ミュージカル「しゃばけ」参の公開ゲネプロが開催！
『ミュージカル「しゃばけ」参～ねこのばば～』（演出・音楽：浅井さやか）公開ゲネプロが27日、東京・新宿のシアターサンモールで開かれた。
本作はは作家・畠中恵氏の同名の大人気時代小説が原作。昨年1月にシリーズ15周年を記念しミュージカル化して上演。同年9月に2作目も上演されるなどファンからの支持も厚い作品だ。幼い頃から体の弱いが頭はめっぽう切れる大店の長崎屋の若だんな・一太郎。久々に外出した先の広徳寺で起こる難事件に巻き込まれるが、仁吉をはじめとした妖（あやかし）たちとともに事件の解決に向けて動きだすのだが、その先には思いもよらぬ秘密が暴かれることとなり……。
舞台は妖と楽しく暮らしている一太郎の様子や、逆に本作で初めて登場する秋英や寛朝などはシリアスな雰囲気を醸し出すシーンもあり、しっかりとしたアクセントに。歌やダンスもふんだんに盛り込まれているが、キャストも舞台から客席に降りてきて演技や歌唱などもあり、距離の近さを感じられる仕上がりとなった。
上演後には、一太郎（若だんな）役の植田圭輔、仁吉役の中村誠治郎、屏風のぞき役の藤原祐規、守狐役の福井将太、秋英役の法月康平、寛朝役の石坂勇、日替わりゲストで28日の初日にも登場する廣野凌大が初日へ向けた意気込みをコメント。
まずは日替わりゲストの廣野が、「日替わり猫又は、もう演出家の方に好きにやれと言われているんです（苦笑）。日替わりということで、また違った猫又が毎日毎日、刺激が強く変わっていくと思うんです。俳優さんも日替わりのコーナーを持ってきて、変えて好きにやっていくので、毎公演通ってくださる方も、その公演だけの方も、一種のアクセントになって、しゃばけという作品を楽しんで頂けたらと思います」と、日替わりゲストの魅力を語り「あと僕は、先輩たちに助けられながら初日頑張ろうと思います」と、意気込み。
シリーズ通して全作品に出演している福井は、「いままでのなかで1番ショー的な要素が多くて、ダンサナブルなナンバーが多いです」と見どころとともに、「きょうは凌大くんが来てくれましたけど、毎回違った作品になると思っています」と、日替わりゲストへの期待感も。続けて藤原は「僕も将太と一緒でシリーズを通して出演しています。『1』よりも一太郎と仁吉がよく分かったので、嬉しくてより一層深まった感じがします。僕と将太はふわっとさせて物語に華を添えられれば」と、思いを語った。
一方、『しゃばけ』初参加の法月。「いままでの、ほっこりした世界観に少しピリッとしたお芝居で見せるような部分を見せていきたいなと思っていて、秋英はまだ作っている最中です。最後まで追求して、けがをしないように」と、新しい風を吹き込みたいと気合を入れると、同じく初参加の石坂は、「法月くんと一緒で初めて参加しているので、『あの年寄りいらなかったんじゃね？』と言われないように頑張りたいと思います（笑）」と、ウィットに富んだメッセージを。
中村は、シリーズの1、2作目で仁吉の“相棒”ともいえる佐助役を演じた滝川英治への思いを。滝川といえば昨年9月にドラマ撮影中、自転車から転倒し脊椎損傷の大けがを負った。現在もリハビリ中だが、それだけに中村は「佐助がいないので、佐助のぶんまで、英治さんのぶんまで。佐助がいないぶん、頑張って圭輔を支えていきたいと思います」と誓いつつ、「最後までお客様が楽しんでもらえるような舞台を全身全霊で作っていきたい」と、意気込んだ。
そして植田からは「また胸を張って素敵な『しゃばけ』ですと言えるような作品になって、帰ってこれたこと嬉しく思っています」と、あすの初日が迎えられることへ喜びを。
さらに植田は、「綺麗なものを独り占めしたいと思う気持ちですすけてしまわないようにという気持ちがあります。お芝居が好きでこの作品で好きでという気持ちが、私欲にならないようにといいますか、あくまでお金を払って来てくださるお客様に届けるものであるということをしっかり自覚して、いままで紡いできてくれた人たちの気持ちを汲んで、『しゃばけ』という作品をお届けできれば」と、座長としていろんなものを背負う覚悟を示しつつ、「今回はじめて大阪公演というものもありますので、大阪のみなさにんも届けられるように、東京で素敵なスタートを切って、続けられるようにと思っています」と、大阪公演へも思いを馳せていた。
『ミュージカル「しゃばけ」参～ねこのばば～』東京公演は4月28日から5月7日までシアターサンモールにて、大阪公演は5月19日から同20日まで大阪ビジネスパーク円形ホールにて上演！なお、4月30日公演の模様はDVD化され、こちらは10月31日に発売予定となる。
■出演
植田圭輔、中村誠治郎、藤原祐規、福井将太、法月康平、石坂勇
あきつ来野良、市川真也、田中大地、松山祐樹
※記事内写真は
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