俳優・北川景子、森田望智が12月9日に東京・丸の内ピカデリーで映画『ナイトフラワー』(監督:内田英治/配給:松竹)公開御礼舞台あいさつに登壇した。
映画『ミッドナイトスワン』を手掛けた内田英治監督が原案・脚本を務めたオリジナルの最新作。借金取りに追われながら東京へ逃げてきた母親・永島夏希(北川)が、2人の子供の夢を叶えるためにドラッグの売人になることを決意し、危険な世界へと足を踏み入れていく衝撃のヒューマン・サスペンス。北川演じる夏希のボディガードの格闘家・芳井多摩恵役を森田。多摩恵の幼なじみで、密かに思いを寄せる池田海(イケダカイ)役をアイドルグループ『Snow Man』佐久間大介。街の麻薬密売の元締めで、北川演じる永島夏希と取引をするサトウ役をバンド『SUPER BEAVER』の渋谷龍太が演じる。
上映後に2人が客席の間を拍手に包まれて登壇。北川は公開して10日経ったが「公開までの道のりが長くて、初日を迎えたときにホッとしたんです。だから、まだ10日しか経ってないんだという気持ちです」と、心境を。
さらに、北川は「ママ友とかに『送迎で会ってたけど、送迎後にこれ撮ってたの!?』『こんな大変なことにってたんだね』と言ってくれることもあります。みなさん考察がすごくて、ハッピーと言っている人が半分、やっぱりかと言っている方が半分で。熱い連絡が来ています」とのことだった。
森田は「公開して初めて作品になると思っていますので、完成したんだなと。自分の子供が飛び立ったというか、大きく広がっている感じがして嬉しいです!」と話すとともに、本日のイベントは2人ということで、「いつも“イエーイ!”みたいな人たちがいるのですがきょうは2人なので、静かめになると思います」と、佐久間や渋谷らの登壇がないことにちょっぴり寂しそうな様子も。
先日、第50回報知映画賞で本作での演技が高く評価された北川が主演女優賞、森田が助演女優賞とダブル受賞したことが報じられた。この話題に、北川は、「自分の受賞が数日信じられなくて実感がなかったんです」と告白。しかし、「森田さんが助演女優賞と聞いたときに泣いちゃって」といい、撮影中も森田のクランクアップに北川はなぜか涙したというエピソードも添えていた。
森田はといえば「2人で同じ賞を頂けるのが嬉しくて!」と声を弾ませつつ「撮影中に2人で『賞とか欲しいよね』って冗談で話していたんです」というだけに喜びひとしおといった様子。すると北川は「(森田演じる)多摩恵は絶対(賞を)獲るでしょうと思っていたので」とどこか確信があったというと温かな拍手が場内を包んだ。
こうした受賞に内田組の反応として、北川は森田が2027年前期の朝の連続テレビ小説『巡るスワン』のヒロインに抜てきとなったときのことへ「歓喜していて。さっくん(佐久間の愛称)が1番連絡早くて、私とさっくんが早かったですね。その後の報知に沸いて。こういう作品だけど、仲いいなって」とのこと。
そこからこの場にいない佐久間、渋谷、内田監督の話題となり、本日佐久間と内田監督が土屋太鳳主演の映画『マッチング TRUE LOVE』で再びタッグを組むことが発表されたが、北川はこちらも「楽しみにしています」といい森田は、「内田さんにすごくお世話になっていて、面と向かって普段言えてないんですけど、芝居の壁にぶち当たっていて、これが最後だと思っていたときに出会ったのが内田さんなんです。真っ先に私のことを信じてくださって。こういうお芝居のお仕事をもらえているのも内田さんのおかげなんです。恥ずかしいから普段はあれですけど、お世話になっています!」と、祝福していた。
ほかにも2人またもし共演するとしたらどんな作品がいい?と質問が。北川は「コメディーで楽しいやつがいいです!ずっと2人が笑っているような感じで、私が“今度は守る!”“さわるな!”みたいな感じで、笑って泣けて痛快な作品をお待ちしています(笑)」と、想像を膨らませる。
一方の森田は「サイコスリラーとかどうですか?」と北川とは真反対そうなものを放り込んでくる。しかし、配役として「景子さんはお化け役で私は追いかけられる役。景子さんの狂気を観てみたいなって」というと北川は「私ずっと追いかけ続ける!お化け役はやったことないからいいかも」と、ノリノリで、森田も映画『シャイニング』みたいなビジュアル撮影もしてほしいとリクエストして盛り上がっていた。
映画『ナイトフラワー』は公開中!
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ





