吉井和哉『みらいのうた』は“神様”が繋いだ縁?静岡弁トークまで舞台挨拶でざっくばらん

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手を振るようにリクエストするとノリノリで振ってくれる2人(撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ)

 ロックバンド『THE YELLOW MONKEY』吉井和哉が10月31日に東京・丸の内ピカデリーでドキュメンタリー映画『みらいのうた』(監督:エリザベス宮地/配給:murmur)東京国際映画祭 公式上映舞台あいさつに登壇した。

 吉井とアーティスト・EROが交わした40年振りのセッション。その約束が果たされていく3年間の様子を追ったドキュメンタリー。その撮影開始から数ヶ月後、吉井が喉頭がんであることが発覚し、闘病と並走しながら撮影を続行し、復活を遂げた東京ドーム公演「THE YELLOW MONKEY SUPER BIG EGG 2024 “SHINE ON”」に至るまでの日々も記録されている。さらに、作詞・作曲・プロデュースを務め、THE YELLOW MONKEY のメンバーが演奏に参加した BiSH のラストシングル「Bye-Bye Show」制作過程や、彼女たちの東京ドーム解散公演、バックヤードの様子も収められたり、2023年11月に亡くなったミュージシャン・チバユウスケさんとの絆についても語ったフィルムとなっている。

 イベント冒頭から、タイトルが『みらいのうた』となったことへ、吉井は「タイトルは編集がほぼ終わったときについたんです。エンディングに『みらいのうた』が流れるのも最後にきまったんです。われわれそこに気づいてなくて挿入歌的なものはないよねって気づいて」と秘話が語られることに。

 作品へは、「登場人物は僕の身近な人の人物ですし、変な言い方ですがEROさんの家の近くに教会があってそこで演奏とかもしたんですけど、もしかしたら神様がキャスト小道具まで与えてくれたものだったのかなって思って」と、さまざまな縁がつながったものだったそうだ。

 さらに、吉井は「これまでヘアメイクとか入れてたのなんだったんだろうというくらい、自分でメイクしていたんですけど、ダサかったでしょ?」というくらいプライベートなものを見せているのだそうだ。

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 今回の撮影を通してEROとのエピソードとして、吉井は、「EROさんから初めてもらったのがキーホールダーで」と楽しげに明かしたり宮地監督は「すごく華があって、カメラが喜んでいるような気がしたんです」と思わずカメラを向けたくなるような何かがあったと証言していた。

 イベントは観客たちの質問に答えるティーチイン形式で敢行。挙手で当たった観客が、マイクチェックを勢いよくしようとすると吉井は破顔し「カラオケじゃないから(笑)」と、噴き出してやりとりを楽しんだり、静岡弁の話題を振られ静岡弁の“だもんで”で盛り上がるローカルトークも繰り広げるなどざっくばらんに展開していた。

 最後に「このドキュメンタリー(のカメラ)が回っていたことで病気の回復が早まったと思います」と、思いの丈を語っていた映画『みらいのうた』は12月5日より公開予定!

 取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ

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