神谷浩史『傷物語 -こよみヴァンプ-』舞台挨拶!「作品が続く限り阿良々木暦の声を」

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 アニメ『傷物語 -こよみヴァンプ-』(監督・脚本:尾石達也/配給:アニプレックス)公開御礼舞台あいさつが10日、東京・ユナイテッド・シネマ豊洲で開催され阿良々木暦役の神谷浩史、アニプレックスプロデューサー・石川達也氏が登壇した。

 作家・西尾維新氏の〈物語〉シリーズ作品。『化物語』の前日譚にあたる作品で、された2016年に映像化した『傷物語』の『Ⅰ鉄血篇』、『Ⅱ熱血篇』、『Ⅲ冷血篇』の全三部作を総集編として再構成し、『傷物語-こよみヴァンプ-』として劇場上映するというもの。

 以下、公式レポート部分。

 今回のイベントでは、尾石達也監督が当初登壇予定だったものの急病にて欠席が前日に告知され、急遽アニプレックスの制作プロデューサー石川達也が出演となりました。冒頭では欠席となった代わりに監督からメッセージが到着。観客の皆さんには「阿良々木くんのラストシーンのほほ笑みが、観てくれたみなさんの心に、小さな傷となっていつまでも残り続ける……そんなフィルムになっていたら幸いです」といったコメントや、神谷さんにも「これからも阿良々木暦を演じきってください」といったコメントがありました。

 2016年の「Ⅰ鉄血篇」より、8年ぶりに総集編として劇場公開となった本作。改めてその経緯について石川から話もあり、「前作3部作目の終了後に、1本のヴァンパイアストーリーとしての再構成をしたいというアイデアが上がった」とのこと。3時間30分ほどの前3部作を、今回の2時間24分に短縮するにあたり、編集で声優による芝居部分もカットしてしまうことを考慮し、再度アフレコをするきっかけに至った話等がありました。

 また、石川からは神谷さんの演技・作品の画作りでお気に入りのシーンとして、映画冒頭、地下鉄での阿良々木暦とキスショットの出会いのシーンをピックアップ。神谷さんからは、該当シーンでの阿良々木暦の感情の乗り方や声の表現の仕方等、原作のニュアンスを引き出しながら、試行錯誤しながらの演技をしたと当時を振り返るコメントがありました。楽曲についても、エンディングテーマ「etoile et toi」を担当するアーティスト、クレモンティーヌの収録に、今回はスタッフがフランスに渡り、現地でのレコーディングに立ち会った制作秘話が石川から語られました。

 そして、会場内では、初めてこの上映会で「傷物語」を視聴する方や、〈物語〉シリーズに初めて接する観客も。彼らに、神谷さんからは「〈物語〉シリーズの特徴として、原作を読んだ後の読後感とアニメの映像を見た後の感覚がリンクしている」と、シリーズ自体の魅力を伝える場面がありました。トーク内では、発売直後に各劇場から瞬時に完売してしまった『「傷物語」劇場物販「SHAFT creator’s works 01 尾石達也「傷物語」絵コンテ集』も話題に上がり、神谷さんも実物を手に取りながら、観客へ商品をPRしました。

 最後エンディングでのメッセージでは、石川からは「オープニング1カット目からエンドロール流れきるまで楽しんでほしい」と、神谷さんからも「『傷物語』はエピソード“0”にあたるもの。その後は『猫物語(黒)』を見てほしい。」と〈物語〉シリーズへの案内はもちろん、「この作品が続く限り、阿良々木暦の声を皆さんに届けられたら」と、メッセージがあり、公開御礼舞台挨拶は幕を閉じました。

 アニメ公式HP:https://www.kizumonogatari-movie.com/
 アニメ公式SNS:https://twitter.com/nisioisin_anime

 ※記事内写真は(c)西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト

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