佐藤勝利 舞台『ブロードウェイ・バウンド』主演!『ブライトン・ビーチ回顧録』ユージンその後続投

佐藤勝利 舞台『ブロードウェイ・バウンド』主演!『ブライトン・ビーチ回顧録』ユージンその後続投1

 アイドルグループ『timelesz』佐藤勝利が9月4日より上演予定のPARCO PRODUCE 2025『ブロードウェイ・バウンド』(演出:小山ゆうな)を主演することが6月1日に発表。共演には松下由樹、入野自由、神保悟志、小島聖、浅野和之となったこともアナウンスされた。

 長年ブロードウェイの第一線で活躍したコメディ作家ニール・サイモン氏が1980年代に取り組んだ“B・B三部作”と呼ばれる自伝的作品の第3部の完結編にあたる作品。迫りくる第二次世界大戦を背景に、貧しいながらもたくましく生き抜くユダヤ人一家と、主人公ユージン少年の思春期の芽生えを描いた『ブライトン・ビーチ回顧録』。徴兵されたユージンが新兵訓練キャンプで仲間たちと過ごした日々を縦糸に、彼の初恋と初体験を横糸に描いた『ビロクシー・ブルース』。そして本作では戦後、青年になったユージンが、家族への愛情と失望の狭間で揺れ動きながらも夢に向かう姿を描いている。

 主演の佐藤は、2021年に東京芸術劇場プレイハウスで上演された『ブライトン・ビーチ回顧録』にて少年ユージン役を演じたが、本作では23歳になったユージン役を演じる。

 (『ブライトン・ビーチ回顧録』取材記事:佐藤勝利 単独初主演に「みんな言いそうな台詞を言ってみました(笑)」とお茶目さ全開な切り出し!

 さらに演出の小山氏をはじめ『ブライトン・ビーチ回顧録』でユージンをはじめとしたユダヤ人一家を演じたキャストも続投。佐藤演じるユージンの母親・ケイトに松下由樹。父親・ジャックには神保悟志。兄・スタンリーには入野自由と家族が勢ぞろい。さらに叔母・ブランチ役には小島聖。祖父・ベン役には浅野和之がキャスティングされた。

 キャスト・スタッフからそれぞれコメントが寄せられた。以下全文。

 ◯演出:小山ゆうな
 4年ぶりにまたジェローム一家と会えます。
 2021年、ニール・サイモンの戯曲の輝く言葉ひとつひとつに心動かされながら稽古しました。『ブロードウェイ・バウンド』は、決してユーモアを忘れないユージンを中心に、家族について、人生の苦味について正面から向き合った作品です。私も、覚悟を持って取り組みたいと思います。
 新たなチャレンジをし続け、変化し続ける佐藤勝利さんが大人になったユージンをどう演じるかとても楽しみです。稽古場を支えてくださった松下由樹さん、神保悟志さん、意見を交わしながら共に作品づくりをしてきた入野自由さん、ずっとご一緒したかった浅野和之さん、信頼する小島聖さんと稽古できる日が待ち遠しいです。

 ◯佐藤勝利
 僕が初めてストレートプレイ作品に出演させていただいたのが、四年前の「ブライトン・ビーチ回顧録」(作:ニール・サイモン)でした。
 今年は、サイモンのB・B三部作と言われ、その最終章となる「ブロードウェイ・バウンド」に挑戦させていただきます。
 「ブライトン・ビーチ回顧録」のユージンも少年から青年になり、夢だったコメディ作家になるべく奮闘する毎日。
 ですが依然、変わらず”あの家”に家族と住んでいます。お母さん、お父さん、お兄ちゃん、そしてユージン。そこに今回は、お爺ちゃんが加わります(ブランチおばさんごめんなさい)。
 お爺ちゃんは、ずっと共演を夢見ていた浅野和之さんが演じてくださいます。
 四年前に舞台を観てくださった方には、あの続きとなる物語なので、なかなか味わった事のない演劇体験になるんじゃないかと思います。
 いや、私は初めて舞台に行くから楽しめないのかな?という方。いやいやいや、ユージンが描き出す物語は必ずや、初めての方にもご満足いただけると思います。
 ブライトン・ビーチにある“あの家”で皆様をお待ちしております。

