ウォーリー木下氏『チャーリーとチョコレート工場』再演で堂本光一ウォンカは「より妖しく」

ウォーリー木下氏『チャーリーとチョコレート工場』再演で堂本光一ウォンカは「より妖しく」1

ウォーリー木下氏(撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ)

 ミュージカル『チャーリーとチョコレート工場』(日本版翻訳・演出:ウォーリー木下)製作発表記者会見が2月11日に都内ホテルで開催。演出を手掛けるウォーリー木下氏が再演となる本作について解説した。

 作家ロアルド・ダールの児童文学のベストセラー『チョコレート工場の秘密』が原作。世界の子供達に愛されるウォンカ・チョコレートを生産しているウィリー・ウォンカ(堂本光一)の工場が舞台。製作工程は秘密となっていた工場で、工場に招かれた5人の子供とその家族の驚くべき体験を描いた作品。これまで2度の映画化がされているが、小説を原作にしたミュージカル版は2023年に堂本が演じたものが日本版初演となった。

 会見には、人気デュオ『DOMOTO』堂本光一、俳優・観月ありさ、小堺一機、鈴木ほのか、芋洗坂係長、岸祐二、彩吹真央、小金輝久、瀧上颯太、古正悠希也が出席。

 まずは2023年版も手掛けたウォーリー氏から、「3年前にこの作品を僕……というよりかここにいるメンバー全員で作りました。たくさんのクリエイティブスタッフと一緒に、『世界一カラフルでポップで毒々しいチョコレート工場を作ろう』ということを目指しました。実際に蓋を開けて帝国劇場での初日に開いたときに、ずっと関わってはいたんですけどなんか本当に感動したんです。その日のことをすごくよく覚えています」と噛み締めるように話す。

 続けて「僕にとっても、演出家として一回り大きな挑戦ができたことを感謝しております」とそこに、もう一度再演でトライできるということで楽しいことは間違いないのでイギリスのブラックユーモアを交ぜたひどいことが起こり、えー、そしてそれ以上に素敵なことが起こる空間を作れたらなと思っております」と意気込んだ。

 3年前の制作風景としては、「ずっとみんなとディスカッションしながら作らせて頂きました」という。とくにウォンカへは「光一さんとけいこしているより打ち合わせをした時間のほうが長かったぐらいの印象があるんです。セリフ1つ1つ、語尾の言い方はこうしたらいいかなーとか、文末をちょっとこういじってみようみたいなことの作業をずっと一緒にさせてもらって。最初はお互い探り探りでした。ウォンカって本当に謎な人物なんです。いい人か悪い人かも分からない。もしかしたら誰かのお父さんかもしれないし、誰かの子供かもしれないし。いわゆる文脈がまったくない主人公。とっても稀有で、それを演じることの難しさみたいなことと、ずっと持っていました。最終的に本番見たときに、そのある種、無色透明にも見えたし、ちょっと影を持っていて顔の向きを変えてみると、悪魔にも見えるし天使にも見えるみたいな……そういうすごく多面性がある人物を自分勝手に作るというよりかは、お客さまにある程度委ねて、ここから先の解釈は、俺はこうだと思うけど、それを押し付けたくない、みたいなこともと(堂本が)おっしゃってて。で、そういうのが、すごく僕としてはありがたかったというか。最終的に、あ、そこを目指したんだなと、後で気づいたぐらい。なので僕が作ったというよりかは、一緒に作らせて頂いたっていう印象があります。ほかのカンパニー版の作品を観てますけど、たぶんそういうアプローチであんまり作ってるところは今まで見たことなかったので、とっても新しいのかなと思いました」と、堂本と二人三脚で作り上げた思い出をとうとうと語る。

 その2023年版の手応えとしては、「僕自身もそうだしキャストのみなさまとかスタッフのみなさまが感じたと思うのですが“もしかしたらいつの時代に上演しても、きっと通用するミュージカル”で、日本の独自性もすごく入っている作品ができたんじゃないかって。そういう意味での手応えは、僕も含めて前回たくさんありました」とのことだった。

 そんな2023年版を経て、2026年版へ木下氏は「たぶんですが、前回よりさらにより妖しくなっております」と、自信を見せる。さらに、2023年版を踏まえて「そこは壊さずに。劇場が変わるので、劇場変わったものに合わせながら前回トライしてここまで行けたなって部分を1個1個点検して、より完成されたチョコレート工場になるように今、仕事しております。ビックリ度合いでいえば前回よりさらにパワーアップしておりますので、楽しみにしてください」と予告していた。

 そんなウォーリー氏と気の置けない間柄になった堂本は、「これもどうでもいいんですけど」と前置きすると、「ウォーリーとかウィリーとかウォンカとかもうわけわかんなくなってきて。本当にややこしいんでちょっと名前変えてもらっていいですか」と“改名”を迫り、これにウォーリー氏は大爆笑しながら、「本当なんですよ!もうチャーリーとかウォーリーとか(笑)。僕、結構現場でほとんどの人に、チャーリーさんって言われます」と、実情を話していた。

 ミュージカル『チャーリーとチョコレート工場』オープニング公演はウェスタ川越に3月27日~3月31日まで、東京公演は4月7日~4月29日まで日生劇場にて、福岡公演は5月6日から5月28日まで博多座にて、大阪公演は6月5日から6月12日までFESTIVAL HALLにて上演予定!

 取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