増田貴久 主演ミュージカルは「踊ってるだけでワクワク」!役作りへ演出家に相談でジャニーズの仕事でステップアップを考える

増田貴久 主演ミュージカルは「踊ってるだけでワクワク」!役作りへ演出家に相談でジャニーズの仕事でステップアップを考える2

 アイドルグループ『NEWS』の“まっすー”こと増田貴久(34)、笹本玲奈(35)、松下優也(30)、雛形あきこ(42)、鈴木壮麻(59)、林愛夏(25)、ブラザートム(64)、春野寿美礼(47)、今井清隆(62)が4日、東京・渋谷の東急シアターオーブでミュージカル『ハウ・トゥー・サクシード』(演出・振付:クリス・ベイリー)取材会を開催した。

 本作は1961年にブロードウェイで初演され、以降1417回のロングランヒットという記録を打ち立てた傑作コメディーミュージカル。ビルの窓ふき清掃員フィンチ(増田)がある日「努力しないで出世する方法」という本を読んで感化され、転職をして出世街道をひた走っていくのだが、ある日、重大なアクシデントが発生する……というコメディーが繰り広げられる。

 取材会の前に2シーンが公開。冒頭のシーンと中盤のシーン。冒頭のシーンでは、窓ふき清掃員という設定から、宙吊り状態で現れソロの歌唱に手振りなどを入れつつ、着地すると華麗なダンスを披露、キャスト陣も一斉に現そこからは圧巻のダンスへ。早着替えシーンもあり、清掃員姿からあっという間にスーツ姿となる一幕も。2シーン目は、増田とキャスト陣との息の合ったダンスや、連係しての動きが見られるものとなった。

 その後の写真撮影では、増田がリクエストがなくてもポージングをとって、キャスト陣を和ませたりしつつ、取材会に入ることとなったが、いきなりブラザートムが席を外す。しかし、これは増田と松下が汗が止まらないということを見て取って、タオルを取りに行くというもので、増田と松下が深々とお礼する、カンパニーの雰囲気の一端を感じさせる一幕も。

 増田にとって本作は初の海外ミュージカル作品。「長く愛されてきた作品で振り付けや、セットも伝統ある、昔から愛されてきた作品をやるということでプレッシャーもありましたけど、小さい頃からミュージカルをやるのが夢だったので、プレッシャーもありますけど、楽しさ嬉しさもあります」と、さまざまな気持ちが入り混じってのものだそう。

 劇中のダンスへは、「踊るだけで、体の中から楽しくなる振り付けです。これまでたくさんの楽曲に振りがついたものを踊ってきましたけど、振り付けの中にあるパワーを感じて。実際、歌いながら踊ってみると、確かに疲れます。でも、楽しくて、踊ってるだけでワクワクしちゃいますね」と、胸が躍るものだそうだ。

 そんな増田へ笹本は「フィンチそのものだなって。台本の通りに淡々と出世していくだけなら嫌な男になってしまうんですけど、増田さんの人柄や、カリスマ性がフィンチを豊かにしているなと思って。私自身もフィンチをえんじる増田さんを見ていて、心から応援したくなる存在だなって」と、べた褒めで、これには増田も「ありがとうございます!(笑)」と、腰を90度曲げて大いにお礼。

 松下は、「涼しそうな顔でずっとけいこされていて、すごいなと思います。けいこ場では実際の増田くんのイメージと、フィンチの感じがあっているので、自分もそこはやりやすくやっています」といえば、今井も「増田くんが明るくて、ダンスも多いし、歌も多いですけど、本当にすごいなって。彼が引っ張ってくれて私も頑張ってます」と、座長であるとともにムードメーカーとして引っ張っている様子も伺わせた。

 けいこ期間について増田は、「舞台だとけいこが終わった後に飲みに行ったりすることが楽しみだったりするんですけど、今回は1回もありませんでした。それと、キャスト陣はみんなマスクをしてけいこしてたんです。それが、通しけいこのときにマスクを外すことになって、みんな『ああ、そんな口してるんだ!』って。顔の下半身……お尻を見ちゃったくらいの衝撃がありました(笑)」と、ユーモアをまじえて表現していた。

 続けて、演出のクリス氏と会ったときのことを話すことがあり、その際に歌ってほしいといわれ「山下達郎さんを歌いました。なんかちょうど降りてきて(笑)。歌ったら『下から上までちゃんと出るね。よしよし』という感じのこと言ってて。それが英語だったので、ポジティブにいい形でとらえました」と、楽しげに振り返る。

 さらに、フィンチの役作りについてクリス氏に相談したという増田は、「クリスさんが『君がジャニーズで仕事をはじめたときからいろんな階段を登ってきていて、そのステージ、ステージで、周りの状況や気持ちも変わるでしょう。ステップを上がってきたときのことを考えてフィンチを作ったらいいんじゃいない』と言われました。普段、役と自分を重ね合わせて作ったりとかは考えていなかったんですけど、あらためて、フィンチだったら1個出世したらどうなるんだろうと思いながら演じていました」と、普段と違うアプローチでのものになったようだった。

 そして、増田から「出世するためにいろんなことをしますけど、誰かを蹴落とそうとか、悪いことを考えているのではなくて、自分に来た悪いものを上手に吹き飛ばしたりしています。千秋楽まで迎えられるように取り組んでまいります。観に来てくださる方から広がって、多くの方を元気にできるように頑張ります」と、メッセージを寄せていた。

 ミュージカル『ハウ・トゥー・サクシード』東京公演は4日から20日まで東急シアターオーブにて、大阪公演は10月3日から同9日までオリックス劇場にて上演予定!

 ※記事内写真は「撮影:田中亜紀」

 ※初稿にて間違いがありました。お詫びして訂正致します。

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