを、幸せを分かち合えて嬉しく思います」と、喜びもひとしおといったようだったが松永監督も「私も私事ですがディーンさんと同じタイミングでコロナにかかっていました」と告白し観客たちを驚かせていた。

 公開して時間も経っているということでディーンはSNSなどのコメントにも目を通したそうで「いろんな感想がありまして、賛否両論といいますけど、こんなにダイナミックに意見が分かれる作品は自分の出演作品で見たことがなかったんです。そんな多種多様のご意見を読みながら、1つはっきりしたのが、映画は観客のみなさん、オーディエンスと呼ぶことがあると思いますけど、この映画はユーザーではないかと」と、感じたことを伝えた。

 撮影の思い出としては「とにかく負担が大きくて大きくて大変だったなって(苦笑)。アクションのフッテージを撮るというのが危険も伴いますし、夜の撮影は、日が落ちてから日が昇るまでで、血まみれになったり泥まみれになったりいろんなことがあって、撮影が終わったときは達成感がすごかったんですけど……一言でまとめると、すごく大変でした(笑)」と、とにかく苦労があったという。

 一方、蒔田については、「彩珠はプロでしたよ。撮影からこの1年の変化が僕の中でも楽しみになっているんです。彩珠が女優としての芝居ができないと、絶対にできない役だったと思うんです」とたたえるとともに、「親戚のお兄さんのような気分です」と、笑みを浮かべた。

 撮影のエピソードへは松永監督が蒔田がシリアスなシーンでディーンにお姫様抱っこされたことに、カットがかかった瞬間に大喜びしていたと証言し、ディーンも「『お姫様抱っこゲット~』みたいな感じだったよね(笑)」と、楽しげに思い出す。さらに熱量高く真剣に作り込んでいくことでディーンは「いま思うと狂気だったよね」というところまで追い込まれたとも話していた。

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 ほかにもディーンがインタビューで宇宙を題材にした作品ができないかと話していたということで、次回作の構想について質問が。これに、ディーンは「宇宙行った人にインタビューするところからかな。100万円を100人にあげるなら一括で映画に投資してみませんかと」と、前澤友作氏のことを引き合いに出し笑いを誘う。

 そこからは真剣な口調で「どうしたら資本がつくのかなというところなんです。この作品は形になりましたけど、何個も流れて、違うものに変化してしまったものがあったりとか、進行しているものもあるんです。結局これって、映画産業というもののキャッシュポイントをどう克服していくかというものが一番の課題なんです。それを乗り越えていくために、どんなテーマを手段で実現していくことかと思います。ゼロから1を作るのはリスクも大きいですが、映画という文化を残していくということで映画館で光と音の芸術を残していくというフィルムメイキングという方法はエンターテインメントの方法の1つが残っていったらと思うんですよね。いまメタの世界に行っちゃえば、現実なのか、仮想空間なのかどっちだみたいな感じで。それでも映画が好きで映画館で観てもらおうというコンテンツを作ろうと思ったら、原作があってそれを作ろというのでは、到達できない領域があるのではないかと自分は常日頃感じています。そういう原作のあるお仕事をたくさんやらせて頂いているので、ありがたいことですが、映画というものが好きなので、作り続けられればいいなと思います」と、映画への熱い思いも語った。

 そこからさらに蒔田にまたディーンが何か作品を作るとしたらどんなものがいいかとの声が飛び、「逃避行みたいに、何かから逃げるというロードムービーみたいなのやりたいです」というと、松永監督からは、「ディーンさんに馬に乗ってもらいたいんです。それも人里離れた島で、上半身裸で乗るという、馬に乗っている姿が撮りたいです」とリクエストが。これにディーンは「下半身は着てていいんだ(笑)。馬大好きなんで、いつでもやりますよ。馬に裸に乗る映画」と、ノリノリで、これには観客たちも拍手で沸いていた。

 最後に観客たちへディーンから、「ネタバレまったく問題ないです。この作品はネタバレしてこそより深く楽しめる作品です。“何を言っているだ!”と思われるかもしれませんが、思ったことをネット上でも口コミで周りのご友人の方に言いふらして頂きたいです。その方が、ユーザーのみなさんたちにとってより楽しめる作りになっている実験装置のような映画です。ですので、同じ空間にいるので、ぜひ共犯者の1人になって頂ければ。この作品から何か1つの大きなムーブメントにつながっていけばいいなと思っています」とコメントを寄せるとともにあらためて新型コロナウイルスにかからないよう観客たちを気遣う言葉でまとめていた。

 映画『Pure Japanese』は全国公開中!

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