横浜流星“本物”への気持ち吐露で「自分の代わりなんていくらでもいる」!映画「流浪の月」出演(?)でインスタフォロワー減も「大事にしたい」に拍手や「転換期になった」【原稿ロングめ】

横浜流星“本物”への気持ち吐露で「自分の代わりなんていくらでもいる」!映画「流浪の月」出演(?)でインスタフォロワー減も「大事にしたい」に拍手や「転換期になった」【原稿ロングめ】8

 俳優・横浜流星(25)が4日、東京・池袋HUMAXシネマズで映画『流浪の月』(監督:李相日/配給:ギャガ)ティーチインに李監督(48)とともに開催した。

 本作は、2020年本屋大賞を受賞し、同年の年間ベストセラー1位日販単行本フィクション部門、トーハン単行本文芸書部門)に輝いた作家・凪良ゆう氏の同名小説が原作。9歳のときに誘拐事件の“被害女児”となり、広く世間に名前を知られることになった女性・家内更紗(かない・さらさ)を広瀬が、その事件の“加害者”とされた当時19歳の青年・佐伯文(さえき・ふみ)を松坂が演じる。横浜は更紗を愛しながらも、彼女の過去を受け止め切れず自分を見失ってしまう、更紗の婚約者・中瀬亮役を演じた。

 まずは李監督から、「本作撮影前後で変化はあった?」と、質問が。横浜は「いままでも役に全力を注いできたつもりですけど、『流浪』前は作品を並行してやることが多かったので十分な準備期間がなくて、これで大丈夫という感じがしていなかったんです。この作品では準備期間を十分に頂けて、監督の現場の姿を見て、より魂込めて、命をかけて、作品の役に厚く向き合わなければいけないなというのを、『流浪後』により感じています」と、真摯に答える。

 すると、李監督が「ずっと魂込めると疲れない?」と聞き返すと、「疲れます」と、横浜。「けど、無我夢中に走ってきましたけど、いまは終わったら休みをもらえるようになりましたので、いいバランスで」と、本作撮影後には休暇もしっかりとるようになったそうだ。

 続けて李監督は、本作で亮を演じることにより、いままでの横浜のイメージを損なうような可能性もあると心配していたそうで、そういった話を横浜にぶつけたときに「その時に、“このままだと自分の人気は持って10年”“本物にならなきゃ”といったことを言っていたよね」というと、心当たりがあるのかうなずく横浜。ここで李監督が「何かを失う恐怖心なかった?」と問いかけると、これに横浜は「なかったです」と、即答。「本当になんだかんだ10年やってますけど、初めて知ってもらったのが『初めて恋をした日に読む話』というドラマで、前から活動していたのに、その作品でワッ!と、なって。移り変わりが激しいことを自分の中で感じたので、十分。ずっと人気があるなんて保証はできないし、自分の代わりなんていくらでもいると。だからこそ本物にならないといけないと感じて」と、心情を吐露。

 ちなみに本作を演じたためか横浜によると、「げんにInstagramは277万のフォロワーが274万になっているんです」と告白。すると、李監督が「残った人は信じられる?」と聞くと、横浜は「そうなんですよ!きっとこれからも作品に出るけど、応援しようと思ってくれる人を大事にしたいと思って」と、残ってくれたファンに感謝すると、場内には自然と拍手が起こり、横浜も「温かいんですよ、みなさん」と、笑みが浮かんだ。

 役作り中、1番苦労したのは広瀬との関係性の構築だったという横浜「スピードはめちゃくちゃ遅くて、監督には不安な思いをさせてしまいました」といい、李監督は「近づいていく関係を作るのと、それが壊れていく過程どっちがしんどかった?」との質問には、横浜は食い気味に「壊れる方です。慣れっこです(苦笑)」とのことだった。

 イベント後半にはティーチインが開催。更紗とのお別れシーンの心情を問われ、「人にのめり込んでいるときって、自分がわからなくなるじゃないですか。でも、会わなくなって、われにかえったときにいろんなことを感じると思います。それを受け入れたくないけど、更紗は目の前に現れないんだろうなって。最後に、形はあれですけど訪ねてきてくれて、でもやっぱり好きな人なので散々なことはあったけど自分の心はもう持たないし、せめてものつぐないというか、そんな気持ちがありましたね」と、当時の心境を振り返る。

 続けて「自分じゃうまく引き出せなかったけど、共演者の方に引き出してもらったなという部分は?」という問い掛けが。これに横浜は「つまらない答えですみませんが、すべてです。相手がすずちゃんじゃなかったら、李さんじゃなかったらこうなってなかっです。撮影はすごい濃い時間だったのに忘れているんです。自分の中でわからなくて、それをすべてコントロールしてくださったのは、お2方でした」と、しみじみだった。

 ほかにも、李監督は「最初の頃は演出しているというより、カウンセリングしているような気分で」と話すと、横浜は「この世界にいると裏切られることも多くて(苦笑)。でも、人を信じることも多くて、今回ちゃんとあらためました」と話すと、李監督はそういった裏切られたり信じたりを繰り返してほしいと気持ちを伝えていた。

 そして横浜から「この作品を公開したことによって、転換期になったと思います」というと、李監督は「口下手な流星くんですが、まだまだ駆け上っていくので温かい目と厳しい目でもてもらえれば」と、背中を押してトークを終えていた。

 映画『流浪の月』は公開中!

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