ロックバンド『エレファントカシマシ』のボーカル・宮本浩次の新曲『I AM HERO』が10月31日に全国公開予定の映画『爆弾』(監督:永井聡/配給:ワーナー・ブラザース映画)の主題歌となったことが8月19日に発表となった。
作家・呉勝浩氏のベストセラー小説『爆弾』を映画化した作品。物語の幕開けは、酔った勢いで自販機と店員に暴行を働き、警察に連行された一人の謎の中年男。彼は自らを「スズキタゴサク」と名乗り、霊感が働くと称して都内に仕掛けられた爆弾の存在を予告!秋葉原での爆破を皮切りに、この後一時間おきに3回爆発すると予知していく。そして、刑事たちの問いかけをのらりくらりとかわしつつ、次第に爆弾に関する謎めいた“クイズ”を出し始めるのだった……彼は、いったい何者なのか?そして仕掛けられた“爆弾”の正体とは……。主演の山田裕貴は警視庁捜査一課でスズキタゴサクと真っ向から対峙する交渉人・類家役、爆弾捜索に奔走する交番勤務の巡査・倖田役を伊藤沙莉、スズキタゴサクの過去を追う所轄の刑事・等々力役を染谷将太、類家の上司として、同じくスズキタゴサクと交渉する清宮役を渡部篤郎が演じる。
『I AM HERO』は宮本が本作のために作詞・作曲。今回の発表にあわせリリックムービーも公開されており、映画の重要シーンのひとつ・取調室を舞台に、「俺の野望 俺の絶望 俺の明日 さあ行くぜ I AM HERO I AM HERO I AM HERO I AM HERO」という宮本の力強い歌声と響き渡る。
今回の発表にあわせ、宮本、山田、企画・プロデューサーを務めた岡田翔太氏からコメントが寄せられた。以下全文。
●宮本浩次
私はこの四月映画「爆弾」主題歌の件で永井聡監督とはじめてお会いしました。
私と対面して席についた監督は映画で描こうとしている核心の部分と主題歌が荷うべき役割について力強く話されました。
私は永井監督のこの映画に賭ける意気込みと熱い思い、そして曲に寄せる大きな期待にいささか圧倒されながら、同時に感動したことをよく覚えております。会談後私はとても清々しい気持ちで帰りの車に乗り込み、監督の話を改めて頭の中で反芻しながらはやくも車中で主題歌の大まかな構想を得ることに成功しました。
「爆弾」で描こうとしている大きなテーマの一つは「本当の自分の声」だと私は思います。
これこそ私たちが生きていく上で絶対に避けて通ることのできない恐ろしいテーマであり、永遠に未解決の問題でもある。
そういう私なりの解釈を全力でこの曲「I AM HERO」に私は込めました。
今はこの曲が映画「爆弾」を盛り上げる一助ともなりまた映画ともども愛される曲になりますように、そんな風に思っています。
最後に私に声をかけて下さった永井聡監督及びプロデューサー岡田翔太氏に心から感謝を申し上げます。
このような大きな舞台で思い切った曲に仕上げることができました。
本当にありがとう!
●山田裕貴
宮本さんが主題歌を担当されると伺った瞬間、直感的にタゴサクの顔が思い浮かびました。
ところが、実際に“I AM HERO”“I AM HERO”と繰り返される歌詞を耳にしたとき、
それはむしろ、自らを鼓舞しながら残酷で救いのない世界に立ち向かう類家の姿に重なって聞こえました。
くじけそうな瞬間、背中を押してくれる楽曲ですし、映画『爆弾』を、爆発させてくれる力強いメッセージが込められている主題歌になっています。
是非、映画と併せて楽しみにしていてください。
●岡田翔太プロデューサー
本作は「今まで見たことのない一本」を追求しており、音楽の面でも”衝撃”を与えてくれる一曲を模索していました。
宮本さんは私が子供の頃から大好きだったアーティストで、憧れの大人像でもあり、
そんな今の宮本さんが「爆弾」にどう向き合い何が生まれるのかに興味が湧き素直にお願いしました。
昨今耳にしたことが無いような熱量の一曲を頂けました。本当に感謝です。
■映画『爆弾』×「I AM HERO」リリックムービー
https://youtu.be/nz2SAmACBXk
※記事内画像は(C)呉勝浩/講談社 2025映画『爆弾』製作委員会