アニメーション『劇場版モノノ怪 第三章 蛇神』(監督:中村健治/配給:ツインエンジン)公開直前特別上映イベントが5月16日に東京・TOHOシネマズ新宿で開かれ主人公・薬売り役の神谷浩史、坂下役の細見大輔、中村健治総監督が登場した。
『モノノ怪』は、2006年に異例の高視聴率を記録した『怪~ayakashi~』の一編「化猫」から派生し、2007年に放送されたTVアニメシリーズ。謎の男・薬売り(神谷)が、人の情念や怨念が取り憑いたモノノ怪が引き起こす怪異を鎮めるため、諸国を巡るという物語。「個を殺し集団に染まることを強いられる生き辛さ」というテーマで描いている。劇場版は2024年7月に第一章『劇場版モノノ怪 唐傘』、その続編が2025年3月に『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』として公開され、今年5月29日に公開される本作は完結編という位置づけとなっている。
和装姿で登場したキャスト陣。中村監督が持参したキャラクターの手のひら台のぬいぐるみを手渡され、ぬいぐるみから声を出すような感じで「薬売り役の神谷浩史です」とあいさつするお茶目な姿を見せ、場内を和ませた。
まだ本作を観ておらず、アフレコも「何も色がない状態で、果てしなさすぎて、できたんですよね、監督?」と、神谷が詰め寄ると、中村監督は「嘘偽りなく完成しています」と、タジタジになりながらコメントした。
イベントは第一章、第ニ章、そして本作の20分ほどを先行で楽しめる。すると神谷は1作目から振り返ることとなり、「劇場の特報を見たときに、90秒くらいの尺のフィルムでしたけど、これはものすごい作品になりそうだなって思って。でも、予告って1番すごいところを集めているから予告編がマックスだろうなって思っていたんです。そうしたら、あのクオリティが90分続くと思わなくて、“えっ!”って思いました。この高いクオリティのものを90分を2本見続けるって、意外としんどいなって思うんです」と、感じているという。
そんな情報量が多い作品を理解するために神谷は「3回連続で観た後に、これこういうことだったんですね、監督とお話したこともあります。すべての答えは画面に提示されていて、見落とすとか、理解しているかで、見え方が変わるんです」と、作品の深みを話した。
細見と神谷がお互いのエピソードの話へ。神谷は細見へ「好感しかない人で、一緒にいると楽しい人なんです。気持ちがリラックするする部分もあって助けられています」という。一方、細見は神谷へ「集中力も素晴らしいし、キャラクターに命を吹き込まれているのを見て」と熱に圧倒されるとともに「神谷さんがいなかったら坂下はできてないと思います」と、引っ張ってもらったと感じたそうだ。
本作で自身が注目したポイントとしては、堀内賢雄、チョーらのベテラン声優陣だそうで「丁々発止やっているのが見ていて気持ちいいんですよね。僕らのキャリアの先にいらっしゃる方たちだから、同じ年になったときにああいうポジションで、人間のにじみ出る何かを感じさせるような年の取り方できるかなって、ベテランのお芝居を見ていましたね」と、感じたそうだ。
そして神谷は「最終目的地は今回の蛇神なので、一章、ニ章は力配分を探りながらやっていってましたが、第三章では最終目的地に向かって突っ走っていきます」と話すとともに、これまでの謎もしっかりと回収されている作品とアピールしていた。
イベントの最後には、劇中のモブ女中のカラフルな“ぐるぐるお面”を観客がかぶった状態となり、そのお客さんをバックに3人が記念撮影を行い盛り上がった。
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ













