ティザービジュアル
小説『君の膵臓をたべたい』『君は月夜に光り輝く』などの装画で知られるイラストレーター・loundraw（ラウンドロー、26）氏が初監督を務めた映画作品『サマーゴースト』が2021年内に公開予定であることが19日、発表。あわせてティザービジュアルとZ会とコラボレーションすることも解禁となった。
透明感・空気感のある色彩と被写界深度を用いた緻密な空間設計で稀有な存在感を放つloundraw氏はイラストレーターとして10代で商業デビューしている。そんなloundraw氏だが、監督・脚本・構成・キャラクターデザイン・原画・動画・背景・撮影の全てを自身で務めた卒業制作オリジナルアニメーション『夢が覚めるまで』のYouTubeでのバイラルヒットを経て2019年1月にアニメーションスタジオ『FLAT STUDIO』を設立。新たな挑戦として短編アニメーション映画の制作を掲げ、イラストレーターから映画監督へ、という異例のキャリアを歩んでいる。
公開となったティザービジュアルには、夜に沈みかける紺碧の空、その彼方で夕日に照り輝く雲、そして憂いを帯びた眼差しでそれぞれ異なる先を見つめる2人の少年「友也（ともや）」「涼（りょう）」と1人の少女「あおい」が描かれており、友也が持つ線香花火は勢いよく火花を散らしている。
Z会と本作のコラボについてはZ会側から、「さまざまな悩みや葛藤を抱えながら今を生きる若者たちへ、彼らを励まし応援するメッセージとなる映像を制作してほしい」と、loundraw氏へのオファーをきっかけにコンセプトムービー『一番近くて遠い星』が制作。『サマーゴースト』の世界に存在するもうひとつの物語として、監督・演出・キャラクターデザイン・作画監督・美術監督・撮影監督・編集のすべてをloundraw氏が担当している。
ちなみに、Z会とアニメーション作品とのコラボは、2014年に新海誠監督とコラボレーションした『クロスロード』以来約7年ぶりとなっている。『一番近くて遠い星』は、志望校合格をめざす天文部の高校生「香織」を主人公とした物語。映像内では、香織と同じくそれぞれの人生の岐路に立つ3人の高校生、「友也」「あおい」「涼」の姿も観ることができるものとなり、『一番近くて遠い星』『サマーゴースト』の2作品には“光が照らす未来へ、世界はつながっている”という、不確かな未来に向き合うすべての人々への共通のメッセージが込められており、映画の公開に先駆けて作品の世界観を感じることができる。『一番近くて遠い星』は現在YouTubeにて公開されており、今後TVCMも放送予定となっている。
loundraw氏は「映画のタイトルが公開されました。『サマーゴースト』ひと夏の、ある不思議な日々を過ごした少年少女のお話です」と、説明しつつ、制作の背景へ、「2018年9月29日。僕は『Summer Ghost』という絵を投稿しました。思っていたほど器用に生きられなくて、でも、孤独を楽しめるほど強くもなくて。期待に応えようとするほどに、自分が自分でなくなっていっていく。そんな自分を、どうにかつなぎ止めたくて描いた落書き。映画『サマーゴースト』は、そんな一枚のイラストから生まれた物語です。ここで生きているということ。作品を通して、それをもう一度確かめてみたいと思いました。正論で語れるほど、僕たちは簡単ではないから。綺麗事でない弱さや身勝手さ、そこまで含めて、生きるということだ。そんな気持ちを、ちゃんと形にして残すべきだと思ったのです」と、気持ちを語る。
そして、「みなさんの心のどこかに、そっと残り続ける。『サマーゴースト』がそんな作品になるよう願いながら、ずっと制作をしています。楽しみにしていてください。よろしくお願いいたします」と、語っている。
映画『サマーゴースト』は2021年公開予定！
■コンセプトムービー「一番近くて遠い星」
https://www.youtube.com/watch?v=OroOJjeeY50
■コラボレーション特設ページ
http://pjt.loundraw.jp/
■Z会特設サイト
https://www.zkai.co.jp/home/cm/summerghost/
■公式サイト
https://summerghost.jp
■公式Twitter
@summerghost_PR
※記事内画像は（c）サマーゴースト
loundraw氏
「一番近くて遠い星」場面カット
「一番近くて遠い星」場面カット
「一番近くて遠い星」場面カット