皇居三の丸尚蔵館グランドオープン記念特別展『皇室の至宝―美いづるところ』報道内覧会が11月2日に東京・皇居三の丸尚蔵館で開催。約150人の報道関係者が詰めかけた。
2019年から旧館を建て替えが進められ、2023年11月3日に第I期棟が先行開館、2025年5月から旧館跡地に第II期棟を建設するため一時休館となっていた皇居三の丸尚蔵館が7年の工事を終え昭和改元から100年を迎えた、11月3日にグランドオープンを迎える。今後グランドオープン記念として、2027年2月4日から3月14日まで特別展『国宝 動植綵絵 いろどりの世界』、2027年3月25日から5月16日まで特別展『日本の書の美1300年』の開催を予定している。
本展では、皇居内初公開となる正倉院宝物や、法隆寺献納宝物、狩野永徳が手掛けた『唐獅子図屏風』など皇室ゆかりの名宝約190件を前期・中期・後期で展示する。なお、前期・中期・後期で展示作品はすべて入れ替わる。
内覧会では本展担当の主任研究員・田中純一朗氏による解説も行われた。
11月3日から11月23日まで展開される前期は、正倉院宝物が皇居内で初公開される期間となることが特徴で48件が展示。第1会場は『日本美術の精華』、第2会場は『正倉院宝物――古代の輝き』、第3会場では『明治・帝室技芸員の誕生』をテーマに展開。『日本美術の精華』の展示として田中主任研究員は「江戸絵画の傑作である伊藤若冲の『旭日鳳凰図』を展示します。当館の『動植綵絵』と並ぶ若冲の代表作です。それと葛飾北斎が80歳のときに描いた『西瓜図』」を挙げる。さらに田中主任研究員は『正倉院宝物――古代の輝き』について「正倉院宝物が皇居内で初めて一般に公開される貴重な機会となっております」とアピールした。
中期は11月26日から12月20日までで47件の作品が展示。田中主任研究員は「第1会場は前期と同じく『日本美術の精華』で当館の収蔵品の代表的な作品を展示しております。次の第2会場では聖徳太子と法隆寺献納宝物で皇室の御物である聖徳太子像を展示いたします。もうひとつの部屋では大正時代のモダンと古典の融合と題しましたテーマで、川合玉堂をはじめ、富岡鉄斎などさまざまな画壇の巨匠たちの作品を展示します」と解説した。
後期は12月23日から2027年1月24日まで開催となり、92件の作品が展示予定とのこと。「前期・中期と比べて比較的作品が多くなっておりますのは、ボンボニエール約60件が展示されるためでございます」と理由を説明。第1会場から順に前・中期と同じく『日本美術の精華』、次にボンボニエール、さらに昭和の改元から100年という節目の年でもございますので激動の時代をテーマとした展示をいたします。特に安土桃山時代の絵師である狩野永徳の国宝『唐獅子図屏風』ですとか、ボンボニエールのさまざまなデザインをあしらった作品60件が展示されますので、そちらも見どころのひとつとなっております」と、それぞれの見どころを話した。
ほか、皇居三の丸尚蔵館の館長の島谷弘幸氏もあいさつに立ち、皇居三の丸尚蔵館が「九州国立博物館が2005年に開館し、本館は21年ぶりの国立博物館が新しくできたという形になります。名前も『皇居三の丸尚蔵館』という名前で、国立も博物館もついていないので、なかなか一般の方がここが国立というのに気づいてもらえないところもあろうかと思いますが、ここは国立博物館の仲間であります。また、皇居の中にあり、皇居はご存じのように月・金の休みですけれど、ここは原則、月曜だけ休みで火曜から日曜までは開館しております」と、伝えていた。
皇居三の丸尚蔵館グランドオープン記念特別展『皇室の至宝―美いづるところ』は11月3日から2027年1月24日まで開催される。会期は前期は11月3日から11月23日まで、中期は11月26日から12月20日まで、後期は12月23日から2027年1月24日までとなる。
なお本展は一般来館者も撮影が可能だが、一部撮影不可の作品や展示エリアもある。今回、本サイトで撮影したものは報道内覧会にて主催者の許可を得て撮影したものとなる。
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ



























