漫画家・ゆうきまさみ氏が5月15日に東京・新宿ピカデリーで『機動警察パトレイバー EZY File 1』(監督:出渕裕/配給:松竹ODS事業室)公開初日舞台あいさつに脚本・シリーズ構成を担当した伊藤和典氏、出渕裕監督、エンディング曲『バトン』を歌った歌手・永井真里子とともに登壇した。
人気の『機動警察パトレイバー』シリーズ新作。1990年代末にテクノロジーの急速な発展により生まれた汎用人間型作業機械、通称レイバー。しかし、それによりレイバー犯罪も社会的脅威となり警視庁は本庁警備部内に特殊車両二課を創設。通称、特車二課パトロールレイバー中隊「パトレイバー」の誕生である。そこから時は流れ労働人口減少の一途を辿る2030年代の日本を舞台に、AI技術による自動化が進んだ末、社会基盤を支える一部として定着。人が搭乗するスタンドアローン型の〈レイバー〉は、自立型ロボットへの代替が進み、もはや時代遅れとなりつつあった……という時代を背景に特車二課の面々の活躍が描かれる。File1の本作では『トレンドは#第ニ小隊』『閑中妄あり』『ホンモノが一番』の3作が上映される。
『パトレイバー』といえばゆうき氏、出渕監督、伊藤氏、高田明美氏、押井守監督の5人によるクリエイターユニット『ヘッドギア』(HEADGEAR)が生み出した作品として知られている。かつて漫画版を連載し人気を博したゆうき氏は、本作ではキャラクター原案を担当しており、「今回はほとんどキャラクター原案ですが、僕の漫画に出てくるキャラクターが出ていますので数えて楽しんでもらえれば」と、アピールした。
新たなパトレイバーを作るを聞いたときにゆうき氏は、「最初のOVAから2OVAシリーズ、劇場版まで作ったので、もう作れないよねと思っていた一番は僕なんです。そうしたら伊藤さんが作れるよって」と言われたそうで、伊藤氏は「虚勢張ってました」と苦笑い。それでも伊藤氏のその虚勢が「じゃあ作りましょうかという感じで、今日を迎えて、感慨深いものがあります」とゆうき氏。
ゆうき氏の漫画作品から「僕のキャラクターを基本に行くと監督から言われていまして。サブキャラからモブまで、僕の漫画からとってきています」と、裏話を。
このことに出渕監督は、「ゆうきさんの漫画に親しんでいる方なら、どこどこに出てきたキャラクターだ!ってなると思います」と言いつつ、「ゆうきさんにモブキャラから何から描いてもらうのは物理的に難しいから、準レギュラーまではやってもらって、『究極超人あ~る』から『新九郎、奔る!』までスター名鑑みたいなもんだと。そこから設定制作のスタッフに選んでもらったキャラクターを、オーディションに出てきたアクターみたいに選んで」と、キャラクター登場の経緯も話していた。
ほかにも、押井守監督が『パトレイバー』シリーズのジャンルはロボットものではなく、「日常系」ととらえていることが出渕監督から明かされると伊藤氏は「日常ものだと思って作ってます」といい、ゆうき氏は「ロボットものと思うと欠陥の多い作品なんですよね」と表現。すると出渕監督は「ガンダムとは違うのだよ、ガンダムとは」と言い出し、場内を沸かせていた。
そしてゆうき氏から「フィルムづくりにはあまりかかわっていなかったので、横目で見ていましたが、できあがったものを観てみたらパトレイバー帰ってきたなーって気持ちになりました。みなさんも楽しんで頂けたようで本当によかったなと思いました」と、胸をなでおろす様子を見せていた。
イベント後半に永井も参加し、永井の楽曲の配信ジャケットをゆうき氏が担当していることもあり「僕は信じられない思いです。嬉しい驚き」と言いつつ、永井の同席に照れているのか、永井の方は向かずに話していた。
『機動警察パトレイバー EZY』File 1は公開中でFile2は2026年8月14日よりFile3は2027年3月に公開予定!
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ






