佐藤健 思いあふれる映画「るろうに剣心」10thアニバーサリーイベント!小学生からの質問に具体的に返答でドリフトは無理でも「壁走りならできる」

佐藤健 緋村剣心への思いあふれる映画「るろうに剣心」10thアニバーサリーイベント!小学生からの質問に具体的に返答でドリフトは無理でも「壁走りならできる」4

 俳優・佐藤健、有村架純、江口洋介が映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』(監督:大友啓史/配給:ワーナー・ブラザース映画)10thアニバーサリーイベントを大友監督とともに開いた。

 『るろうに剣心 最終章 The Beginning』で描かれるのは、動乱の幕末。緋村剣心が、倒幕派・長州藩のリーダー桂小五郎のもと暗殺者として暗躍し、血も涙もない最強の人斬り・緋村抜刀斎と恐れられていた時代が舞台。これまでのシリーズの“流浪人”である剣心の優しいイメージとは違った、剣心の原点を描いている。有村は、斬殺されるという運命を辿る雪代巴役を、江口は新選組の斎藤一役を演じる。

 現在公開中の映画『るろうに剣心 最終章 The Final』、さらに6月4日より公開予定の本作への思いを4人で明かすというイベント。この日の模様はYouTube、LINE、Twitter、Instagramの各プラットフォームにて配信され、抽選で選ばれたファンの方がリモートで参加するものとなった。

 『The Final』が26億円を超える大ヒットを記録していることについて、佐藤は「本当に支えてくださって感謝です」とあらためて深く感謝。「僕の友人もまだ『The Final』を観れてない。本当の公開日は緊急事態宣言が明けて“真の初日”を迎えられたらと思っています。その公開に向けて大きな花火を打ち上げたいです」と、気持ちを。それを受け、大友監督は「観たくても観れてない方々がいるので、俺も健くんの言う通りだと思います。公開に向けて僕も何でもします!!(笑)」と、意気込んだ。

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 『The Beginning』の撮影を振り返り、佐藤は「最初から監督とは気持ちを共有できていた気がします。今までとは違う作品になると思っていたので、現場での居方も自然と変わっていました」と、心構えから違ったという。

 そして、佐藤と有村は共演について、「撮影は健さんとほとんど一緒の撮影で、1つ1つを丁寧に紡ぐことができたと思います。1ヶ月~1ヶ月半の撮影期間が長かった一方で、あっという間にも感じました。とても不思議な夢の中のような感覚でした」と、有村。すると、佐藤も「僕もです。同じ夢の中にいたのかもしれない(笑)。ふわふわした不思議な感覚でした」と、どちらも“夢心地”のようなものだったそうだ。続けて、「地に足を着けて撮影に挑んだのに、現実なのか幻想なのか、あまりにも美しくて曖昧でした。不思議な世界観で映画が続いていき、そのままその感覚が画に映っていたと思います」と、ほかシリーズとは異なる体験を。

 お互いの印象については、佐藤は有村のことを「巴と同じくらいミステリアス。心の底で何を考えているかわからない。『もっと知りたい』と人に思わせてくれるような人」と、表現。一方、有村は佐藤のことを「現場で安心して身をゆだねられる方」と、返す。それを聞き、「ゆだねてた!?(笑)有村さんはセリフを間違えたことない。どんなに長いセリフも言えていて、1人でちゃんと立っていた。自立していた(笑)」と明かし会場の笑いを誘った。

 また、『The Final』と『The Beginning』は時代背景の全く違う作品であり、2作品とも出演している江口は「撮り終える前に、『また長い旅が始まるね』って健くんと話したことを覚えています。7~8ヶ月、別作品の撮影も挟みながら、緊張感をずっとキープしないといけないのは大変でした。『るろうに剣心』に戻ると現場はいつも戦場で(笑)。無事に、この2作品をみなさんに観てもらえたら、おいしいお酒が飲めるかなと思います」と、相当過酷だったことを窺わせていた。

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 会場では特別に『The Beginning」の予告が初披露。バンド『ONE OK ROCK』の担当した主題歌も流れ、同バンドのTakaからメッセージが寄せられることに。「僕は圧倒的に『The Beginning』が1番好きです。この大好きな映画に自分たちが作った曲のタイトルを入れていただけたということにも、監督の愛をすごく感じました。緋村剣心は健にしかできなかったって、『The Beginning』を観るたびに思うんです。だから僕らはそこに寄り添って、彼の心情を掬ってあげるような気持ちで、最後に曲を届けられればいいなっていうのをイメージして、今回の楽曲を作りました。『るろうに剣心』はともに歩んできた同志です。これは健に対しても、剣心に対してもそうですし、そこはふたつでワンセットなんですけど。本当に……ありがとう、っていう感じです」。

