声優・花澤香菜、木村昴が21日、東京・渋谷の明治神宮会館で開催された『ショートショート フィルムフェスティバル ＆ アジア 2021』（SSFF ＆ ASIA）アワードセレモニーで司会を務めた。
今年で23回目の開催。本年はショートフィルムが持つさまざまな可能性を信じ、幅広いジャンルの企業や団体とタッグを組み、バラエティに富んだショートフォイルムを全国どこでも楽しめるオンライン会場での展開もしている。今年は11日から同21日までの期間5ヶ所のリアル会場とあわせ、世界約120の国と地域から集まった6000本以上の中から、選りすぐりの約250作品を上映した。
フォーマルなスーツ姿の木村と、白いドレス姿の花澤が司会席に登場。冒頭で別所哲也から思い出の映画音楽のことを質問された2人。木村はミュージカル映画『RENT/レント』と映画『スタンド・バイ・ミー』を挙げる。
一方、花澤は2013年5月に新海誠監督がメガホンを取り、花澤もヒロインの雪野百香里役で出演したアニメーション『言の葉の庭』を挙げ「『言の葉の庭』という作品の秦基博さんの『Rain』という曲（大江千里の同名曲のカバー）はよく聴きます」と、感慨深げだった。
その後、木村が流暢な英語で賞を読み上げたりするなどして花澤が驚いていたが、木村は自身がアニメ『ドラえもん』でジャイアン役の声を当てていることもあり、「まさかガキ大将がこんな司会をさせて頂くなんて」と、ユーモアで返し、会場の笑いを誘う一幕もあった。
中盤には、2人で声優についてトークすることも。木村が花澤へ「声優として聴いてみたいことがあるんです、アニメ声優の難しさは？」と尋ねると、花澤は「大人から子供、昆虫とか、無機物まで、どの役もキャラクターが存在しているというリアリティーがないと伝わらないじゃないですか、そこは難しいなと思いながらやっていますね」と、しみじみ。
同じことを花澤が木村へ返すと「昆虫からおばけまで、さまざまにやらせて頂いてます。僕は想像力を大事にしていきたいなと思っていますね。広がっている世界がどれだけ想像できるか。目で見る情報より想像力を膨らませて耳から感動を与えられたらいいなと思って務めさせて頂いています」と、込めている思いを明かし、花澤は「若い方に声優を目指すきっかけを作っていきたいですね」と、抱負を語ることもあった。
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