ステージイベント「大洗あんこう祭2023『ガールズ＆パンツァー』 スペシャルステージ～ただいま、おかえり、大洗！～」が19日、茨城・大洗のトヨペット スマイルホール 大洗（大洗文化センター）で開催。「大洗女子学園」“あんこうチーム”の西住みほ役の渕上舞、武部沙織役の茅野愛衣、五十鈴華役の尾崎真実、秋山優花里役の中上育実、冷泉麻子役の井口裕香、歌手・ChouChoが登場し、ファンと一緒に盛り上がった。
戦車を使った武道「戦車道」が大和撫子のたしなみという世界で、女子高校生たちが『戦車道』を繰り広げるハートフルタンクストーリーとして、2012年から13年にかけTVアニメが放送され人気を博した“ガルパン”の略称で知られる『ガールズ＆パンツァー』。TVアニメのその後を描いた『ガールズ＆パンツァー 劇場版』も15年11月に公開され1年以上上映され続けるという異例のロングランとなり、25億円を超える興行収入というアニメ映画史にも名前が残るものとなった。17年12月からは『最終章』と題して、劇場版のさらにその後を全6話で描いており現在第4話までが上映されている。
作品の舞台となった大洗町には観光客がその舞台を一目見ようと訪れていることで知られている。そのなかで毎年11月に開催されている『大洗あんこう祭』でも、これまで“ガルパン”のステージが展開され賑わいを見せていた。しかし、2019年12月から猛威をふるった新型コロナウイルスの影響によりステージの開催ができない状況が続くこととなり、今年約4年ぶりに、あんこうチームの5人が大洗に帰ってくることとなった。
会場には観客たちの熱気が満ちるなか、開演時間となるとキャラクターたちによる「大洗あんこう祭2023」にまつわるボイスドラマがでスタート。スクリーンには大洗の風景写真が映し出され、“ただいま”な感じがたっぷりと伝わってくる仕上がりで魅せる。その最後に5人で「ただいまー！」と声をあわせて、キャスト陣がステージに飛び出してきた。
渕上があらためて「ただいまー！」と、コール＆レスポンスのような観客とのやりとりをすると、茅野は「無事に“あんこうチーム”がそろって帰ってこれました！」と、感慨深げ。尾崎は「（ボイスドラマを）読みながら気持ちが高まってしまいました」と、瞳を潤ませ感無量といった様子で、中上は優花里の名台詞「ヒヤッホォォォウ！最高だぜぇぇぇぇ！！」を叫んで、この日を待っていた様子を。井口は低血圧で朝に弱い麻子とは正反対にバッチリ目が覚めているとニッコリとアピールして笑いを誘った。
“ガルパン“が10周年を迎えて、その思い出を語るコーナーへ。渕上が初めて大洗にきた時に記者会見をしたという思い出をはじめ、初期のころにはなかった衣装に、防寒用コートがその後導入されてキャスト陣も寒さに震えることがなくなったということなどで盛り上がり、4年ぶりということで茅野が「1年に1回みんなで大洗にあつまってご飯食べてたから、さびしかったよね」と、4年間という期間も振り返る。そうして参加した「あんこう祭2023」で井口は「頂いたお弁当にメッセージを頂いて」と、大洗町の変わらない温かさに胸がいっぱいになったとも。
作品の話題へ。茅野は、“ガルパン”が「前作を超えていく感じがすごくて。これ以上はないだろと思ったら劇場版で超えて、最終章でさらに超えてて。宇宙の果てまで行っちゃうんじゃって思って」と、毎回感じ入っているそう。
続けて、『最終章』第4話では、渕上は第3話の最後の部分であんこうチームがまさかの敗退という事態となったことに触れ、「あんこうチームには白旗が出てて、いろんな感情が入り乱れていたかも」と信じられないあまり、“夢オチ説”すら考えていたことを告白。尾崎も第3話上映時の反響を「周りから、3話の引きがヤバイ！と、言われていてどうなるんだって思ってて」というと井口もうなずきながら「やきもきさせられたよね」と、第4話が待ち遠しかったと心境を話していた。
さらに第4話のアフレコに話が向く。“あんこうチーム”が敗退してしまったことから井口は「キャラでいうなら全然しゃべってない」そうだが、それにより「おかげでわれわれも挑戦ができたんです。（あんこうチーム内でも）初めての兼ね役をする人が多くて」といわゆる“ガヤ”などを担当する状況になったという。尾崎は本作において「人間の兼ね役ははじめて」だったと笑えば、井口は第4話に登場した「聖グロリアーナ女学院」のピーチ役を演じており、井口も「ピーチも愛してもらえるように100％ぶつけていければ」と、新たなキャラクターに胸を弾ませていた。
