俳優・松岡昌宏が5月14日より上演予定の舞台『はがきの王様』(脚本・演出:金沢知樹)を主演することを発表。あわせて共演に、俳優・黒谷友香、渡部秀、アイドルグループ『日向坂46』松田好花、渡辺裕太、お笑いコンビ『かもめんたる』槙尾ユウスケ、栗原萌実、高乃麗、ピエール瀧がキャスティングされていることも明かされた。
本作は、お笑い芸人としてデビューし、その後ラジオ・テレビ番組の構成作家などを経て、映画「サバカンSABAKAN」の監督やドラマ「半沢直樹」、「サンクチュアリ‐聖域‐」などの脚本を手掛ける金沢知樹氏の原点となる青年期の“深夜ラジオ”の体験がベース。ある男の再生と勇気をつづった作品。舞台上演に先駆け、物語の前日譚となるラジオドラマもニッポン放送でオンエアするマルチ・プラットホームプロジェクトとなっていることも特徴だ。
今回の発表にあわせ、キャスト陣からコメントが寄せられた。
■松岡昌宏/田中浩司(44)=主人公・元ハガキ職人
僕は生粋のラジオっ子。ずっとラジオ、それこそ「オールナイトニッポン」を聴いて育ちました。
番組にも携わらせていただきましたが、やはりラジオへの思いは子供の頃から変わりません。
このお話をいただいた時、ラジオの世界を舞台で作ることに、まず興味が沸きました。
“はがき”からメールへと時代は変わりましたが、令和の時代にこの作品を通じて、ラジオならではの良さを伝えられたらいいなと思います。長くこの仕事をやっていると、「初めて」に触れる機会が少なくなってくるんですが、今作ではいつか立ちたいと思っていた本多劇場。共演したいと思っていた皆様。そうした「初めて」を素直に楽しみたいと思います。
■黒谷友香/嬉里弥生(44)=浩司の幼馴染で初恋の同級生
読み終えた時の、胸が熱くなる様なこの気持ちを是非、舞台で皆様にお届けしたいと率直に思いました。ラジオは中学生時代、毎日のように夜の人気番組を聴いていました。まだメールもない、まさに舞台と同じくはがきの時代。顔は見えないけれど、時代の勢いなのか、番組を聴いてるであろうリスナー達が確実にその場に集っている熱量は毎晩感じていました。それは青春の1ページでもあります。『はがきの王様』良い舞台を創っていけたらと思っております。よろしくお願いいたします。
■渡部秀/高校時代の田中浩司(17)
初めてラジオと触れ合ったのは中学一年生のテスト勉強中でした。
CDプレイヤー目当てで、何気なく親に買ってもらったラジカセを繋いで聞いた声だけのエンタメに衝撃を受けました。
気づけば友達を巻き込んで番組の感想を言い合うようになっていました。
この作品を通して、そんな青春の輝かしい思い出を表現していきたいです。
皆様、劇場でお待ちしております。
■松田好花/高校時代の嬉里弥生(17)
主人公・田中浩司の幼馴染、嬉里弥生の高校生時代を演じさせていただきます、松田好花です。
私自身約7年ぶりの舞台となるのですが、そんな久々の機会に大好きなラジオが題材となったこの舞台に携わらせていただけること、ご縁を感じ、とても光栄に思います!
私自身ニッポン放送でパーソナリティをさせていただいており、ハガキ職人の皆さんには日々お世話になっているので、それがどのように舞台上で繰り広げられるのかとても楽しみです!
そして、今回ご一緒させていただくキャストの皆様、スタッフの皆様から沢山のことを学び吸収して、よりよいものをお届けできるよう精一杯精進してまいりたいと思います。よろしくお願いいたします!
■渡辺裕太/鈴木シャーク(35)=人気漫画家のハガキ職人
今回は名だたる方々と一緒に舞台を作っていけることへの喜びとワクワクを感じています!
僕自身ラジオ番組に携わらせて頂いた経験はありますが、その時に知ったことは、テレビだと見ている方に対して“皆さん”と言いますが、ラジオだと“あなた”って言い方をするそうです。
ラジオはそこで聴いている“あなた”に向けて一対一で番組を進行するのが大切だそうです。
舞台でも目の前の人との対話を大切に丁寧に舞台を作っていきたいと思います!
■槙尾ユウスケ/五所川原剛(45)=楢崎幸之助の番組担当作家
金沢さんの作品は毎回すごく笑えて面白いので、今回の舞台もとても楽しみです。しかも金沢さんが自ら演出もされるということで、稽古もワクワクです。僕も中学時代はニッポン放送の深夜ラジオを聴いて、元気をもらいながら受験勉強を頑張っていたので、このような作品に参加できるのはすごく嬉しいです。出演者の方々も錚々たる顔ぶれで、皆さんから色々と吸収して勉強させていただきたいと思います!
