尼子騒兵衛氏“忍ミュ”観て「原作に反映するということも多かった」や第12弾は「原作の裏設定にかかわる話」!キャスト陣からは「先生の笑い声が聴こえてきましたよ」

尼子騒兵衛氏“忍ミュ”観て「原作に反映するということも多かった」や第12弾は「原作の裏設定にかかわる話」!キャスト陣からは「先生の笑い声が聴こえてきましたよ」3

 『ミュージカル「忍たま乱太郎」第12弾 まさかの共闘!?大作戦!!』(脚本・作詞・演出:竹本敏彰)ゲネプロが8日、東京ドームシティ シアターGロッソで開催。その後の会見で原作者の尼子騒兵衛氏から舞台について言及する一幕があった。

 漫画家・尼子騒兵衛氏の漫画『落第忍者乱太郎』(朝日新聞出版)および、それを原作としたアニメ『忍たま乱太郎』(NHK Eテレ)をミュージカル化。忍術学園を舞台に学園乗っ取りを企むドクタケ忍者隊との笑いあり、たまに涙ありなコミカルさを楽しめる。2010年1月の初演から“忍ミュ”との略称でも親しまれている作品だ。

 シリーズ最新作となる本作では、ドクダミ城を奪おうとしている最狂忍者隊に立ち向かうため、忍術学園の六年生と四年生がこれまで敵として立ちはだかっていたドクタケ忍者隊と初めて『共闘』することとなる。さらに、忍術学園の土井半助先生(一洸)の過去や、最狂忍者隊の正体も明かされ……。

 この日は、忍術学園六年生キャストの立花仙蔵役の湯本健一、潮江文次郎役の渡辺和貴、中在家長次役の新井雄也、七松小平太役の坂垣怜次、食満留三郎役の鈴木祐大、善法寺伊作役の反橋宗一郎、脚本・作詞・演出を担当する竹本氏、原作者の尼子氏とともに会見を開催。

 忍ミュという作品が長い間ファンに愛される作品になり、その広がりへの気持ちを尋ねると「私、忍者ショーが大好きなので、忍者ショーみたいなのやるの?面白いんじゃない!いいじゃん、いいじゃん!生の役者さんがやってくれるというので大賛成だったんです。実際に第1弾を観た時に、すっごいシンプルな舞台で、まるで競技場の舞台のようで、(床がコンクリートのように)むき出しになっていて、手を血だらけにされていたのを覚えています」と、懐かしげに話すととともに、『ベン・ハー』の舞台演劇を引き合いに「舞台を観た時に、神様・仏様、私の描いたものが舞台になったんですか!と、感動しました」と、忍ミュ舞台化当時の喜びを回想。

 今回、尼子氏も前方の席で見守っていたが、感想を尋ねると六年生キャストらから「めちゃくちゃ怖い!」との声があがり盛り上がるなか、尼子氏は「六年生はやっぱり格好いいですよ。みなさんの後ろ姿、男の背中ってこんなに格好良いんだなって。それと男性のロングヘアというのが色っぽいんだなって」といい、これにはキャスト一同ホッと一息。

 続けて尼子氏は「忍たまミュージカルに原作が引っ張られることがあるんです。ここで演じられたみなさんの個性が、逆に原作に反映するということも多かったんです。いま原作は連載してませんけど、逆に、原作のキャラクターに、キャストのみなさんが肉付けされる、血を通わせてくれるおかげで、まさにキャラクターが生きているというくらいにみなさん演じてくれるので良かったです」と、創作に影響があると話していた。

 さらに、本作について尼子氏は「原作の裏設定にかかわる話だったので、竹本先生と脚本を相談しながらでした。原作の古くからのファンも、ミュージカルのファンも納得して頂けるような話になったかなと思います。竹本先生はご自分でどんどんレベルをあげていて、自分の首を締めていたのですが、それが今回良い感じで出ていて、緩急、裏表のバランスが良く出ていたのではないかと思います」と、原作者としても納得の出来になったよう。

 一方、竹本氏は本作の特徴としてこれまで戦いを繰り広げてきたドクタケ忍者隊と忍術学園がどう共闘するかに腐心したといい、その演出の1つとして「ドクタケ忍者隊と忍術学園が手を結ぶところで、第1弾からのドクタケと忍術学園が戦っているところがスライドショーで流れるんです」と、工夫を入れたという。

 ちなみに、尼子氏とのやりとりについて竹本氏は「先生はネタだけ出すんです。たとえば、『運動会やったら面白そう』といって、あとは任されて、書いたものをを読んでもらう感じで(笑)。それで今回は『ドクタケと仲良くなったら面白そう』っていって」という感じで進んでいるといい、尼子氏は「面白かった~」とニッコリ。反橋からは「先生の笑い声が聴こえてきましたよ」と、役者陣の励みにもなったようだった。

 『ミュージカル「忍たま乱太郎」第12弾 まさかの共闘!?大作戦!!』は9日から同24日まで東京ドームシティ シアターGロッソにて上演予定!

 ※記事内写真は(c)尼子騒兵衛/NHK・NEP (c)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会

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スライドショーも登場

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