『新しい地図』香取慎吾主演で俳優・赤楚衛二共演し9月6日午後10時より放送・配信を予定している『連続ドラマW 東野圭吾「虚ろな十字架」』(WOWOW)。本作のメインキャストとして俳優・鈴木杏、蓮佛美沙子、宇崎竜童、ピエール瀧が出演していることが7月26日に発表となった。
作家・東野圭吾氏が2014年に世に送り出し、これまでに発行部数約76万部を誇るベストセラー小説『虚ろな十字架』(光文社)が原作。「少年法」の矛盾に鋭く切り込んだ作品『さまよう刃』から10年の時を経て、東野氏が「死刑制度」という普遍的な社会テーマに真正面から挑んだ渾身の社会派サスペンス。香取は11年前に起こった人生を揺るがす“ある事件”を機に、孤独と虚しさを抱えて日々を過ごす主人公・中原道正(なかはら・みちまさ)を演じる。“加害者家族”として主人公と対峙していくキーパーソン・仁科史也(にしな・ふみや)役には赤楚衛二がキャスティングされている。メガホンは瀬々敬久監督がとる。
今回出演が追加発表されたキャスト陣の役柄も公開。
鈴木杏が演じるのは、香取演じる主人公・道正の元妻・浜岡小夜子(はまおか・さよこ)役。広告代理店に勤務していた道正と仕事を通して出会い、結婚した仲の良い夫婦だったが、11年前に起こったある衝撃的な事件を機に関係性が一変し、離婚。以来2人は一度も顔を合わせていなかったが、ある日小夜子が路上で身勝手な犯人に殺されたことで、変わり果てた姿となって再会を果たす。そして中原は、小夜子の不審な死の真相を調べるうちに、中原との離婚後、強いジャーナリズム精神を掲げたライターとして精力的に活動していた小夜子の顔を知ることに。その先で中原を待っていたのは、ある驚くべき真実で……。
赤楚演じる本作のキーパーソン、史也の妻・仁科花恵(にしな・はなえ)役に蓮佛美沙子。小児科医として忙しく働く史也を献身的に支える良き妻であり、史也との間の幼い息子にとっての良き母でもあるが、史也の実家からは“ある疑惑”をかけられているという役どころ。ある日、実の父が金目当てで小夜子を殺害したことで、幸せな暮らしから一転、加害者家族として史也と共に追い詰められていく。
中原の伯父・竹井(たけい)を宇崎竜童。WOWOW連続ドラマへの出演は本作が初となる。竹井は、11年前の“ある事件”以来前を向けずにいる中原にそっと寄り添い、中原のつらい経験が役に立つと考えて、自身が経営するペットの葬儀会社を引き継がせた愛情深い人物。孤独な中原の唯一の理解者ともいえる存在だ。
ピエール瀧は、中原の元妻・小夜子の殺害犯・町村作造(まちむら・さくぞう)役。11年前の事件以来、日々を無為に生きていた中原に、「死刑制度の是非」「本当の償いとは何か?」という答えのない問いと向き合うきっかけを与える、物語の超重要人物。花恵とは疎遠ながらも、義理の息子である史也からの援助に頼って生活する町村は、ある日金目当てで偶然通りがかった小夜子を殺害するが、その犯行には不自然な点が多い……。
今回の解禁にあわせてキャスト陣出演の特報映像も公開。「人を殺した人間に、罪を償うことはできるのか?」という中原の問いかけをきっかけに、“加害者遺族”“被害者家族”それぞれの立場から、登場人物たちの感情が激しくぶつかり合うものとなっている。
また、今回の追加出演者からコメントも寄せられた。以下全文。
●浜岡小夜子役 鈴木杏 コメント
まだ自分の中で言語化が追いついていないほど、濃厚な撮影期間でした。それぐらい小夜子さんにとって「ある事件」は過酷な境遇です。私は自分のつたない想像力をフル稼働していましたが、それでも本当に彼女に寄り添えていたのかは分かりません。ただただ全身全霊で向き合いました。その時に救いだったのが、瀬々監督の(大きな声の)「オッケー!」と、わずかに余裕があった時、香取さんとアートの話ができたこと、そして素晴らしくプロフェッショナルなスタッフの皆さんのまなざしでした。100人の方が見てくださったら、100通りの感じ方がある作品だと思います。善悪では語りきれない、「命」の物語。受け取っていただけたら、幸いです。よろしくお願いします。
●仁科花恵役 蓮佛美沙子 コメント
この社会には、どうあがいても晴れない思いを抱えて生きている人がいます。
罪を罪と思わず、罰を罰と思わず、生きている人もいます。
被害者と、加害者。それぞれにとって、何が本当の“償い”になるのか。
撮影を思い返すと、ずっと誰かの心の痛みに触れていた気がして、私はいまだに香取さん演じる中原さんに初めて対峙した時の、目の奥の深い悲しみが忘れられません。
エゴや思想が絡まり、悲劇が悲劇を呼ぶ“人間の不完全さ”を、味わってもらえればと思います。
●竹井役 宇崎竜童 コメント
原作、監督、主演、三拍子そろった作品への出演依頼、二つ返事でお引き受けしました。
中原を気遣う竹井の温かい愛情の深さを、短いシーンの中でどう表現すれば良いか一瞬考えさせられましたが、監督の指示を受け素直に応じられるよう、フラットな気持ちで現場に立てることを第一に、作り込まず緊張しないで落ち着いていこうと臨みました。
シーン中、香取くんとは面と向かってのやり取りはありませんでしたが、背中に感じる香取君のオーラが私をリラックスさせてくれました。待機中に香取くんとお話しできたことで、中原と竹井の距離が近づき、役柄に反映されたのかも知れないと感じています。
たくさんの皆さんにご覧いただききたい心揺さぶるドラマです。
●町村作造役 ピエール瀧 コメント
今回初めて瀬々監督の作品に参加させていただきました。
倫理観と精神をえぐられ、さらに原色の深淵を剥き出しにされるような重いテーマのドラマですが、それでも飄々と現場の撮影を進行されていく監督の胆力の強い立回りに感銘を受けました。
久しぶりに再会できた香取くんとの共演も感慨深いものがあり、心に残る作品となりました。
■連続ドラマW 東野圭吾「虚ろな十字架」30秒特報映YouTube
https://youtu.be/BahlJ_KgGGY


