日本舞踊家・谷口裕和氏が3月30日に都内ホテルで開催された『第47回松尾芸能賞』贈呈式に特別賞を受賞したことから登壇した。
日本の伝統ある劇場芸能を助成し、振興し、日本独自の文化、芸能の保存及び向上に寄与することを目的とし、昭和54年3月に設立された公益財団法人松尾芸能振興財団主催。『松尾芸能賞』はそんななかで、毎年、日本の文化・芸能の保存・向上に寄与した芸能出演者や演出・音楽・劇場芸能に高い技術を持つ方々を表彰している。
谷口氏は大ヒット中の映画『国宝』で主演の吉沢亮らの振付・指導を長期間にわたり担当したことでも知られている。先日の同作で『第49回日本アカデミー賞』でもクリエイティブ貢献賞を受賞している。本賞の受賞にも
以下、谷口氏スピーチ全文。
本日はこのような、名誉ある賞をいただけましたこと、身に余る幸せと思っております。私は生まれた時から家が料亭だったものですから、知らず知らずに芸者さんたちの踊りを見たり、お三味線の音を聞いておりまして、踊りが1番大好きになりました。
何があっても踊り踊り、という思いで生きてまいりました。
その思いが50に近い私が今も踊りを好きなこと、一筋にやっていられるということの、本当に幸せに思っている次第でございます。
また、私は流派に属さず本名で活動させていただきましたが、子供の頃より素晴らしい先生方に出会いまして、3年前、映画「国宝」の監督に出会い、大役を受けました。どうなることかと本当に迷いましたけれども、社会現象のようにこの映画がみなさま方の元に届きまして、本当に好評を得ましたこと、本当に嬉しく思っている次第でございます。
本当にこれまで私を支えてくださった方、本当に感謝申し上げます。精進してまいりますゆえ、何卒よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。
以上
贈賞理由:「素踊り」で、卓抜した才能を見せる谷口裕和。古典を基本にしながらも、新鮮な振り付けで踊る公演は人気を呼んでいる。十世西川扇藏や梅津貴昶の下で学んだ体験から、独立して22年、ようやく花を開き、実を結び始めている。昨年来、話題になった映画「国宝」では主演俳優の舞踊指導を担当し、その成果が作品の質を高めたと評価されている。日本舞踊の新たな可能性を覚えさせる独自の活動は、今後大いに期待される。