 そんなTakaからのメッセージを受け、佐藤は「本当にいい曲です。作品毎にそう思いますが、今回の『The Beginning』の楽曲が1番好きかもしれないです。Takaが『The Beginning』を観て、“この作品が1番好きだわ”って言ってくれた。Takaも侍魂を持っているので、この時代に生きる人間たちに共感してくれたのかなと思います」と、心を重ねていた。

 中盤には、巴が復讐をするために剣心に近づき、それが究極の出会いへと繋がっていくというストーリーにちなみ、“究極の出会い”を尋ねられると、佐藤は迷わずに「もちろん、『るろうに剣心』ファミリーとの出会い」と言い切る。「『るろうに剣心』シリーズがあって、今の自分がいるのは間違いない。非常に大きい出会いです」と語っていた。

 一方、有村は「私はお寿司」と一言。会場の時が一瞬止まると、「人や作品など出会いはいっぱいありますが、私はお寿司が世界で一番大好きで……作品を走り切ったと思えた時だけ、食べられるものがお寿司なんです」と意外な事実を明かし、佐藤が『The Beginning』の後は食べたか尋ねると「食べたと思います」と笑顔で答えた。

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 江口は「この『るろうに剣心』という作品に出会えたことは大きい。よく10年後に“あの映画のあの場面のように…”と後々の作品に影響してくる時があるんですが、この作品もそうなると思います」と、確信を。監督は「撮影していて、現場で二度と出会えない瞬間との出会いがあって。奇跡的に芝居や風向き、カメラワークなどすべてが合致した瞬間」と語り、「この作品でも剣心と斎藤一の出会ったシーンなど素晴らしいカットがたくさんある。中でも10年前の1作目のカットを繋いでいるシーンがあります。そんなことができる作品はそうそうない。奇跡だと思います」と、作品への期待を高まらせた。

 そして、抽選で選ばれたファンの方がリモートで直接質問するコーナーへ。小学生の男の子から“ドリフト走りのコツ”を尋ねられると、佐藤は「あれは学校じゃできないんだよ。ワイヤーつけて何回も練習しているんだよ」と具体的に答えつつも、「壁走りならできるから」と、剣心を演じてきた佐藤ならではのお勧めの仕方でエールを送った。

 まだ映画館が再開されず『The Final』を観れていないという女の子から“再開したら、友達を『The Final』&『The Beginning』両方に誘う効果的な誘い文句”を求められ、すかさず「そうゆうのは有村さんが得意」と振る佐藤。有村は「“本当に見なきゃ損するよ!?”はどうですか?」と言うと、それが1番と同意する江口。佐藤は「池袋に日本で1番と言ってもいいほどのIMAXの大きいスクリーンがあるので、そこで観ようって誘ったらいいと思う」と答え、監督は「“やっばい”を100回くらい耳元で繰り返してあげてください(笑)」と提案していた。

 最後、江口は「この作品に10年携わって、最初は全く『るろうに剣心』を知らず原作を読むところからでした。シリーズごとに予想を超える作品が完成して……今回もまたすごい作品に仕上がっています。まだ『The Final』を観れてない方は2作品連続で観れる喜びがあると思うので、ぜひ大画面で楽しんで欲しいです」とコメントし、大友監督は「10年もの間、『るろうに剣心』という作品で戦ってきました。改めて美しいプロジェクトだったと思うし、公開を迎える最後まで皆さんと一緒に走り抜けたいと思っています」と、熱い想いを。

 有村は「この10年間、キャスト&スタッフが命を懸けて撮影をしてきて、みなさまのもとへ届けてきた作品だと思います。熱い思いが込められた、そんな作品に一緒に挑戦させていただき、みなさまに届くのは緊張しますが、ぜひ見届けていただけたら嬉しいです」と、コメント。

 佐藤は「『The Beginning』は非常に描きたいエピソードで、これを描かずに『るろうに剣心』シリーズを描いたとは言えないと思っていました。どのように剣心の十字傷がついたか、なぜ消えないのか……そこには深い悲しみや感情が刻み込まれています。頬に十字傷がある限り剣心は悲しいんです。今までの過去作では、その想いを心に秘めて剣心を演じてきました」と明かし、「『The Beginning』を撮影している時間は本当に夢のような時間でした」と、あらためて振り返った上で、「今までは剣心という“キャラクター”を演じている、という感覚でしたが、『The Beginning』の撮影をしながら、『幕末の時代に、剣心という人が本当に存在していたんじゃないか』と思うくらい、自分の中に剣心という人が下りてきた感覚になりました。ここまで役と一体化したのは初めての経験。自分にとって特別で、みなさんの期待に応えられるような作品になっていると思います。シリーズ最後の作品で、僕たちにとってとても大切な作品です。早くみなさんに届いたらいいなと思います」と、メッセージを寄せていた。

 映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は6月4日より公開予定!

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 ※記事内写真は(c)和月伸宏/集英社 (c)2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」製作委員会