俳優・山下美月が7月3日に東京・池袋のサンシャイン劇場で主演舞台『成瀬は天下を取りにいく』(脚本・演出:G2)ゲネプロを前に俳優・藤野涼子、『南海キャンディーズ』山崎静代、ISSEI、天宮良、田畑智子とともに取材会を開催した。
作家・宮島未奈氏の小説を舞台化した作品で、舞台版はデビュー作『成瀬は天下を取りにいく』と続編『成瀬は信じた道をいく』(ともに新潮文庫)をもとに構成したもの。滋賀・大津市を舞台に周囲におもねることなく自由に生きる主人公・成瀬あかりと、成瀬に影響を受けて新しい生き方を見つけていく人々の姿を生き生きと描きだす。
舞台衣装で取材会場に現れたキャスト陣。まずは山下から「初日を前に緊張していますが魅力が伝わるように」と話していたところ、自己紹介で自身の役名を言うのを忘れていたことに突っ込まれ、さっそく、ひと笑い起きる和気あいあいな雰囲気のスタートとなった。
カンパニーの雰囲気へ山崎からけいこが始まった当初は探り合いだったそうだが、「みんなで作っていくお芝居なので、タイミングをあわせてやったりとか、仲間って感じを受けています」と、相当にまとまったという。
そんななかでの初単独での座長として何か特別なことをした?との質問が飛ぶと、山下は「座長感のない座長で申し訳ないなと」としゅんとしてしまったが、山崎は「差し入れがおいしいし、オシャレなもので」と、気遣いは抜かりなくしていた様子。さらに山下は「成瀬というキャラクターが軸となっていろいろな人を動かしていくという内容でみなさんのことをまとめたりとかリーダーシップを発揮したりみたいなことは、今のところちょっとできていないなと思いつつ、でも、お芝居の面では、ちゃんと成瀬として真ん中に立って頑張ろうっていう気持ちです!」と、役として意識していたそうだ。
キャラクターに共感した部分は?という問いかけには「似ているポイントは、今のところまだ見つかってないんです」という山下。それでも、「やっていてすごく楽しい役なんです。今までやったことのないような、すごく面白いキャラクターですし、立ち方とか喋り方、人に対する態度だったりとか、自分が普段社会ではできないようなことを舞台上でさせていただいてるので観てくださる方には成瀬の奇想天外さにパワーをもらってほしいなっていう気持ちです」と、実感を語った。
舞台上では藤野と山下で漫才も披露するという。藤野は「お芝居の中であっても、多少はクスッと温まるところがあったりするといいなって」と2人で話し合いながらけいこを重ねたそうだが、山下は「お客さまの前ではまだできていないので私たちが一生懸命やっても笑いが起きるってことは、まだ経験したことがないんです。だから、実際の本番でもシーンとなるのか、笑ってくださるのかっていうのは、ちょっと不安ありつつ、でも楽しみな部分でもあります」と、複雑な心境を披露。
ちなみに、プロの山崎に2人の漫才を尋ねると「高校生が漫才をするという話なので、そのプロの漫才師じゃないから、全然成立というか漫才師じゃなくていいんですよね」と前置きしつつ、「2人がめちゃくちゃ可愛いんですよ。なんかずっとニコニコ見ちゃうっていうか、それですべて成立してる感じ。2人の堂々とした掛け合いも素晴らしいですし、なんかも完全に成立してるなと思って、すごいなと思って見てます」と感想を伝えると、山下は「大プレッシャーですね。冷や汗、冷や汗」と苦笑いだった。
また、山下は百人一首やけん玉などを舞台上で生披露すると製作会見の段階から話題となっていた。とくに「けん玉が難関でした。毎公演毎公演、成功できるか……?っていう、その日の運試しみたいな感じになってると思うんです。演出家のG2さんに、けん玉をどうにかCGにしてくれないかって言いはしたんですが……。なるべく成功できるように頑張りたいなと思ってます」と、自信がなさげ。ここで天宮が「(成功率は)100%ですよね」と声をかけると、山下は手を否定するように振って苦笑いしながら、「気持ちは100%ですけど、リアルは多分70%ぐらいだと思うんで」とのことだった。
舞台『成瀬は天下を取りにいく』東京公演は7月4日から7月12日まで東京・サンシャイン劇場にて、京都公演は7月16日から7月26日まで京都・南座にて、滋賀公演は7月28日と7月29日に滋賀・大津にて上演予定。
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ
※記事内写真は事前レギュレーションにより7月29日までに弊社Xの投稿とともに取り下げます