■栗原萌実/東 七音(22)=女子大生のハガキ職人
これまで多くの作品に携わってこられた皆さんと今作でご一緒できること、心から嬉しく思っています。
東七音がはがきを通して、誰かと静かにつながっていく姿や、内側に溜まった感情を辿りながら、七音の想いに少しずつ近づいていけたらと思います。
舞台ならではの空気と共に、七音がどんな時間を生きるのかぜひ見届けていただけたら嬉しいです。
■高乃麗/田中良子(48/75)=浩司の母
金沢知樹さんとは「朗読劇タチヨミ」で知り合った。
これは声優の松野太紀さんが2013年に立ち上げた企画で、オムニバスを日替りキャストでやるというもの。
金沢さんは脚本家の一人として初演から名を連ねていた。稽古が終わると近くの居酒屋でよく飲んだ。とにかく楽しかった思い出しかない。
そんな松野さんが一昨年突然この世を去った。2013年から続いた「タチヨミ」も去年幕を閉じた。
金沢さんからオファーの電話をもらったのはそんな時だった。
久しぶりに聞く金沢さんの声。私には天国の松野くんからの「はがき」のように思えた。
がんばります。
■ピエール瀧/楢崎幸之助(60)=伝説のパーソナリティ
ラジオ番組にとって“ハガキ職人”というのは、リスナーというより番組スタッフに近しいものだと僕は思っています。番組を作る上で欠かせない。脚本・演出で、旧知の金沢知樹さんの体験をもとに、“ハガキ職人”にスポットを当てる作品と伺い、興味深いと思って出演をお受けしました。
大人になっていろいろな経験をする中で、ふとしたきっかけから「自分らしさ」を取り戻す瞬間があると思うんです。「そういえば子供の頃、こんなことをしていたな」と思い出すきっかけとなる出来事が、この作品では「ラジオ」に焦点をあてて描かれるので、観に来てくださる皆さんに、この物語を通して「自分を取り戻すきっかけ」を見つけてもらえたらうれしいです。
■脚本・演出:金沢知樹
ぼく自身、学生時代にオールナイトニッポンにはがきを送っていました。
ビートたけしさん、とんねるずさん、鴻上尚史さん、デーモン閣下。
ただ「笑ってもらいたい」という一心で、はがきに向かっていた時間。
まぁほぼ採用されたことはないのですが。
一流のハガキ職人の方に比べると、僕には才能がありませんでした。
今でも、あの職人の方に頭が上がりません。
今回この作品に向き合うにあたって、当時の気持ちを思い返しながら、もう一度“書くことの原点”に立ち返りながら脚本に取り組んでいます。
そして、松岡昌宏さん、ピエール瀧さんという、圧倒的な存在感と表現力を持つお二人とご一緒できることを、心から光栄に思っています。
そしてご出演いただける皆さん、ラジオへの想いがとても熱い方々ばかりです。
―――たまりません。
はがきを書いていた、あの頃のように
誠実にバカらしく 言葉を積み重ねていきたいと思います。
見ていただける皆さんに少しでも、笑っていただけるように―――
以上
舞台『はがきの王様』東京公演は5月14から5月24日まで本多劇場にて、大阪公演は5月28日から5月30日まで森ノ宮ピロティホールにて上演予定!
■STORY
昭和61年、長崎で決して裕福でない家庭で暮らす高校2年生の主人公・浩司は、母からプレゼントされたラジカセをきっかけに深夜ラジオにのめり込む。リスナーでは飽き足らずはがきを送り続け、ついには番組でも常連のハガキ職人となるまでに上りつめたが、大学、社会人となりいつのまにかラジオからは遠のいていた。
40代半ばとなり、外資系企業のエリート幹部になっていた浩司は仕事でつまずき退社する羽目に。妻も子も家を出てしまい、順風だったはずの人生が転落していく。
すべてを失いふと訪れた実家で見つけたのは、あの頃熱中していた古いラジカセだった。電源を入れチューニングして聴こえてきたのは、なんと当時熱狂していたあのパーソナリティ・楢崎のしゃがれ声だった。「まだ、続いてたんだ・・・」久しく耳にする声に高揚するも、楢崎は来年番組を引退するという。
何かに駆られるように筆をとり、番組宛にはがきを送る浩司。ここから、再びあの熱情の日々が始まるきっかけになろうとは知らずに・・・


