山﨑賢人久々の純愛映画に「照れちゃいました」とはにかむ！役者としての信念は「OKが出るまで諦めない」など映画「夏への扉」完成報告イベント清原果耶、藤木直人らと開催

　俳優・山﨑賢人が13日、東京・千代田区のイイノホールで主演映画『夏への扉―キミのいる未来へ―』（監督：三木孝浩／配給：東宝＝アニプレックス）完成報告会イベントを清原果耶、藤木直人、三木孝浩監督とともに開いた。

　SF作家ロバート・A・ハインライン氏が1956年にアメリカで発表した作品が原作。舞台を日本に再構築し、1995年から2025年へ時間を超え、人生のすべてを奪われたロボット科学者が未来を取り戻す冒険物語となる。山﨑は変えられた運命に立ち向かう孤独な科学者・高倉宗一郎（たかくらそういちろう）役を、孤独に生きてきた宗一郎が家族のように大切に想う恩人の娘・璃子役を清原が演じる。

　山﨑は、「この作品はタイトルだけ聞くとどんな物語か分からないかなと思いますけどSFものです。1995年と2025年のまたいでいて、友情やバディものでもあります。きょうは魅力をお伝えできれば」と、意気込む。

　出演の話を聞いたときに、山﨑は「『夏への扉』というタイトルを聞いたときに、どういうこと！？と思ったんです。季節に扉があるの？というところから入りました。そこでSFだと聞いてSFが好きというのもありましたのですごく楽しみにしていて」と、気持ちができていったそう。

　さらに、「このタイトルが好きで、冬に“夏への扉”を探すというのは逆境でも進み続ける素敵な意味があるなと思って。宗一郎のセリフもありますけど、まさにそうというか。自分もそういう気持ちをなんか共感できるので、すごく好きなタイトルですね」と、お気に入りのものになったそうだ。

　2011年公開の橋本愛とW主演した山﨑にとってデビュー映画『管制塔』以来の三木監督とのタッグということで、「三木さんとご一緒できるというのと信頼しているチームのみなさんと作れるということでワクワクできる要素があって」と、胸を躍らせたというと、実は清原も同じくデビュー作が三木監督だったとシンパシーを感じていると乗ってくることも。そんななか三木監督は、「久しぶりに賢人くんと会ったんですけど役者としてたくましくなっていました。それでも、いい意味でのピュアさを失わない、スレていない感じが宗一郎にすごいぴったりだと思って演じてもらいました」と、キャスティングについて明かした。

　一方、2025年で宗一郎とバディとなるロボットを演じることとなった藤木は、ロボットという設定に「1回お断りしました」と明かして3人を驚かせつつ、「賢人くんと以前連ドラでご一緒させて頂いて、バディと聞いたので」と、山﨑と組むことを楽しみに話を受けたそうだ。

　時を超えた純愛を描いている作品ということへの感想を尋ねると、山﨑は「照れちゃいました」とはにかみつつ、その理由へ、「僕、久々に純愛でピュアな恋愛をやらせて頂いてやってるときもそうだったんですけど、ちょっと恥ずかしかったと言うか（苦笑）。ピュアな恋愛ものはやってきたはずなんですが、いい意味で恥ずかしくて。久々の感覚ですし、純愛の要素もあるので家族としての愛と、恋人としての愛というのがいろいろあると思うんですけど、どんな形でもある愛が続いていくというのが素敵だなというのを感じましたね」と感想を寄せた。

　ちなみに、本作猫も登場するそうなのだが、山﨑はこの話題の際に、「現場に猫がいるだけですごく癒やされるんです。すごく朗らかになるし」と、相好を崩す。さらにその猫の演技待ちでスタッフ・キャストともに一体となったそうで、山﨑は、「自分のお芝居より猫が来るようにしたりするんですけど、来たら演技に切り替えるので、われながら器用なことをやっているなと思いました」と、自身の新たな一面を見たそうだ。

　作品にちなんで諦めないと決めていることはという問いかけも。山﨑は「どんな状況でも、OKがでるまで諦めないと思っています。自分が100％の演技をしたあとでもNGなら、総合芸術なのでOKが出るまで諦めないというのは信念に持っています」と、役者としての心情を語っていた。

　そして山﨑から、「この作品はいろんな愛が詰まっていますし、監督とも最初にレトロでチャーミングな、みんなに愛されるような作品になったらいいねと話していて、そんな映画になっていると思いますので、良い扉をあけて公開を楽しみにしていて頂ければ」と、メッセージを寄せていた。

　映画『夏への扉―キミのいる未来へ―』は後日公開予定！