神木隆之介がイベント中に見せた優しい気遣いも「僕のせいでちょっと時間が押したかも（苦笑）」！木村昴「100日間生きたワニ」に「爆泣きしてたと思います」

　アニメーション映画『100日間生きたワニ』（監督：上田慎一郎、ふくだみゆき／配給：東宝）オンラインヒット祈願イベントが20日、都内で開催されワニ役・神木隆之介、モグラ役・木村昴、モグラの恋人でイヌ役・ファーストサマーウイカ、上田監督、ふくだ監督が登壇した。

　きくちゆうき氏が2019年12月12日から2020年3月20日までTwitter上で発表し、社会的にも大きな話題となった4コマ漫画『100日後に死ぬワニ』が、タイトルをあらためとしてアニメーション映画化。最終話は、いいねの数が214万という国内Twitterの歴代最多数を記録、エンゲージメントは2億を超えた反響を呼んだ。本作は、100日間のワニの日常と、そこから100日後、大切なものを失った仲間たちのその後の姿を描いたアニメーションとなる。

　神木は原作漫画について「半分くらいの日にちから見るようになって、ついつい気になって追いかけてました」と、惹かれていったといい、上田監督は、「30日目くらいには企画書を出していました」と回顧。ちなみに、そのころは実写作品ということも頭にあったそうだが作品の出来を観て「アニメにしてよかった」と胸を張った。

　作品について、神木は「キャラクターが愛おしかったんです。愛おしかったけど、その中に込められているメッセージが僕の中には刺さった作品で。終わった後に、あまりうまくしゃべれなくて、感想が出てこなかったんです」と、胸がいっぱいになったそうで、木村も「できれば1人で観たかった……。でも観た後に、（神木らと）すぐ感想コメントを取るとなって、めちゃくちゃ（涙を）こらえてました。1人で行ってたら、トイレで爆泣きしてたと思います。感動するシーンが多かったので」と、心を揺り動かされたそう。

　さらに、山田裕貴演じるカエル役がいい味を出しているらしく神木が言葉を選びまくり、ほかの4人がハラハラする一幕もあった。

　トーク内では、神木と木村の関係性についても語られる一幕が。2人は2006年公開のアニメーション映画『ドラえもんのび太の恐竜2006』で共演していたそうで、木村はジャイアン役として、神木は作品内に登場する恐竜の子供・ピー助に声を当てている。当時、神木は小学6年生、木村は中学3年生だったといい神木は、「現場のなかで唯一年が近くてお兄ちゃんみたいな、本当に何も分からなかったので。現場はそんなに長く居なかったので短時間の間でしたけど、昴くん！昴くん！となっていって、舞台あいさつとかでお会いしましたけど、それ以来なんです。だから会ったのは16年ぶりで」と、しみじみ。

　本作で再会の際には、木村はかしこまって入ったが、神木は16年前と変わらずフランクにあいさつしたといい、2人で笑いながら丁々発止なやりとりを繰り広げていたが、いまは木村によると「完全にそこからアップデートされました」と、いい関係を築けているようだった。

　なお、イベント終盤には、今月29日に誕生日を迎える木村へのサプライズバースデーが敢行！ケーキに喜ぶ木村だったが、そのまま記念撮影になった際には、神木がケーキの前に映る構図になるようスタッフから指示があり、神木は「僕が誕生日みたい……」と、首をかしげることに。そこで、一通り撮影が終わった後に、神木から木村を真ん中に据えた構図を提案し、その構図であらためて撮影となり、「僕のせいでちょっと時間が押したかもしれません（苦笑）」と、スタッフをフォローする一幕もあったりと、神木の気遣いが伝わってくるものとなっていた。

　そして、神木から「当たり前なことって、当たり前じゃないんだよって、言葉にするとそうなんだと分かってるけど、なんか実感がないんです。でも、この映画で観てくださった方たちのなかで、各それぞれ当たり前だったことが、当たり前じゃなくなってしまった経験って、ほんのささいなことでも経験されてきたと思うんです。あらためて、当たり前のことって、当たり前じゃないんだよと思わせてくれる映画だなと思ったので、みなさんにも、いまあるもの、周りにいる人だったり、ものだったり、自分のささいな日常を、愛おしくあらためて大事に過ごして、観たからそうやって少しは過ごせたよと言ってくれる人がいたら嬉しいなと思います」と、メッセージを寄せていた。

　アニメーション映画『100日間生きたワニ』は7月9日より全国公開予定！

　※イベントの中村倫也出演部分詳報
　・中村倫也“疑似リモート”で3度登場し「電波悪いっすか？」！ふくだみゆき監督が明かす「100日間生きたワニ」への起用理由や神木隆之介から「ともくん」呼びも【写真追加・中村コメントほぼ全文追記】