イベント後半には、ChouChoが登場。第4話からオープニング楽曲が『Never Say Goodbye』となり、その映像も新しくなり、5人とも楽曲＆映像に「カワイイ！」と声をそろえ、中上にいたっては「なんか涙が出ます」と、エモーショナルさを感じたとも。OP映像へ、渕上は「追いきれない！」ほど情報量が詰まっているといい、井口は「日常的なところが描かれていて癒やされる」と、見どころの一部を語った。
ChouChoへは井口が曲のタイトルがなぜ『Never Say Goodbye』なのかを質問。「1つのお別れだけど、みんなの心には残っていくからという気持ちを込めました」と、想いを伝え、同楽曲とTVアニメ版OP『DreamRiser』の2曲をフル歌唱。歌唱後に、万雷の拍手が寄せられるなか、5人も大感激！ ChouChoは久々に大洗で歌唱できたことへ「嬉しくて胸がいっぱいになりました」と、笑みが浮かんでいた。
告知コーナーも挟んだあとに、1人1人から締めのコメントへ。
ChouCho「本当に久しぶりにガルパンチームと一緒に帰ってくることができました。ライブでは皆さん一緒に歌ってくださってガルパン愛を感じて幸せな時間でした。」
井口「語りだしたら止まらないですけど、4年ぶりに戻ってくることができ、そしてみなさんとChouChoさんの生歌を聴くことができて贅沢な時間を過ごすことができました。。これから先も第5話が待っています。気持ちを高めながら、まずは第4話の4D上映を一緒に楽しみましょう。」
中上「4年ぶりとは思えないアットホームさをしみじみ感じました。はじめましてという方もいますが、帰ってきたような気持ちになりませんか？（笑）本当に大洗は良いところなので、このあとも大洗楽しんでいただいて、ガルパンもこのあとも続きますので引き続きお付き合いいただければと思います。」
尾崎「落ち着くー、本当になんか落ち着くんです（笑）。「あんこう祭」のこの日に、このメンバーみんなで立てたというが私の中では言葉にならない熱さがあります。みなさんのお顔を拝見できて本当に本当に嬉しいなって思っています。」
茅野「大洗の地で「ただいま」「おかえり」が言えたことがとても幸せなことだなって思っています。『最終章』第4話をみて、第3話から第4話まで、これは2年半かかるわと思いました。それくらい濃密で素晴らしい作品だと感じています。第5話以降も、私たちに素敵な驚きを届けてくれることを期待して。また、大洗でガルパン愛を語れたらと思います。」
渕上「私たちにとって約4年ぶりの大洗ですが、毎回1人も欠けることなく、こうやってステージでみなさんのお顔を見れて、ガルパンや大洗の素晴らしさを共有できていることが私にとっても大事な時間なんだと改めて感じることができました。作品と一緒に大洗の町も楽しんでいただけたらと思います。」
最後は記念撮影に作品に登場するクマのキャラクター・ボコの着ぐるみもやってくるなか、ガルパンイベントおなじみの観客たちとの「パンツァー」「フォー！」をコール＆レスポンスして熱気にあふれるなかイベントを終えていた。
なお、この模様はYouTube（https://youtube.com/live/c58AICiTdzo）および、バンダイチャンネル（https://live.b-ch.com/girls-und-panze）にて11月27日午前11時59分までアーカイブで楽しむことができる。（※配信サイトによりアーカイブの開始が異なる）
※ガールズ&パンツァー過去記事
・「ガールズ＆パンツァー」あんこうチーム＆サメさんチーム＆飛田展男で「あんこう祭」ステージのかわりに配信イベントで大盛りあがり！「最終章」第3話は2021年3月上映へ【レポート】
・茅野愛衣あんこうチームは「食いしん坊」！？尾崎真実ガルパン最終章第2話でBC自由学園に感じていた恐怖の正体が「わかりました」
・渕上舞らガルパン最終章5大キーワード発表で「阻止」は重要単語？井口裕香 再録の「Enter Enter MISSION!」はファン感涙の出来とも【あんこう祭・前編】
