舞台「熱海殺人事件」ゲネプロ前にキャスト陣が意気込み
俳優・味方良介、女優・木﨑ゆりあ、ダンス＆ボーカルユニット『α-X’s』の敦貴と匠海、『NON STYLE』の石田明が16日、東京・新宿の紀伊國屋ホールで舞台『熱海殺人事件 CROSS OVER 45』（演出：岡村俊一）公開ゲネプロを開いた。
1973年に劇作家・つかこうへいさんが文学座に書き下ろした舞台『熱海殺人事件』。つかさんの事務所の春の名物して何度も再演を重ねている同舞台が45周年目の舞台として上演となる。木村伝兵衛部長刑事を昨年も演じた味方が、捨て身の潜入捜査を行う水野朋子婦人警官には元『AKB48』としても知られる木﨑が。犯人役には敦貴と匠海がWキャスト、富山から来た田舎の刑事熊田留吉に石田が起用された。
味方は「45周年ということでかなり気合が入っています！このメンツなら絶対勝てる！熱海ってスゲーな！演劇って良いなと思ってもらえるように」と、並々ならぬ意気込みを。
木﨑も、それに当てられるように「すごく緊張していますけど、この作品に出会えて本当に良かったなって思っています。この作品に出会ってよかったなと思えるようにしっかり舞台を踏んでいきたい」と、気合を入れた。
そんななか石田は平昌五輪期間でしかも同日にフィギュアスケートの羽生結弦選手がショートプログラムで1位となったことにかけ、「羽生くんばりのノーミスで飛びたい！」と、和ませるコメントも。そこで羽生選手のステージの感想を尋ねると石田は「正直見とれてしまいました。すっごいですね。俺たちも負けてられないですよ！」と、俄然やる気が沸いてきたそうだ。
けいこ期間の約1ヶ月半には酒をくみかわしながら作品の話しをしたりもしたそうで、結束が固まったようだが、味方は匠海、敦貴、木﨑を見ながら「若い3人の力がすごくて」と、なぜか笑いながらコメント。すると石田が引きとり「言っちゃえば馬鹿なんです。熱海がどこにあるんだと聞いたら3人とも長崎と言ったんですよ！」と、暴露し3人ともここばかりは顔を伏せて苦笑いするしかない。
そんな一抹の不安を感じさせる一幕もあったが、木﨑はセリフを覚えることへ、「何も頭に入ってないから、すっと入ってくるんです。あとは漢字が読めないのが大変でいろんな人に教えてもらって人との関係性って大事だなって」と、しっかり頭に入っているようで、味方も「正直完成するのかなって思いましたけど、去年よりすごいものができるんじゃないかなって。1ヶ月で意味を理解して発するセリフになって、けいこって裏切らないと感じました」と、出来に自信を見せていた。
そして味方から「45周年と銘打っていますが、僕らにしかできない熱海殺人事件をお届けしたい。つかさんだったり岡村さんだったりの気持ちを背負って、たくさんの人に愛を届けられたらと思っています。誰1人欠けることなく最後まで走り抜けたいと思います」と、初日へ向けて意気込んでいた。
ゲネプロでは、役者陣が膨大なセリフを早口で言い切ったり、ハイテンションに物語が進みつつ、ケレン味たっぷりの会話や時事ネタ、ハチャメチャな展開などがふんだんに盛り込まれる仕上がりとなっていた。
舞台『熱海殺人事件 CROSS OVER 45』は17日から3月5日まで紀伊國屋ホールにて上演！
