岡山天音 映画「テロルンとルンルン」は自分と他人を「違う角度で考えるきっかけになった」!小野莉奈“地元”吉祥寺へ錦を飾る舞台挨拶に

岡山天音 映画「テロルンとルンルン」は自分と他人を「違う角度で考えるきっかけになった」!小野莉奈“地元”吉祥寺へ錦を飾る舞台挨拶に3

 俳優・岡山天音(26)、女優・小野莉奈(20)が21日、東京・アップリンク吉祥寺でW主演映画『テロルンとルンルン』(監督:宮川博至/配給:SPOTTED PRODUCTIONS)初日舞台あいさつをリモート参加した宮川監督とともに開いた。

 広島が舞台。聴覚に障害を持つ高校生・瑠海(小野)がある日、実家のガレージに引きこもっている青年・類と出会う。瑠海は学校でイジメに遭い、類は過去に父親が起こした事件がきっかけで引きこもりとなっていたが、お互い社会から孤立した2人は窓越しで交流を深めていく。しかし、そんな2人の仲を引き裂くような試練が襲い……。

 岡山は「こういった場所に出てくるのは久しぶりです。よろしくお願いします」と、新型コロナウイルスでの自粛期間を経て晴れの舞台あいさつへの心情を語れば、小野は「吉祥寺が地元でこの舞台あいさつが楽しみでした」と、故郷に錦を飾ったと笑みを浮かべる。

 台本を読んだときのことへ、岡山は、「2人とも歪んだ時間を過ごしていると思ったんですけど、台本自体ストレートなシナリオで美しいお話だなというのが最初の印象です。惚れ惚れしました」と、魅了されたと語る。

 一方の小野は、「最初、瑠海のセリフを探したんですけど、それがなくて、表情で芝居をしないといけないなと思って。最後のありがとうというセリフしかなくて、そのセリフをどういうふうに表現しようとか、どう言おうとかそれまでにどうやっていてという気持ちとかを分かるように自分でどう表現しようとかを模索した記憶がありますね」と、流れを考えながらだったそうだ。

 演じる上で気をつけたことへ岡山は、「撮影期間中、類は実質、部屋に閉じこもっていたのですが、僕自身は毎日外に出てお仕事に通っていたんです。そういう中でどう考えて過ごしているのかなというのはギャップを埋める上でそうなんですけど、自分の部屋に閉じこもって何年も外に出てないとなると、外界から受け取った情報がどう響くのかなとか、印象外の役作りをしていました」と、引きこもりという設定を広げて役を練っていた様子を伺わせた。

 小野は「あんまり感情とか表情を作らないで自然なお芝居をするように心がけたかなと思いますね。瑠海はそんなに人前で飾る子じゃないし、心はそうではないのかなと思って。現場で感じた気持ちとかをそのまま表現して、あまりここで笑うとかそういう計画みたいなものは立てず表現したかなと思います」と、プランを語った。

 そんな2人の印象について宮川監督は「岡山天音くんは魅力だらけだからなぁ(笑)。テストでやってくれた演技がすごくて見入ってました。カットをかけるのも忘れるくらいでした。小野莉奈ちゃんもオン・オフがすごくて、カメラがあるとすごいんですけど、カメラがないと、寝てるか食べてるかで」と、チャーミングな一面を披露していた。

 そして岡山から「最近みなさまもそうだと思うのですが、ある種、特別な時間を過ごされたと思いますけど、こんなに他人と会わずに過ごすということがないくらい1人ぼっちで過ごしていて、そんなタイミングで公開になりました。みなさんに観てもらって、他人の存在について僕自身も考えたんですけど、他人が、自分へどういう価値をもたらしてくれていたのかをあらためて考えると言いますか、違う角度で考えるきっかけになったと思います」と、メッセージを寄せていた。

 映画『テロルンとルンルン』はアップリンク吉祥寺ほかで公開中!

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