 ◯松下由樹
 前作の『ブライトン・ビーチ回顧録』から引き続き「ケイト」を演じられることを大変嬉しく思っています。
 今作では、母親として成長した二人の息子の自立を見守る中、夫婦関係には亀裂が入り、愛する家族に大きな変化が起こります。母・妻・娘、としてのケイトの心情を演じる難しさはありますが、佐藤勝利くんはじめ、前作からのメンバーと新たなキャストと共に、ユーモアとセンスに溢れた台詞を大切に、ニール・サイモンの世界を演じたいと思います。ぜひ劇場にお越しください!

 ◯入野自由
 『ブライトン・ビーチ回顧録』で初顔合わせをしたこのチームで再び、三部作最終章『ブロードウェイ・バウンド』に挑戦出来ることを、とても嬉しく思っています。家族の絆、夢を追い求める主人公達、登場人物の葛藤、時代背景etc。見どころ満載です。ジェローム家一同、劇場でお会い出来る日を楽しみにしております。

 ◯神保悟志
 前回の『ブライトン・ビーチ回顧録』から四年の月日が流れました。
 そしてまた、ニール・サイモンの作品に関わる事が出来るのは、最高の幸せです。
 しかも続編とは、こんなに嬉しい事はありません。
 前回も演じながら、ニール・サイモンのセリフ劇の面白さや奥深さを痛感しましたが、今回もそんな体験が出来ることは、俳優としてこの上ない喜びです。
 最高の共演者、最高のスタッフ、最高の演出家と共に、この幸せにドップリと浸かりたいと思います。

 ◯小島聖
 演出家の小山ゆうなさんとご一緒できること、パルコ劇場に立てることをとてもうれしく思います。2年前、小山さんの演出で『ビロクシー・ブルース』、3部作の2作目に関わりました。その時は単独の戯曲の中の主人公、ユージン、でしたが、ブライトンビーチ回顧録、今回の戯曲と読んでみると、私の中でユージンだけではなくそれぞれの登場人物の個性、置かれている状況、関係性、いろんなことが物語として豊かになりました。前回はユージンと外からの関わりを持ち、今回は家族としてユージンと内側で関わる。ブランチという女性が私の視点とユージンの視点といろんな角度からどんな女性として存在できるか、楽しみです。

 ◯浅野和之
 ニール・サイモンの作品に出演したのは、2002年の『おかしな2人』が最初でした。次は2020年の『23階の笑い』そして今回の『ブロードウェイ・バウンド』となります。どれもニューヨークを舞台にしています。ニール・サイモンと言うとコメディを思い出しますが、人生の苦い部分を扱った作品も結構あり、この作品もそうですが彼が描くと苦味だけでなく、ちょっと甘さと酸っぱさも感じる洒落た作品になっています。そしていつも感じるのは、ニューヨーカーである彼が描いた作品の中に居ると、そこに居る気分になって、何故かNYCに行きたくなるのは僕だけでしょうかね。

 PARCO PRODUCE 2025『ブロードウェイ・バウンド』東京公演は9月4日から9月28日までPARCO劇場にて、大阪公演は10月2日から10月13日までCOOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて上演予定!

 【物語】
 第二次世界大戦が終わって間もないニューヨーク・ブルックリン。
 いつかブロードウェイに出てコメディ作家になることを夢見ているユージンと兄のスタンリー。
 二人は、結婚生活に問題を抱える両親と祖父とともに暮らしている。
 ある日、スタンリーがラジオのコントの台本書きの仕事を持ち帰ってくる。
 両親のいさかいが聞こえてくる家で、徹夜で台本を書き上げた二人。
 いよいよそのコントがラジオで放送される日がやって来た・・・。