Prime Video『相葉さんの大冒険』 #1先行上映&トークイベントが7月18日に東京・江東区の夢の島熱帯植物館 映像ホールで開催。小野泰洋プロデューサーが登壇し、アイドルグループ『嵐』相葉雅紀の起用を決めた瞬間のことなどを明かした。
『相葉さんの大冒険』は、NHKの人気自然番組『ダーウィンが来た!』の制作陣が手掛けており、相葉が自ら体を張って日本各地の秘境へ大冒険するというもの。未知のもの、神秘的な光景に子供のように目を輝かせる好奇心おう盛でちょっぴり臆病なオトナ・相葉が向かうのは、青きサルがひそむ樹海、数多くのモンスターがうごめくジャングル、20年に一度の大異変が起こる山、サンゴ礁が作りだした奇跡の島……大自然への経験値を高め、大冒険の先に相葉が目指すのは「自然伝道師!?」ともなっている。
小野プロデューサーは、2023年放送の『陸・海・空4K中継 絶景ぜんぶ見せます!世界自然遺産屋久島』で相葉と一緒に仕事をした仲だそう。その屋久島を訪れたときに「感動してくれる気持ちを感じたんです」という。
その具体的な部分として、小野プロデューサーは「私達は普段自然番組をしているのでどうしても頭で知っちゃってるんで相葉さんほど敏感に感じなかったり、感じ方がなんか教科書言葉みたいな感じ方しちゃうんです。でも、相葉さんは違う反応をされたんです。その苔に水滴がついていて、苔のおかげで木が育つっていうのがあるんです。そこで相葉さんは水滴を『触っていいですか?』って聞かれて、触られた後に、『吹いてもいいですか?』って聞かれて、吹く人なかなかいないなと思ったんですが、吹いたんです。そうしたら吹いてもコケは落ちなかったんです」という相葉の行動だったという。
相葉としては「吹いても飛ばないのかなって思って。普通水滴って触ると潰れると思うんです。それが潰れなかったから、これ吹いても飛ばないのかなって思って吹いたのは覚えてます」という好奇心からだったそうだが、小野プロデューサーらとしては慣れていたはずの撮影内で思いもつかない行動に映り「私たちびっくりして、こんなところまで番組の中でやってなかったなっていうことに気が付いた。そこで、その日のメールして俺たち猛反省しなきゃいけないと連絡しました」と、相葉の持っている視点に感じ入ったと話していた。
また小野プロデューサーとしては撮影をするときに心がけていること3箇条を披露。
「1つ目は、まずその自分の観察したい、会いたい!会いたい!!と思った動物のことをよく知るってこと。たとえば、カワセミっていう綺麗な鳥がいますよね。あのコバルトブルーの羽を持っていて、オレンジ色のおなか。飛ぶととても綺麗ですけども、あの鳥を見たいなと思ったら、図鑑でもインターネットでも何でもいいから、とにかくカワセミってどんなところにいる鳥なんだろう?いつ頃出てくるんだろう?何を食べてるんだろう?どんなところに巣を作るんだろう?って考えていくと、だんだんいる場所がわかってきます。想像できるんです。カワセミっていうのは、土の壁の中に横の穴を掘って、そこに卵を産んでヒナを返すんですけども、だから土の壁があるところが、必要ですよね。それで、食べる物は魚。しかもそんな大きな鯉とかは食べられないから、小さな魚がいる場所。で、なおかつカワセミがどうやって餌を取るのかなって言ったら、待ち伏せして取ります。だからじーっと観察をしていてパッと取るから、じゃあ、待ち伏せできる場所がある、というふうに考えていくと、だんだん川があって、小さな魚がいて、水が飛び込めるような待ち伏せ場所があって、しかも近くに土の壁があるような場所、って言うと、ああ、あの公園のあの辺だったら行けるかなとか、あの川のあの辺だったら言えないかなって思うようになるから、まず相手をよく知るっていうこと
「2つ目は、相手の気持ちになって会いに行く。相手がこれ以上近づいたら嫌だなと思うようなことをしないとか、たとえばこんなことされたら困るなっていうようないる場所を荒らしてしまようなことをしないとか、できるだけそっとお邪魔させていただいて、そっと見る。っていうようなことを注意します」
「3つ目は、自分がそこの自然や環境の一部だと思って動く。極端なことを言うと野鳥の専門家の方から聞いた話なんですけども、鳥が逃げないようにするのは簡単だと。木に抱きついていればいいって言うんです。木に抱きついてると、鳥は人間を木だと思ってるから逃げない。だけど、そうすると写真は撮れないんです……っていうように、要するに自分もその場所にいて、その場の空気と一緒になって、できるだけ気配を殺して、この草や木と一緒にも今ここにいるんだよっていう気持ちになってくると、だんだん自分のね、オーラが消えていって、相手が気にしなくなる。その3つがとっても大事です」。
その3箇条とともに「相葉さんはその好奇心プラス冒険心というのを持ってるんです」と小野プロデューサー。「冒険心っていうのは決して危ないことをするってことではなくて、見たことのないことを見てみようと、どういうふうにチャレンジするとか、行ったことのないところにちょっと行ってみようかなと思って入ってみるとか、ここ登ってみようかなと思って登ってみるとかっていう、ちょっとした知らない世界に入っていこうっていう気持ちが背中を押してくれて、より自然を楽しく、学べたり、楽しく観察できたり、自然の中に入っていいなと思うようになります。それを証明してくれたのが、これから見ていただく相葉くんの番組で、観て頂ければ私が決して嘘はついてないぞっていうのが分かるかなと思います」と話していた。
そんな小野プロデューサーのコメントを表すように、1話の上映では、最初は親とおしゃべりしながら観ていた子どもたちも、相葉がコメツキガニを苦手そうにしながらも頑張るシーンでは、おしゃべりをやめてほほ笑みが漏れることも。また、相葉はトークショーが終わり記念撮影に入る直前にスタッフの椅子片付けを自然と手伝っており、起用の一端を窺わせるような姿を見せていた。
『相葉さんの大冒険』はPrime Videoにて8月2日より独占配信。
※イベント別記事
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取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