松山ケンイチ ニコ生きっかけで「面白い男になりたくて」と匿名で始めたこととは?東出昌大 自身の演じた役は「これはこれっしょという思考の持ち主なんだろうな」と分析も

松山ケンイチ「面白い男になりたくて」と匿名で始めたこととは?東出昌大 自身の演じた役は「これはこれっしょという思考の持ち主なんだろうな」と分析も4

 俳優・松山ケンイチ(36)、木村文乃(33)、東出昌大(33)、柄本時生(31)が17日、東京・神楽座で映画『BLUE/ブルー』(監督:吉田恵輔/配給:ファントム・フィルム)完成報告会を吉田監督とともに開いた。

 吉田監督オリジナル脚本による、ボクシングに打ち込む熱い男たちを描いた作品。挑戦者を象徴する“ブルーコーナー”で戦い続ける者たちを切り取っており、すべてを懸けてボクシングに挑んでも、成功は約束されていない、しかし、それでも前に進む姿を描いている。

 松山は本作へ「みなさまは、ボクシング作品というと、再起をかけてという感じの作品を思い浮かべるかもしれませんが、再起しません」といきなりネタバレ。しかし、本作の魅力は勝ち負けにあるわけではないようで、「ずっと負け続けているボクサーですけど2勝13敗のボクサーで、逆に負け続けたからこそ得られたものがあるキャラクターです。人に対してものすごく包容力があるというか優しさを感じると思います」と、伝わるものがあるという。

 東出は後楽園ホールでの撮影を振り返り、「後楽園の撮影の日は、自分たちの日だと思っていました」というほどだったそうで、「僕はタイトル目前のボクサーという役だったんですが、見劣りしないように鍛えていました」と、力を入れたそうだ。

 吉田監督は実は中学時代からボクシングをしておりプロにこそならなかったが5つのジムを渡り歩いているそうで、「いままで出会った人へのラブレター」と熱い気持ちで臨んだそう。そんなボクシングに詳しい吉田監督に対して松山は「ボクサーというのを俳優がやるのはものすごく難しいことだと思うんです。試合はTVでも観てらっしゃいますから、嘘かどうかはわかると思うんです。それで、監督の演出の準備に耐えられるような準備は長いことをしていたと思います」と、しみじみ。

 さらに役作りへ松山は「的確なアドバイスを頂いたりとか2年練習しました。それは、撮影スケジュールが延びて結果2年だったんですけど、一応選手でもあるんですけどトレーナーという役なんです。ジムの雰囲気を作る主みたいな感じを習得するには2年は必要な時間でしたね」と、逆に延びたからこそ完成度もあがったそうだ。

 劇中では、松山演じている役は木村演じるヒロインに恋しているが、東出演じるキャラクターと婚約しているという複雑な関係にもなっている。そんな役の心情を東出は「鈍感なんです。(松山の役の)気持ちには気づいているんですけど、それはそれ、これはこれっしょという思考の持ち主なんだろうなと思いながら演じていました」と、分析。そんな状況へ松山は自身の役へ、「強さというの弱さというのはごちゃまぜになているんだと思いますね。この作品はどっちにも見えるということがあって、観ている人によって変わるのではないかと思います」と、考えを披露していた。

 さらに、柄本との共演が多く気心がしれリラックスして現場に入ったという松山だったが本作では「とんでもないところから球が来て(笑)。衝撃なところもあった」と伝えると、柄本は「本当ですか!?」と、驚いていた。

 ほかにも、作品にかけて、最近挑戦していることはという質問が。これに松山は「スマホのアプリで大喜利のようなことをするアプリがあってそれでボケてます。面白い男になりたくて」といい「恥ずかしいじゃん」ということから匿名で参加しているそうだが、始めるきっかけへは、「ニコ生の動画でもコメントが来るじゃないですか、こっちがお題を出したらその1秒後には面白い言葉が並んでくるんです。自分もあれになりたいと思って」という気持ちがあったそうだ。

 最後に松山は再び自身が演じた役ヘ「いろんな熱さがあると思いますが、静かな熱さだなと思いました。それは新鮮だなと思いましたし、女性の方もいろんな意味で共感できるんじゃないかなと思いました」と、メッセージを寄せていた。

 映画『BLUE/ブルー』は4月9日より新宿バルト9ほか、全国ロードショー予定!

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とんでもない玉が投げられたとも

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