真飛聖、水川あさみ、田口トモロヲらが見た「ミッドナイトスワン」の草なぎ剛の姿とは?キャスト解禁で「とても集中されていた」とも

真飛聖、水川あさみ、田口トモロヲらが見た「ミッドナイトスワン」の草なぎ剛の姿とは?キャスト解禁で「とても集中されていた」とも1

映画『ミッドナイトスワン』のキャストが解禁

 『新しい地図』で俳優・草なぎ剛(45)が主演する今秋公開予定の映画『ミッドナイトスワン』(監督:内田英治/配給:キノフィルムズ)。

 そのキャストとして、女優・服部樹咲、真飛聖、水川あさみ、俳優・田口トモロヲらが出演していることが30日、解禁となった。

 本作は、草なぎ演じるトランスジェンダーの凪沙(なぎさ)と、親から愛を注がれることなく生きてきた少女・一果(いちか)の姿を通して、“切なくも美しい現代の愛の形”を描くき“疑似母子”のオリジナルラブストーリー作品。昨年秋、都内・関東圏内を中心に撮影が行われた。

 服部は、母親のネグレクトに耐えながら暮らし、遠い親戚である凪沙の元に預けられた中学生で、片隅に追いやられ生きていた凪沙と疑似親子の愛が芽生える桜田一果を演じ、本作で女優デビューとなる。「お芝居をするのは初めてで、撮影の前は、緊張して眠れませんでした。台本を見るのも初めての経験で、最初は戸惑いましたが、昔からバレエの舞台で人前に出る事には慣れていたので、実際の撮影の現場は、そこまで緊張せず、すっと一果の役に入る事ができました」と、振り返る。

 さらに、草なぎについて服部は「草なぎさんは、待ち時間から驚くほど凪沙という役に入られていて、大変刺激を受けました。『強くならんといけん』という草なぎさんの台詞から、一果が変わっていくのですが、とても大切なシーンとなりました。生きてきた中で、ネグレクトや、トランスジェンダーなど、自分にとって身近なものではなかったのですが、この映画の一果という役柄を通じて学べました」と、背中を見て学ぶものがあったよう。

 一果の母親で自暴自棄に陥りネグレクトに走ってしまう桜田早織役を演じた水川は、「草なぎさんが凪沙という人物をどう演じるのだろうということが凄く気になったのがきっかけで、この映画に参加したいと思いました」と、草なぎきっかけで参加を決めたといい、「実際、現場に入ると、凪沙のあふれる母性と抜群の存在感にグっと心を持ってかれそうになりました」と、引き込まれたのだとか。

 さらに、「この脚本を読んで、人それぞれに自分が背負うべき人生というものがあり、どう受け入れて生きていくのか、どういう風に変わりたいと思うのか、何が正解かわからないですが、自分の人生というものは、苦しくてもつらくても楽しくても、素晴らしいものだと思いました。受け入れて前進していく力を感じてほしいです」と、メッセージを寄せる。

 一果のバレエの才能を見出し、愛情をもって教えようとするバレエ講師・片平実花役を演じた真飛は「昔から草なぎさんのお芝居が好きで、想像するだけで切ないその物語に、自分が実花として存在できるのが、幸せな時間になるだろうと思いました。凪沙が抱える問――苦しみながらも女性になりたい、女性として生きていきたいという願いは、今の時代だからこそ、受け入れられるのかもしれません。一果と出会い共同生活が始まったことで生まれた、お互いの心の揺れや、距離の縮まり方が、見ていてはがゆかったです」と、間近で感じたことを伝える。

 続けて真飛は「繊細に描かれた美しい世界観の中で、凪沙と一果のすべてを受け止めてあげたくなりましたし、いろんな人物に感情移入して、心が忙しかったです。生きていく中で何かに悩んでいたら、ダメじゃないよ、いいんんだよ、と、この作品を通じて感じて頂けたら嬉しいです」と、コメントしている。

 一方、凪沙の働くショーパブ『スイートピー』の洋子ママ役を演じた田口は、「切ない気持ちを抱く物語です。草なぎさんとは、初めての共演ですが、現場に入った時には既に凪沙になられていて、とても集中されていたのが印象的です。このような題材が日本でも作られるようになったと時代を感じて欲しいですし、感じています。マイノリティの話ですが、時代を超えた普遍性が描かれており、人間の感情や愛情を感じて頂けたらと思います」と、語った。

 映画『ミッドナイトスワン』は2020年秋公開予定!

 ■キャスト
 草なぎ剛、服部樹咲(新人)、田中俊介、吉村界人、真田怜臣、上野鈴華、佐藤江梨子、平山祐介、根岸季衣、水川あさみ、田口トモロヲ、真飛聖

 ※記事内画像は(c)2020「MIDNIGHT SWAN」FILM PARTNERS